実はがんサバイバーです(その3) | 舌がんサバイバーのなんでもありあり

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アラカンのオヤジです。退職して自由になりました。
ジャンルを問わず、いろいろなことを発信していきます!
今のところ、退職後の生活、自分がなった舌がん、そのための障害者申請・年金申請、趣味のバイクやスキー、ウチにいるネコのことなどがテーマです。

 

手術後の入院生活

(舌がんの病状や手術のことは、前々日と前日のブログに掲載しています。)

 

手術後3日目で、ナースさんに車椅子に乗せてもらい、

やっと移動ができるようになりました。

結局すぐに歩けるようになり、車椅子は2日くらいで卒業になりました。

 

口の中や首回りなどオペで切ったところが少し痛かったけど、

鎮痛剤が効いているようで意外と大丈夫でした。

 

だんだん通常の身体になってくると、

「何かを味わって食べたい」という思いが強くなって来ました。

食事は、鼻から胃まで通したチューブを通して、

液状の流動食を流し込む(経管栄養)だけです。

 

 

胃に流し込むと、甘いにおいが漂ってきます。

流動食の表示を見ると、糖分にアミノ酸やビタミン・ミネラル分を

添加したものなので、確かに甘いのでしょう。

 

こんな食事が何日も続くと、胃に入れるたびにだんだんと

気持ちが悪くなるようになってしまいました。

 

だけど、他には何も食べられない(胃に入れられ)ので

胃に入れないとお腹がへります。

 

ヒマなのでテレビを見ていると、グルメ番組やら何やらで

やたら美味しそうな食べ物が出てきますが、

食べられない自分にとっては、見ているだけでストレスがたまりました

 

 

その後、夜に夢ばかり見て、よく眠れなくなり、

精神科のドクターの診察を受け、精神安定剤を処方されました。

大きな手術の後に、よくあることだそうです。

 

手術で切った傷がだんだんと治ってきたところで、

嚥下(飲み込み)の診断を受けたところ、水すら飲み込めないことが判明。

舌が無くなったため飲み込みにくい上に、

何日も飲食物を飲み込んでないので、飲み込む力が衰えてしまったようです。

 

ゆくゆくはお腹に穴を開けて胃瘻(いろう)PEGをつくり、

栄養分を補給することになりました。

(↓こんなイメージ)

目の前真っ暗!

美味しいものを食べることができない。

一生、流動食で栄養補給ということになるわけです。

 

手術から1ヶ月ほどたったところで、外科(胃外科)に行き、

局所麻酔でお腹に穴を開けて、胃まで通るチューブを装着しました。

 

結局、それまで鼻からのチューブで胃まで流動食を流し込んでいたのが、

今度は、お腹のチューブに専用のアダプターをつけて、

そこから流動食を流し込む方法に変わるだけです。

 

胃瘻の扱いにもすぐに慣れましたが、流動食が気持ち悪いのは変わらず。

 

あ~、

何でもいいから口から食べたい!

 

切実な思いでした。

 

(翌日に続きます)