続々 “終わり”の“始まり” その構造

で、「AIGの公的救済はモラルハザードに対する懸念が残る。公的救済を否定したリーマンが破たんしたことを踏まえると、公的救済の基準をどこに求めるのか説明が必要だ」
という意見を紹介して、大規模(リーマンブラザーズ)、特大規模(AIG)、という破綻の規模でその米国の公的資金による救済はモラルハザードであり、更なる米国の財政赤字を悪化させるだけだ。という意見を表明したつもりだった。

しかし、AIGという「保険会社」がCDSを大量発行に関与していることを初めて知った。
クレジット・デフォルト・スワップ (Credit default swap)とは、クレジットデリバティブの一種で、債権を直接移転することなく信用リスクのみを移転できる取引である。

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』クレジット・デフォルト・スワップ

の解説の一部を引用すれば

……ベア・スターンズ、フレディマック、ファニーメイ、リーマン・ブラザーズ、AIG破綻の後、「核のボタンに匹敵する」と言われているのがCDSである。
世界的投資家ウォーレン・バフェットは、CDSの事を「時限爆弾 time bomb」「金融大量破壊兵器 financial weapon of mass destruction」と呼んで、自社バークシャー・ハザウェイによる投資を禁止したと語ったことがある。(後に実際にはかなり投資中であることが明らかになった)(「大量破壊兵器」とは核・生物・化学兵器を指し、大型爆弾は入らない)
CDSの想定元本は2007年末で62.2兆$(6500兆円)あり、各会社が相互に債務を保証しあっている。 1社が保証しきれないと、その連鎖はどこに及ぶか分からない。 いかなる機関・政府・企業も救済することができない金額である。 解決策として、CDS自体を相互解消(停止)し、破綻時の保証は政府がするという形があるが、困難である。
米国政府がリーマンを救済せずAIGを救済した理由がCDS問題であると言われる。リーマンはCDSの保有額が大きくないが、米国最大の保険会社で世界中に展開する(130カ国、7400万件)AIGはCDSに積極的に投資し(想定元本4410億$)、もしAIGが破綻した場合影響は世界中に及ぶと考えられたからである。 ベア・スターンズ救済も、デリバティブ持ち高が多かったためと言われる。……

そのことを分かり易く解説した動画を紹介したい

何故リーマンブラザーズは救済されずに、AIGに公的資金が導入されたのか?



追記08年10月17日
CDSが文字通り不良債権として、処理機構が必要になってくる。
その処理するための時間相当かかるのだろう。
10月12日のサンデープロジェクトで
高野猛さんの質問に、榊原英資さんは明快に答えた。