●●孤独死●●
今日(4日)も、何通かの年賀状が届く。1通は、「あて所に尋ねあたりません」と返ってきた
。
。
16年務めて、21年前に退職した職場の同僚だ。
私より十数才年上だから、70代。
何か胸騒ぎがして、市内のそのお宅を尋ねてみた。
彼は、元々お母さんと二人暮らしの真面目な本が好きな人だった。
でも、お母さんに先立たれ一人暮らしだった。
不義理の私も、年賀状の交換は彼と毎年続いていた。たまたま、私が母の死で喪中だったため、1回途切れて、昨年は年賀状の返信がなかった。
そして、ことしは「宛先にいません」だった。
だから、尋ねてみた。
表札はあったが、電気メーターははずされていた。
斜め向えの家のブザーを鳴らした。
「失礼ですが、斜め迎えの~さんの知人ですが・・」
教えてもらった。
1~3年前の夏に、近所の人が顔を見た(外で)と思っていて
2~3日して、発見されたそうだ。
クーラーがかかっていたから腐乱しなかったとのこと。
「心臓麻痺かなにかかねぇ~」死因は知らないようでした。
兄弟がいるので、時々家は窓をあけたりしているようだそうだ。
とてもあかるいひとだったから・・・・
人はいつか死ぬ。家族がいなければ、起こりうることだ。
核家族化や少子化、我が家みたいに夫婦だけの所帯。
孤独死が起こりうる要素は、増えるばかりだ。
人の繋がり、家族は大切だなと思った。
●●でも、良かった!●●
老人の孤独死
人事とは思えなくなっている私。
およそ30年間年賀状の交換をしている人から
今年は年賀状が来なかった。
毎年1日には来ていたと思うが、
5日になっても来ない。
なんか胸騒ぎがして、そのお宅へ行ってみた。
私の知る限り、一人暮らし。
いた。
82歳の一人暮らし。
押し車を使って、歩くことはできる。
あまり、遠くへ行けないが、スーパーへの買い物
週1回の7歳年下の特別養護老人ホームに住む妹さんへの訪問を欠かしていない。
毎年、年賀状を出してきたが、そろそろもういいだろうと思い、今年から止めたとのこと。
「2~3年前から途切れていた友人からの年賀状が、今年は来た」
「もう、逝っちゃったかと思っていたが、元気だったんだ」
と笑いながら言う。
「それなら、又(年賀状を)出した方が良いかなあ・・」
と言っていた。
久しぶりにあったから、「あの人がどうだ?」とか
話しが尽きなかった。
でも良かった。

