「日銀は13日、金融緩和のために国債を1・2兆円買う、と金融機関に通知し、約3・8兆円分の応募があった。」

金融機関は、国債を手放すの急ぎ始めたことが、この長期金利上昇の背景にあ
る。
要注意情報である。



http://www.asahi.com/shimen/articles/TKY201305130611.html

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長期金利急騰、なぜ? 円安・株高が契機

株と債券の値動きは乖離(かいり)しはじめている

金融緩和は、狙いとは逆の効果も出てきている
 長期金利の上昇が止まらない。日本銀行が過去最大の金融緩和を打ち出す前の3月下旬には、0・5%程度で安定していたが、13日には一時0・800%まで急上昇した。景気回復期待で、世界的に債券から株式へ資金が流れている面がある一方、日本銀行の過去最大の金融緩和が市場を混乱させている側面もある。▼1面参照

 ■住宅ローン上昇、狙いと逆

 「日銀が金利を抑え込もうとしても、市場は金利が上がる材料に反応して、上昇が止まらない」
 ある大手金融関連会社の市場担当者は、急激な金利上昇に驚きを隠さない。
 長期金利の指標になるのは、満期10年の国債の流通利回り。これまでは「日銀が金融緩和のために、国債をどんどん買うはずだ」との期待感から、利回りは低水準(国債価格は高水準)だった。
 4月4日に日銀が過去最大の金融緩和を行った翌日の5日は、0・315%から0・620%に上がるなど乱高下したが、その後0・6%前後で落ち着いていた。
 流れが変わったきっかけは、急速な円安・株高だ。
 前週末の10日には、外国為替市場で4年1カ月ぶりに1ドル=100円台をつけ、円安を好感して株価も急上昇した。「円相場は当面100円未満が続くと思っていた投資家が、驚いて株を買い、国債は売られている」(SMBC日興証券の末沢豪謙氏)。
 国債は株式より値動きが限られていてリスクも小さい分、利益は少ない。株式はその逆だ。株価の上昇が続いていることから、債券を売って、より利幅の大きい株式市場に資金を移す動きが世界的に広がっているのだという。このため、株価の上昇の一方で、債券価格の下落(金利は上昇)が止まらない状態になっている。

■大幅緩和、混乱招く

 金利を下げるための日銀の大規模な金融緩和も、混乱に拍車をかけている。
 日銀は13日、金融緩和のために国債を1・2兆円買う、と金融機関に通知し、約3・8兆円分の応募があった。応募結果を見た投資家には「一部の金融機関が安値でも日銀に買ってもらおうと、売り急いだようだ」(市場関係者)との見方が広がった。午前中に0・750%前後だった長期金利は、応募結果が伝わった午後1時半過ぎには0・8%に達した。
 金融機関の間には、国債価格はいずれは下落していくとの見方が強い。売ろうとする動きが止まらない状態だ。
 安倍政権が発足した昨年12月から今年3月末までは、株式と同時に、債券価格も上昇(金利は低下)する「株高・債券高」が続いてきた。それが、4月以降は、株式は買われるものの、債券は売られる「株高・債券安」になりつつある。日銀は、金融緩和を通じて、金利を下げ、景気を良くしようとしてきただけに、逆の展開だ。
 金利がじわりと上がっていることで、住宅ローン金利や企業への貸出金利も上がり、景気を冷やすおそれがある。(西山明宏、長崎潤一郎)