とりあえず、今の金融危機、経済危機は、韓国の方が深刻なようだ。
しかし、それは、明日の日本を暗示している。
韓国危機の一因に“為替ヘッジ”にあるようだ。
本来、リスクを回避するためのものが、更に危うくする。
世界の金融大量破壊兵器“CDS”もリスク回避の金融工学の最たる作品だったはずだ。
参考 何故リーマンブラザーズは救済されずに、AIGに公的資金が導入されたのか?
マネーは、本来失ってはならないモノ“価値観”をも変質されたのかもしれない。
富士ゼロックスの小林陽太郎氏(前経済同友会代表幹事)は
「『資本主義社会で格差があるのは当たり前』という意見を経済人が話すようになったが、これはおかしい。ここ十数年の間に、成長のために“『格差』を甘んじて許してきたきらいがある。『差』があるのは仕方がないが、『格差』は一定の範囲を超えて、構造的に起きている差だから是正しなければならない」(2008年10月18日朝日新聞インタビュー金融危機)
この危機は、庶民であろうが、資本家であろうが、すべてを巻き込んでいる。
そのすべてが次の時代に備え、動き始めなければならないのだろう。
為替ヘッジがウォン安を生み出している記事を紹介する。
http://jp.reuters.com/article/wtInvesting/idJPnTK018082720081017
〔アングル〕急落する韓国ウォン、背後に外株投資にまつわる為替ヘッジの巻き戻しも
[東京 17日 ロイター] 世界の株価と歩調を合わせたように急落を繰り返す韓国ウォン。ウォン安の背景には、韓国人投資家による大幅な外国株の買い増しと、これに伴うドル売りヘッジ・ポジションの巻き戻しがあると、専門家は指摘する。
韓国の国際収支統計によると、韓国に居住する投資家は2007年年間で外国株を約524億ドル買い越した。買い越し額は前年の3.4倍に拡大した。外国株購入の大半は外国株式投信を経由したものとみられる。
韓国ウォンは2007年11月までのほぼ4年間、上昇トレンドを保ってきた。このため、韓国では個人を含めた投資家が、外国株式投信を購入する際には、将来のドル安リスクに備えて、為替ヘッジ(ドル売り/ウォン買い)契約を結ぶことが一般的だった。
だが外国株式投信を襲ったのは、ドル安よりも、世界的な株価の急落だった。
ダウ平均株価.DJIは、昨年10月の高値14198.10ドルから、先週には8000ドルを割り込む水準まで下落。米国株を組み入れた外国株式投信の基準価格は軒並み大幅に下落した。
「例えば、10億ドル相当の外株投信を購入して、為替をフル・ヘッジした場合、基準価格が4割下がれば、4億ドル相当の先物ドル売りポジションは事実上のオーバーヘッジとなる。このポジションを解消するためにドルのショート・カバーが生じ、これがドル高/ウォン安の推進力となっている」と野村証券シニア・エコノミストの佐野鉄司氏は言う。
さらに、外国株式投信の基準価格が反転するめどが立たなければ、投資家らは投信を解約することになり、その場合はさらに大きなドル買い/ウォン売りニーズが発生する。
最近の荒っぽい値動きを映して、韓国ウォンのオファーとビッドが離れているケースが多いが、ポジション解消に伴う実需のドル買い/ウォン売りで、ウォンの下落はさらに加速する。
市場では、このところの急激なウォン安/ドル高が、ヘッジファンドや年金などの機関投資家が韓国株や債券を換金売りして資本を本国回帰(リパトリエーション)させたことが最大の原因とみられてきたが、事態はより複雑のようだ。
「リパトリは限界的にはウォン安の背景となっているが、先物ポジションの手仕舞いは一段と迫力のあるウォン安要因だと思われる」 と野村証券の佐野氏は分析する。
さらに、韓国から外国証券市場に投資する際は、必ずドルを経由しなければならず、欧州や新興国の株式投資でも、最終的にはドルでヘッジすることになる。
韓国で外国株式投資が盛り上がった昨年中は、韓国ウォンは1ドル=900―950ウォンという高値圏内にほぼ収まっていたが、ウォンは現在1ドル=1333ウォン付近となっている。
16日のソウル外為市場ではウォンが対ドルで1日の下落率としてはほぼ11年ぶりの大きさとなる9.7%下落して取引を終えた。ウォンは今月9日に1480ウォンを超える水準まで下落し、アジア通貨危機下の1998年4月以来10年半ぶりの安値を更新した。
しかし、それは、明日の日本を暗示している。
韓国危機の一因に“為替ヘッジ”にあるようだ。
本来、リスクを回避するためのものが、更に危うくする。
世界の金融大量破壊兵器“CDS”もリスク回避の金融工学の最たる作品だったはずだ。
参考 何故リーマンブラザーズは救済されずに、AIGに公的資金が導入されたのか?
マネーは、本来失ってはならないモノ“価値観”をも変質されたのかもしれない。
富士ゼロックスの小林陽太郎氏(前経済同友会代表幹事)は
「『資本主義社会で格差があるのは当たり前』という意見を経済人が話すようになったが、これはおかしい。ここ十数年の間に、成長のために“『格差』を甘んじて許してきたきらいがある。『差』があるのは仕方がないが、『格差』は一定の範囲を超えて、構造的に起きている差だから是正しなければならない」(2008年10月18日朝日新聞インタビュー金融危機)
この危機は、庶民であろうが、資本家であろうが、すべてを巻き込んでいる。
そのすべてが次の時代に備え、動き始めなければならないのだろう。
為替ヘッジがウォン安を生み出している記事を紹介する。
http://jp.reuters.com/article/wtInvesting/idJPnTK018082720081017
〔アングル〕急落する韓国ウォン、背後に外株投資にまつわる為替ヘッジの巻き戻しも
[東京 17日 ロイター] 世界の株価と歩調を合わせたように急落を繰り返す韓国ウォン。ウォン安の背景には、韓国人投資家による大幅な外国株の買い増しと、これに伴うドル売りヘッジ・ポジションの巻き戻しがあると、専門家は指摘する。
韓国の国際収支統計によると、韓国に居住する投資家は2007年年間で外国株を約524億ドル買い越した。買い越し額は前年の3.4倍に拡大した。外国株購入の大半は外国株式投信を経由したものとみられる。
韓国ウォンは2007年11月までのほぼ4年間、上昇トレンドを保ってきた。このため、韓国では個人を含めた投資家が、外国株式投信を購入する際には、将来のドル安リスクに備えて、為替ヘッジ(ドル売り/ウォン買い)契約を結ぶことが一般的だった。
だが外国株式投信を襲ったのは、ドル安よりも、世界的な株価の急落だった。
ダウ平均株価.DJIは、昨年10月の高値14198.10ドルから、先週には8000ドルを割り込む水準まで下落。米国株を組み入れた外国株式投信の基準価格は軒並み大幅に下落した。
「例えば、10億ドル相当の外株投信を購入して、為替をフル・ヘッジした場合、基準価格が4割下がれば、4億ドル相当の先物ドル売りポジションは事実上のオーバーヘッジとなる。このポジションを解消するためにドルのショート・カバーが生じ、これがドル高/ウォン安の推進力となっている」と野村証券シニア・エコノミストの佐野鉄司氏は言う。
さらに、外国株式投信の基準価格が反転するめどが立たなければ、投資家らは投信を解約することになり、その場合はさらに大きなドル買い/ウォン売りニーズが発生する。
最近の荒っぽい値動きを映して、韓国ウォンのオファーとビッドが離れているケースが多いが、ポジション解消に伴う実需のドル買い/ウォン売りで、ウォンの下落はさらに加速する。
市場では、このところの急激なウォン安/ドル高が、ヘッジファンドや年金などの機関投資家が韓国株や債券を換金売りして資本を本国回帰(リパトリエーション)させたことが最大の原因とみられてきたが、事態はより複雑のようだ。
「リパトリは限界的にはウォン安の背景となっているが、先物ポジションの手仕舞いは一段と迫力のあるウォン安要因だと思われる」 と野村証券の佐野氏は分析する。
さらに、韓国から外国証券市場に投資する際は、必ずドルを経由しなければならず、欧州や新興国の株式投資でも、最終的にはドルでヘッジすることになる。
韓国で外国株式投資が盛り上がった昨年中は、韓国ウォン
16日のソウル外為市場ではウォンが対ドルで1日の下落率としてはほぼ11年ぶりの大きさとなる9.7%下落して取引を終えた。ウォンは今月9日に1480ウォンを超える水準まで下落し、アジア通貨危機下の1998年4月以来10年半ぶりの安値を更新した。