東北周遊バイク旅レビュー④旅での雑感 | 舌がんサバイバーのなんでもありあり

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アラカンのオヤジです。退職して自由になりました。
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今のところ、退職後の生活、自分がなった舌がん、そのための障害者申請・年金申請、趣味のバイクやスキー、ウチにいるネコのことなどがテーマです。

 

東北の旅を振り返って 思ったこと感じたこと

 

 

東北周遊の旅を振り返っています。

 

今後の旅のために、これまでの3日間のブログでは、かかった費用、バイク旅のメリット・デメリット、愛車CB400SBを長距離ツーリングに使った感想をまとめてきました。

 

きょうは、旅での見聞について、思ったこと感じたことなどを記録しておきたいと思います。

 

高齢化社会

 

自分も還暦を迎え、いい年ですが、まだまだ気は若いつもりです。

 

観光地や道の駅の駐車場に行くと、他のライダー(今はバイカーというらしい)に会うことが結構ありましたが、平日だとどう見ても自分より年上の方が多くてびっくりしました。

 

また、アラカン以上の夫婦(だと思いますが)が、ツーリングやタンデム走行をしているのも見かけました。

 

 

自分と同じように、退職後にバイクを楽しんでいるようです。

 

それらの方々は、格好いい最新の大型バイクを乗りこなしていたり、定番のハーレーを優雅に走らせていたり、中型バイクにヨタヨタと乗っている自分は肩身が狭かったです。

 

 

また、バイクではなく、キャッピングカーや昨今流行っている車中泊仕様の車で、長旅をしているアラカン以上の世代の方もたくさん見かけました。

 

一昔前は、退職後は海外旅行や国内のパッケージ・ツアーに参加するのが定番だったように思います。

 

 

しかし、近頃はコロナのせいもあるのかも知れませんが、自分たちで主体的に旅をする人が増えているようです。

 

今後は、このような新しいタイプの高齢者が増えていく時代なのかなと思いました。

 

 

 

②道の駅の繁栄

 

この何年も仕事に追われて遠くに出かけることが少なく、道の駅に対しては、以前のイメージしかありませんでした。

 

それは地域の農作物など名産品を売っていて、観光客が立ち寄るというイメージです。

 

少し古くさい感じの建物があり、ちょっと汚いトイレがあるというような偏見です。

ところが、バイクで出かけるようになってから、特に今回の東北の旅では、最新スタイルの道の駅に立ち寄ることが多く、ビックリしてしまいした。(昔ながらの道の駅もありましたが…)

 

お洒落でスタイリッシュな建物で、店の中の照明が工夫してあり、売っている飲食物も美味しそうで、トイレは最新スタイルでピカピカという感じです。

 

 

そして、停まっている車のナンバーを見ると、観光客というよりも地元の方たちが、ショッピングや食事、お茶を楽しんでいるのではないかと思いました。

 

特に土日や祝日などの休日に、地方都市近郊の道の駅では、その傾向が強いように思いました。

 

地元の家族連れ道の駅のレストランで楽しそうにランチをしたり、若いカップルや友だちグループがショッピングをしたり、という感じです。

 

 

それに対して、山間地の道の駅に平日に寄ると、地元の方たち(特に高齢者)の社交の場になっていました。

 

高齢者の方が軽トラックに乗って農産物を買いに来たついでに、知り合いと会って世間話をしている姿をたくさん見かけました。

 

また、地元のおばさまたちが軽自動車に乗って道の駅に集まって、レストランでデザートを楽しみながら、お茶のみ話に花を咲かせているという感じです。

 

それぞれの地域の事情に合わせて、道の駅が発展しているという感じがしました。

 

今後、道の駅がどうなっていくのかを楽しみながら、今後も利用していこうと思いました。

 

 

③やっぱり東日本大震災の爪痕

 

東日本大震災から10年以上が過ぎたのに、多くの地域で未だにその影響を垣間見ることになりました。

 

新しいインフラができて、再復興を遂げている場所もありました。

 

多くの海岸には巨大な防潮堤が築かれ、海が見えなくなっていたのに驚きました。

 

 

一番印象的だったのは、福島県内で放射線の除染が終わらずに立入禁止区域となっている地域の様子です。

 

今回の東北周遊の旅3日目のブログに書きましたが、浪江町で立入禁止区域のすぐ近くを通ったときに、廃墟のような家々を見たときには、とてもショックを受けました。

 

また、4日目に訪れた道の駅「高田松原」近くにあった奇跡の一本松など、震災の遺構も忘れることはできません。

 

また、機会があったら東北に行き、これらの地域のその後を自分の目で見てみたいと思いました。

 

 

④膨大なインフラの将来

 

今回の旅では、無料の高速道路である三陸自動車道を利用しました。

 

片側一車線が基本ですが、リアス式海岸の地域を、湾の部分は高架をつくり、山の部分はトンネルを掘って、直線的に走れるようにした画期的な道路でした。

 

しかも、東北復興のために無料でした。

 

また、③にも書きましたが、多くの海岸には立派な防潮堤が築かれていて、今度津波に襲われたとしても、甚大な被害にはならないように思いました。

 

どれも現地の方たちには必要なインフラで、現在を豊かにするためにつくったことに異論はありません。

 

私が思ったのは、将来的な心配で、50年後100年後にこれらの建築物の耐用年数が過ぎたときに、再生するための資金があるのだろうかということです。

 

防潮堤の耐用年数はわかりませんが、高速道路は50年程度だと思います。

(現に、自分が子どもの頃につくられた東名高速はリニューアル工事が行われています)

 

その頃の日本がどうなっているのかわかりませんが、人口が少ない東北地方に税金を投入することに、きっと震災のことなど忘れてしまっているだろう国民が納得するかは疑問に思います。

 

 

というように、一人で旅をしていると、あれこれいろいろなことを考えてしまいました。

 

まあ、アラカンのたわごとだと思って読み流してください。