「イタフラ」と一括りにするけれども。 | 自動車コラムニスト中込健太郎のブログ『込氏のブログ』

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自動車ライターですが、最近はノリで買った積載車が忙しく、レッカー・搬送、搬入搬出、自動車何でも屋みたいになっております。自動車絡みだったりじゃなかったりの日々を綴ります。

気がつけばシトロエン4台目。ルノーラグナも迎えたりして、とてもフランス車が好きみたいな車歴になってきている。


事実嫌いではなく、むしろ好き。

けれどもそれは「共感できるから」乗っているわけではないんだよなあ、というお話。


ちょっと書き留めておきたい。


よく「イタフラ」と一括りにされますね。特にこの国では。イタリア車とフランス車。ラテンの国々で作られる異国情緒。そんなのに傾倒されているというのでかかられるのでしょうけれど、この実はだいぶ異質なもののように思うのである。


フランス車って、安全に対する考え方、安全率色々のマージンの取り方、合理主義というなの吝嗇さ。キャラクター設定、手が伸びた先にあるものの流儀。こんなようなことの全てが「これ作ったやつは我々日本人とは相入れないな」と思うのである。


とにかく何から何までが我々のやり方、常識とは違う。

パンとワインを食べてる人が作ったクルマだなあと思う。


でもそれは、どう逆立ちしても、絶対につくれないクルマだなあと思うのです。何から何まで、ファーフロムなのです、とにかく。


だからこそ妙に輝かしく、愛おしく、羨望の先にあるものという感じ。それがフランス者の魅力の源泉なのではないか、そう思っています。


同じワインを口にするにしても、米を食うイタリア人の作るクルマは、その点ある種の落ち着きを感じるのが個人的な感覚です。


リゾットを食べるだけでかなり馴染ましい。イタリア車の魅力の源泉は、共感だと思うのです。ただ、妬くのは確かだ。あの陽光降り注ぐ感じは。侘びとはいうが、奥ゆかしいとはいうものの、どこか湿潤で、渋くて、奥歯にものの挟まったようなところもある我々の流儀。あの底抜けに!な感じや、一段転調したくらい別世界な印象の弾けた感じは我々とは違うものだ。それでもイタリア車はクルマとしては1番真っ当なのではないか?そんな風に感じられる立ち位置に、私から見るといるように思うのです。


輸入車に乗るというのは、割と気軽に楽しめる異文化交流であると思っています。だからもちろん、これで良いと思うのだけれども、大いに違う、その違いにはまた、それぞれに大いなる違いがあるよなあと思うものなのです。


ちなみにドイツ車、日本人の真面目なところに合致するという説も目にするけれど、私はそうは思わない。農耕民族でもなく米も食べない。なんならどこか攻撃的で強い(こわい)感じは、イタリアフランス以上にファーフロムであると思っています。あれはあれでクルマとしては好きですけれども。その我々とは違う感じこそが魅力の源泉であって、それが人気のベースになっている点はやはり同じ、とは思うものの。


イタフラとひとくくりにされるけれども、日本車とイタリア車、日本車とフランス車くらい、フランス車とイタリア車、違うよなあ、と思うのです。


だからこそクルマは楽しいのだけれど。


涼しくなってきたからそろそろ連れ出したいなあ、シトロエンAMI8。そんな思いから前から時々思ってきたことをまとめました。