ママ友達とのランチで出産の時の話になった。

あるママは、陣痛促進剤でものすごい痛みと戦って出産した。
あるママは、難産で吸引して出産した。
あるママは、数か月入院して、早産で帝王切開して出産した。

医療が進んでいて、優れていて、どんな子でも生きていたと言っていた。
それはすなわち、障害を持った子の事。

生まれる前から分かっていた場合でも、出産時のトラブルで障害を持った場合でも、お母さんは泣き崩れ、疲れ切って目を腫らしていたといっていた。

助産院で出産した私には未知でリアルな世界だった。

助産院は病院とは違うので、健康で、自然分娩ができる人でなければ産むことが出来ない。
そのため、体重増加などの健康管理にとても厳しい。

麻酔も、メスも、陣痛促進剤もない。

布団の上で産んで、そのまま赤ちゃんと添い寝をして過ごす。

3人の子供を助産院で産んだけれど、私が過ごした限りではどんな時も、その場所は赤ちゃんが生まれた幸せに満ち溢れた世界だった。

その話をしてくれたママ友達が、手もあって、足もあって、五体満足に生まれてきたのに、もっと多くの事を望んでしまうね、と言っていた。

その通りだと思った。

手もあって、足もあって、勉強もよくできて、妹の面倒も見て、お手伝いもしてくれて、優しくて、かわいいたけさん。

返事ができなかったり、すぐ忘れたり、運動が苦手だったり、突然関係ない事を喋りだしたり、自分が夢中になると周りが見えなかったり、友達ができなかったり、挙げればきりがないけれど、それでも補ってあげれば普通の生活には何も困らない。

同年代の子が友達同士で自転車に乗って出かけている、友達同士だけで近所のお祭りに遊びに行く。

たけさんには、とてもまだできない事。

私が焦ったところでどうしようもない。
たけさんは、周りの人と成長するスピードが違うのだから。

言葉も遅かった、靴を履くのも、うがいをするのも、ボタンをとめるのも遅かった。

いつかたけさんが、友達同士で自転車に乗っている姿を見ることができる日が来る。
友達同士だけで遊びに出掛ける姿を見ることができる日が来る。

今は、よく喋るし、靴も履けるし、うがいもできるし、ボタンをとめて着替えも出来る。
人よりちょっと遅かったけど、今となってはちゃんとできているのだから。

楽しみに未来を待つ。
生まれてくる赤ちゃんを待ち望む妊婦さんのように。