我が家の食卓に、牛は出たことがなかった。父親いわく、牛は高級品だから、食わせないとの事で、その代わり、鳥や豚がたくさん出た。幼い頃は、アニメのCMで牛丼の宣伝をやっていたので、どんな味がするんだろうと思っていた。高級品というイメージが刷り込まれ、社会人になってからは、そんな高級品の牛丼がたったの280円なので、牛丼ばかり食べていたら、職場の人に「牛丼」とあだ名がつけられた。
社会人になって、遊びを覚えた。夜の遊びに連れてってやると先輩に言われて、最初は自分が汚れていく気がして行きたくはなかった。キャバクラに入りたくはなかったが、ぐずぐず抵抗していると「テメーぶっ飛ばすぞ」と先輩に脅されて、泣く泣く夜の店に入った。
それから夜の遊びの楽しさを覚えた。いろんな店へいくものだから、名刺が山のようにたまる。捨てるに捨てられないので、自分の部屋のたんすに閉まっておいた。自分がいない間に母親がそれを見つけ、親戚中に電話をかけてその話をした。それ以来、自分は親戚に対して肩身が狭い思いとなった。
個室ビデオで、ビデオを選んでいたら、後ろから肩を叩かれた。びっくりして振り向くとメガネをかけた中年の男が立っていた。「一緒に見ない?」と言われて、意味がわからず
怖くなって、その店を飛び出した。2、3回ほど同じようなことが続いて、自分はそういう目で見られると気づいた時から、アダルトビデオの店には入らなくなった。
暇だったので、上野のピンク映画を見ようと、入り口でポスターを眺めていたら、後ろに男がたっていた。かつあげされるのかと思っていたら、その太った男はニッコリと自分に微笑んできた。怖くなって逃げたら、後ろからその男が追ってきた。近くの本屋に入ると
その男は本屋の入口で誰かに電話をしている。仲間を呼ぶつもりなのだろうか、怖くなって出口を出ると、自分は走って駅まで逃げた。
帽子をまぶかにかぶって、人を待っていたら「あいはらさんですか?」と声を掛けられた。
「あいはら、ゆうさんですよね?」と声をかけられた。違いますと否定をした。そしたら、じろじろとこっちを見ていたかと思うとやがて、いなくなった。
高校の時、裸に青いパーカーを着て外を歩いていたら、「あいつはAV女優だ」と言われた。
自分は男であるが、AV女優と言われたことがあり、そんなセクシーであったのかと嬉しくなった。もっともっと自分を見てほしいという気分になった。
人が少ない通りで、女子大生二人が歩いている。一人が、レズの勧誘をしていた。
「その時、動いちゃダメなの、何されても動いちゃダメ」と女が言うと、もう一人の女が腹を抱えて笑っていた。歩いている途中、ずっとエロの話をしていて、もう一人の女は
笑いながら聞いていた。
近くに女子大があり、夕暮れになるとザワザワと女子大生の群れが家の前を通り過ぎる。
自分は、近くのスーパーに行くために家を出るとき、女子大生と会うのだが「出てきた、あの子、あの子」「超かわいい」「信じられない」という声が聞こえる。そう、自分はこの辺りでは有名人だった。自分の家の前を張り込んでいる女子大生もいる。自分を見ると
携帯電話で誰かに電話をしているものもいる。「一回は見ておいたほうがいいよ」と言う声が聞こえる。
脅されて、裸のままセブンイレブンの2Fのベランダに出た。そこで「ぼくのおちんちんを見てください」と言わされた。最終的に3人、裸のままそこに立たされた。知り合いの人が見て、何をしているのと笑っていた。外の風は寒かった。
そして性的な知識がつくと、ちんちんをおしりの間に挟んで腰を振ってると、液が出るという噂が流れた。それならやってみようということで、男の穴の割れ目に、ふにゃふにゃのちんちんを挟んで、腰を左右にふった。液など出るはずがないが、そのうち何か出るだろうと腰を振っていた。疲れると交代して、同じようにふにゃふにゃのちんちんを尻の割れ目にはさんで、腰をふった。交代交代で、それは行った。が、やがてそれでは飽き足らなくなって、女子を公園に呼びつけて襲おうということになった。電話で二人ほど呼び出して、近くの大きい公園で待っていたが、二人は来なかった。
非常に大きな公園があり、そこに乞食が棲みついていた。少年時代の僕らの遊びの一つに乞食をからかって遊ぶというのがあった。乞食に物を投げて、乞食を怒らせて、逃げて遊ぶのである。乞食をからかっていたら、乞食は怒り狂って「てめーら、皆殺しにしてやる」とでかい声で叫んだ。そして走り回って、一人の少年を捕まえて殴った。その時、近くにあった車にあたって、ミラーを壊した。車の持ち主は警察を呼んで、警察はその乞食を連れて行った。
ある女性から電話があった。懐かしい声だった。どうやら男に振られてしまったらしく、
誰かに話を聞いてほしくいろんな人に電話しているらしかった。自分は、その時浪人で勉強をしていたが、女性と会話すること自体、珍しかったので1時間ほど話につきあった。
「恋愛の仕方、教えてあげる」とその女性は言った。びっくりして断ると「えーなんで、
なんで、女性に興味ないの?」とすっとんきょうな声をだした。「また電話してね」と言って電話を切った。その後、1週間ほどぼーっとして、勉強が手に付かなかった。
ある日3人で、ぶらぶら歩いていたら、知らない小学生が二人寄ってきて、因縁をつけられた。カッと熱くなって、相手の胸倉を掴んで持ち上げた。「テメータイマン張ってんのか」と口から出た。タイマンという意味も分からず、そのフレーズだけ覚えていた。そのフレーズだけを繰り返し叫んでいた。相手はびびって逃げるようにその場を去っていった。
Dマートの前で、他の小学生の奴らをからかって遊んでいたら、そのうちの一人が切れて
つっかかってきた。自分の胸倉を掴んで、頭突きを自分の鼻にかまされた。自分は倒れこんだ。その時、通りかかった相手の知り合いのおばさんに仲介されて、喧嘩はおさまった。
自分は頭突きを覚えた。中学生の頃、隣のクラスの一部の人に喧嘩を売られた時、頭突きをかまして、相手を泣かせた。相手は、そのクラスではリーダー的存在で毎日呼び出しがかかっていたが、逃げ続けていたらやがて止んだ。それ以来、喧嘩はしてない。
仕事場で知り合ったある女性がいて、よく食事するようになった。話を聞くと、一回惚れた男にしつこく電話をしたり、キャバクラで働いたりして、破天荒な生き方をしていた。
話しているうちに、過去の話になった。母親が重度の精神病患者で学校ではいじめられていた事、弟をいじめ続けていたため、弟が精神的薄弱になってしまい社会生活が送れないこと、そして自分も30になる頃には、やがて精神病を発病して気が狂ったように生きるようになる、これは絶対くる、だから私は好きなように生きるの、と言っていた。
近くのスーパーの前を歩いていたら、知らない中学生の一団に取り囲まれて、金を出せと脅されたことがある。友人は1000円だけ持っていたので、1000円だけ渡してその場は許してくれた。結局、かつあげはその一回だけになる。
仕事が終わるのは、大抵21時を過ぎる。そして21時過ぎに飲みがある。近くの飲み屋で飲んでから、上野の歓楽街に行く。そして歓楽街で遊んでから、カプセルホテルに行き
そこで一泊して、そこから会社へ向かう。そんな日々を送っていた。
大宮のホストクラブを貸し切って遊んだこともある。女の子をつけて、寿司を食べながら女の愚痴を聞き、カラオケをした。盛り上がって面白かった。
23歳の女の子がきた。小柄でかわいい女の子だった。話もせずに、お風呂に入ってすぐにベッドに入った。散々、遊んだ後に、お互い煙草を吸いながら、女の子の事を聞いた。
昼間は、大手企業の社長の秘書をしているという。介護の資格を持っているといっていた。
他にも、いろいろな資格をたくさんもっていて、将来独立するつもりだと言っていた。ずるずるとはいかない、私はまだ23だし若いしと言っていた。だが、この男は相手の中身が空っぽで、数々の自慢話は心の悲鳴だと受け取った。かわいそうな女だと思った。
小杉
中学1年の時、サッカーの先輩のキーパーの悪口を言って、集団でボコボコにされたことがある。その時は、小さな公園で二人で正座させられて、蹴りが顔面にガンガン飛んできた。倒れると水をぶっかけられて蹴られ続けた。
万引きブームがあった。主犯格が、いろいろなところで万引きをして、それが一気にクラスに広まった。クラス全体で万引きが流行り、万引きをしないものは仲間外れにされた。
自分も万引きを覚えて、UNOや筆やシャーペン、消しゴム、トランプ、プラレール、ワルサーP38等を万引きした。自分の部屋の引き出しには、UNOや消しゴミ、シャーペンで一杯になっていた。
いわゆる情報弱者の就職活動だった。目に付いた企業を、片っ端から受けていたが、いい線までいったのは、OBC,大塚商会、中央出版などだ。これらは最終面接までトントン拍子に進んだ。それらの会社は、いわゆる大量採用、大量解雇の会社だった。
新宿、渋谷、池袋はかなり行った。行くコースは大体決まっていて、まず新宿へ行く。新宿南口の改札を出て、東口に向かって歩く。アルタのビルの本屋巡って、タワーレコードに行く。そこから、歌舞伎町へ向かって歩く。三越の書店、紀伊国屋を経て、歌舞伎町の前のドンキホーテに入り、そこを出て風鈴会館の方へ向かう。ぐるっと映画館やゲームセンタを回ってから、伊勢丹へと向かう。伊勢丹の地下街をぐるっと回って、高島屋へ向かう。紀伊国屋書店へ向かい、本をぶらぶら見てから、高島屋の東急ハンズへ入る。で、南口から渋谷へ向かう。渋谷では、まずツタヤへ行き、6Fまで上がった後、HMVへ向かう。HMVの次は、隣の店へ行き、東急ハンズまで歩く。東急ハンズで時間をつぶした後は、ブックファーストに行く。ブックファーストから、センター街を通ってHMVまで戻り、地下を通って食品街を歩く。そこで何か買って、お酒を飲んでテンション上げて原宿へ行く。原宿までは歩く。原宿まで歩くと疲れてるので、地下鉄で帰ってくる。