国の問題ではなくわたしをウキウキさせるもの。(NAロードスターの絶対的に放つ魅力) | 自動車コラムニスト中込健太郎のブログ『込氏のブログ』

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自動車ライターですが、最近はノリで買った積載車が忙しく、レッカー・搬送、搬入搬出、自動車何でも屋みたいになっております。自動車絡みだったりじゃなかったりの日々を綴ります。

今日は夜から、久しぶりにNAロードスターに乗る機会がありました。距離も少なくありません。年式相応でも結構行きますから仕方ないでしょう。けれども吊るしで、丸腰で、なかなかこうはいかないでしょう!という手の入り方も感じる個体ですが、久しぶりに感銘を受けたのでした。


リトラクタブルヘッドランプも、さあ行くぞという気にさせてくれます。ナルディのステアリング?有りもののスイッチなどで設えたシンプルなデザイン?雰囲気?確かにロータスとか、MGとか、英国の先輩型の雰囲気は感じます。けれどもしかし、それはオマージュか?というとそうでもない。マネ、今時の言葉でパクリか?というとそうではないと思うのです。


なんなら、もっとアルファロメオ的であったとしても、一切問題ないとさえ思うのでした。



何にているとかではなくて、絶対的に手足がクルマの一部になっている自覚を操るモノにしっかりとレスポンスしてくる感じが、絶対評価として、実に小気味良いと思うのです。


シフトもアクセルもとてもダイレクト感があって、キビキビと即応してくれる。そしてアクセルを踏み込むと都度お尻が下がる。


実に楽しい。小気味良い。


ロードスターは日本の忘れることのできないクルマです。でもこれは外車ではなく国産車であるという点で素晴らしいのか?そうではなくて、どこの国のクルマだったとしても素晴らしいと思う。そこがこのクルマの偉大さなのではないか。そんなことを思った次第です。


最近「あたおか発注」が続いている筆者ですが、その中で「オープンカー枠」が開いている、のであります。別に埋めることもないのですが、なんとなくわくにそってみたくなったりしてね。他方、じぶんで所有してというので英国車に乗ったことがありません。


個人的に興味が「マイファーストブリテン」だったりもしています。要ははじめて所有する英国車、何かなあだったりして。でも、ロードスター、英国車じゃなくてもいいじゃない!というひと言をしっかりと持っている感じがするではありませんか。


もちろん高くはなりましたから、特に初代NAなど、英国車の方が安い場合もあるでしょう。でも、どこの国のクルマ!ではなくても、劣化とした主義主張を感じる。あるいはそういうものを超えた、説得力があるとでも言いますか。


また、よく言う、新しいか古いかでいうと、クルマとしての味付けはとても古風なものに寄せていると思います。でもそれだからといってそれは劣ることになるか、遅れているかというと、決してそんなことはない。むしろ、これほどまでにキャラクター立たせに寄せた日本車はあるか?というと無いし、それだけ独立、独創的な一台と言えるでしょう。その意味ではかつて無い、何よりも新しい立ち位置にある国産車と言えなくも無い。


たぶんこれはわたしが言わなくてもとてもよく知れ渡るところかもしれませんが、「これは名車だ」なるほどと思いました。




一台オープンカー、ロードスターという手もあるよね。そうなるとどの世代がいいか、という議論、明後日まで一睡もせず議論することにもなりそうなので怖いですけれど。


楽しいひと時となりました。