ガロオカンポ「褐色の聖母」
子供を抱いたひとりの農婦。背景には、南国の農村。
この何気ない絵は、フィリピン至上、一大事件になる。
よくみると、農婦と幼児の頭上に光の輪がある。
ふたりが聖母であることが見てとれる。
ゴーギャンが、聖母をタヒチの人として描いた。
バチカンは異教徒として認めなかった。
フィリピンの若い画家、ガロオカンポは、聖母子を
フィリピン人として書き、批難を浴びる。
ラファエロは、イタリアの町娘をモデルに聖母を書いた。
自分は、フィリピンの画家であるから、フィリピン的である。
と宣言した。
300年スペインに支配され、米国の支配下に移った。
この若者は、民族の誇りをこの絵に込めた。