「日本国債」NHKスペシャル  58分


昨日、NHKがわかりやすく、思い切ったスペシャル番組を放送した。
これを是非ご視聴の上、私の拙論を読んでいただきたい。
まだチャンスはあるとおもっております。
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「来年参議院選挙は、最後?の聖戦?・・・」その1


「デフレ脱却、景気回復」を第一に掲げる安部政権がまもなく誕生する。
麻生元総理が、財務相になるという。
その麻生氏が、安倍氏へのアドバイス「外交、憲法、原発、は後回しだ。景気回復一本で・・・」
と伝えられている。


その景気対策=金融緩和、インフレターゲットこそが、日本の危機を加速する本丸である
と思う。その中味の恐ろしさにこそ、人々は気がついてもらいと思っている。
その中味については、又べつの機会に整理してみたい。


とにかく
誕生する安倍政権が、麻生氏が言うように、来年7月参議院選挙までは、重要課題のすべてを
オブラートに包んで、政策運営をすることに注目したい。


政府主催の竹島の日(2月22日)を開催を見送る方針を決めた。
日韓関係改善のための現実路線対応だそうだ。


例えば、このこともそのオブラート路線のあらわれだと思う。
本格な安倍政権は、来年の7月以降誕生するということは、
それまでにこそ、いろんなチャンスがあるかもしれないということを思う。


ご存知のように、自民党の勝利は、脱原発の世論の敗北ではない。
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「来年参議院選挙は、最後?の聖戦?・・・」その2


●「金融緩和の意味を知らない政治家たち」 金融緩和とは何か?


昨日のテレビ番組、田原総一郎が、公明党の大口代議士に切り込んだ。
「金融緩和をすると何故経済の良いのか?」
笑っちゃうけど、大口氏は、答えらなかった。


自民党の城内代議士は、
民間にお金が回るようになる」と答えた。
一応正解なのだが、これは本当だろうか?


金融緩和をすると、銀行から、民間に融資が増えると言う意味だが、大いに疑問だ。
これには、フジテレビで安倍総裁も「これだけでは、お金は回らない」と認めている。、


日銀が、国債(日本政府の借金)を買い取ることが、金融緩和だ。


銀行は、民間に融資を増やしたくても、この景気では、借り手がいない、いたとしても不安定だ。

だから民間銀行は、国債を安全な運用先として、大量に購入している。

民間銀行の代わりに、日銀が購入を増やしただけでは、貸し出しが増えるわけがない。
需要拡大のための積極投資をするなど民間会社が借りたいと言い出さない限り、増えるわけが無い。
このことを安倍総裁も認めていた。


●「金融緩和は良いことか?」


金融緩和をすると「円安」「株高」になった、なるのではないか?と言われる。


しかし、これは国債の信用が下がり、長期金利が上がるかもしれないと市場で判断され
円安に向う。円安に向うから、輸出企業の業績アップが期待され、株式が短期的には上がる。
というだけだ。


すごく簡単に言えば、、国の信用不安が広がるから円安になっているということだ。
これを良いことと言ってよいのだろうか?良いわけが無い。


日銀が、国債を買い取るとは、やってはならない最期の禁じ手だからなのだ。


最後の禁じ手金融緩和=日銀の国債引取


戦費調達のため戦時国債を大量に発行して、ハイパーインフレが起こしたことを反省して、
(1)日本では、一切の国債(政府の借金)を法律で禁止している。


ところが、60年代に次世代が使う物には、ローンを回しても良いという理屈をつけて
(2)建設国債(次世代も使うインフラ=橋や道路など)なら、発行できるとした。


(3)70年代大平総理の際、その年の予算の収入のための赤字国債を初めて発行した。
すぐに返すと言う前提で始まった。
これ以降、赤字国債を発行する度に予算とは別に赤字国債発行法をわざわざ成立させることになる。
※この歯止めも30数年後の今年葬り去られた。


「日本政府の借金は、日銀がお札をバンバン刷れば良いから簡単だ」という人がいるが
大きな間違いだ。
日銀は、国債を引き取ってはならない」と財政法で決まっているからだ。


そして今も、日銀のやっている国債買取は、「国債j引受けではない」としている。
建前は「買いオペ=公開市場操作」という形での債券や手形を買うことで
置き換えを行っているだけでとする。

しかし、やっていることは、日銀による国債引受けである。


●円安・株高になることを喜んでばかりはいられない


安倍総裁の発言により、円安が進み、輸出企業が輸出しやすくなると市場が好感し
東証株価が上昇している。
これは、当面の日本経済にとって、喜ばしいことだろう。
しかし、これを意味することは、とても悲劇的だ。


何故円安に市場が傾いたのか
それは、円の価値が下がると市場が見たからだ。
何故円の価値が下がるのか
それは、国債を日銀が引き受け、国債価格が落下(暴落?)する危険があると市場に映ったからである、
日本は世界一の借金大国であり、返す見込みどころか、増加の歯止めすらかかる見通しがない。
国債がいつ暴落してもおかしくないところにいる。


金融緩和とは日本自ら、日本国債の市場での価値を下がるように誘導していることに他ならない。


●借金大国のリスク、近未来に起こるかもしれない日本の危機とは


借金大国からの抜け出す道は、
①収入=税収を増やす
②支出=歳出を減らす
③インフレが起こり、借金が棒引きになる。
の3パターンの組み合わせである。
どう見ても、①と②は不可能である。増税には、国民が反対。歳出削減は、みんなが反対。
それぞれ、線香花火程度のことしかもうできそうも無い。


後は③の突如として起こりうる円への信用不安、失墜、円の暴落である。
それは小規模であっても、国債価格の下落、長期金利の上昇として表れる。


今回の安倍総裁の政策とは、この危機を意図的に実施するものだ。
ヘッジファンドなどが、虎視眈々とねらる円暴落での大勝負にさらされる危機でもある。


インフレターゲット2%で済むのか?ハイパーインフレ何十%以上の物価上昇の危機


インフレターゲット論者は物価上昇が2%越えたら、「金融政策などで物価をコントロールすればよい」
という。

このデフレが起こるまでの20年前まで、私は「デフレ」などというものが、感覚的に理解できなかった。
物価は上がるもの、あのオイルショック時の狂乱物価もあった。

この感覚は、同世代のすべての人と共有できるような気がする。

「インフレ=好景気」などという定義はない。
「スタグフレーション=不況下のインフレ」も潜り抜けた。
政治の話題は、インフレの抑制。しかし、どの政治家も達成できなかった。バブル崩壊までは。


そして、今は、30年前、40年前とは、まるで違う。
いつ、ハイパーインフレ=国債の暴落、長期金利の上昇、金利の上昇が起こってもおかしくない時だ。


政治家は、ホントに何も知らないのか、知ってて嘯いているのか?


アベノミックスと言われる「金融緩和」こそ、
最後の禁じ手を使ったほとんど勝ち目が薄い「危険な政治的賭け」である。


早いか、遅いかは別に、一度はリセットするしかない膨大な借金の山。
ここに及んで、「金融緩和」の意味を即答で説明できない政治家
そのリスクについて、危機感を持たない政治家


いや、知っていて知らないフリをしているとしか思えない。


●それでも、一時的には定の景気回復は期待できる・・・


繰り返しになるが、
金融緩和をすると、お金が出回る=民間銀行が民間への資金の貸付が増える
ということだが、嘘だ。
そのことは専門家はみんな知っている。


今、民間銀行は、民間に貸したくても、お金(預金)がたんまりあっても、貸付する相手がいなくて困っている。
お金があったからと言って、民間への貸付は増えない。
民間の消費が増えたり、投資が増えない篝、貸付は増えない。


それでも、円安、株高、そしてアベノミックス最後の犯罪=大量の公共事業によって
一時的に景気が回復する。


2013年秋は、消費税の実施を決めなければならないが故に、更にリスクを背負いながら、
危機の淵に立ち続けることになってしまう。

来年7月の参議院選挙では、改憲勢力が参議院でも3分の2を越える。
まずは、96条の改定で、過半数で憲法改定ができるようにする。


後は、過半数を持つ政権がお気の召すままに、法律を作るがごとく、憲法を変えていける。
経済が苦しくなると、隣の国が憎くなる。


もちろん、安倍総裁や石原代表だって、戦争が好きだとは思わない。
でも、その偶発的な発生に向けて、経済的環境も含め、そこへ突き進んでいく。


その体制が、来年の7月に決まってしまうような・・・・身震いだけがしてならない。