実はがんサバイバーです(その2) | 舌がんサバイバーのなんでもありあり

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手術から数日後まで

 

(前日に続く内容です)

2019年2月の上旬に入院しました。

50歳後半になって人生初の入院でした。

 

入院3日後の午前9時頃から手術が始まりました

 

オペ室に入って、ストレッチャーから手術台に身体を移され、

上を向いたまま身体を軽く固定され、

これから麻酔を注射しますよと告げられ、

針が刺さって、ちょっと痛いと思ったところから記憶が全くありません。

 

喉の奥まで関わる手術なので、手術中の呼吸を確保するために、

首の前がわに穴をあける気管切開を行います。

 

舌の左側はほぼすべて切除で、左下の奥歯が抜かれ、

そこにお腹の筋肉(腹直筋)を切り取ったもの(皮弁)を

血管ごと移植します。

舌は右側の下部を残すだけで、舌の半分以上は切除されます。

 

ということはお腹にもメスを入れて、腹直筋を切り出します

 

わずか直径1cmにも満たない腫瘍を舌とリンパ節から取り除くだけなのに、

大手術になりました。

 

なんと、すべてが終わって意識が戻ったのは夜の10時過ぎでした。

手術に10時間以上、そして意識が戻るまでに12時間、

とてもスゴい手術だったと思います。

ドクターさんやナースさんは、大変だったことと思います。

仕事とはいえ、感謝の気持ちでいっぱいです。

(後になってトイレや食事はどうしているのでしょうという

ふうに思いました)

 

意識が戻ったときに、付き添ってくれていた妻に、

「今何時?」と尋ねたことを覚えています。

 

その後は、また朝まで眠ってしまったようで、

薄暗い中、点滴を交換するときに意識が戻ったことを覚えています。

ということで、かなりの重症患者になってしまい、

いわゆるICU(集中治療室)に入りました。
 
 

あとで、舌がんの手術をした方の経験談をブログやらHPなどで拝見したのですが、

みなさん「麻酔が覚めた後は地獄のような痛みだった」ということですが、

なぜか、自分はそのような記憶がありません。

 

それよりも大変だったのは、

もともと副鼻腔炎があったため鼻汁が喉におちていき、

呼吸がしづらいのが辛いのと、

 

頭部を自由に動かせないように固定されていたのですが、

頸椎に少し異常があったため、首が痛かったことです。

 

気管切開をした後は、咽頭部分から空気が漏れるので、

声を出すことができません

したがって、コミュニケーションは筆談です。

 

 

 

また、舌部の手術後なので、

口から食べ物をとることができません。

なので、手術中に胃につながる管を鼻まで通してあり、

その管から流動食(経管栄養)を流し込むことになりました。

 

その後のことは、またまた、明日に続きます…。