今日は重心角についてお話します。

先日の「重心距離」と同じで球の掴まりに影響する数値です。

重心距離と重心角はセットで考えると良いです。

では重心角についてご説明していきます。

重心角とは、その数値が大きいほど球の掴まりが良く、小さいほど球の掴まりが悪くなります。

正確に計測するには専用の機械が必要ですが、ある程度でしたら自分でも計ることができます。

テーブルなどを用意して頂き、テーブルにシャフト部分を乗せます。この時、ヘッドが宙に浮いた状態にします。

その時にソール側からクラブを見た時にフェースの傾き方(フェースが上を向く)が大きいほど重心角が大きいです。

ドライバー

1996年の平均は20.5° 2013年の平均は21.6°

アイアンは

1996年の平均は11.5° 2013年の平均は11.5°

ではこの数値がスイング中にどのように影響するのでしょうか。

ゴルフのダウンスイングにおいて、クラブヘッドはネック軸を中心にして、オープンな状態からクローズな状態にターンしていきます。フェースローテーションとも言います。ヘッドが反時計回りにターンするということです。ハーフウェイダウン(ダウンスウィングでシャフトが水平になるタイミング)からインパクトにかけて、フェースは約90°ターンする必要があります。

ヘッドの重心はシャフトの延長線上に来ようとするので、重心角が大きいほど、ヘッドには左にターンしようとする力が強く働きます。重心角が10°のクラブと重心角が30°のクラブがあったとします。重心角が10°のクラブは10°の分だけ、ヘッドが勝手に左にターンします。残りの80°をプレイヤーが自力でターンさせるということになります。重心角が30°のクラブは30°の分はヘッドが勝手に左にターンしてくれます。プレイヤーが自力でターンさせないといけない角度は残りの60°で済みます。

スイング中にフェースのローテーションが少ない人や振り遅れる人が重心角の小さいクラブで打つとスライスしたり、右に打ち出したりなどということになります。

球を絶対に掴まえたい!という人は重心距離が短く、重心角が大きいクラブを選択すると右へのミスが軽減できます。

また球の掴まりを抑えたいという人は重心距離が長く、重心角の小さいクラブを選択すると左へのミスが軽減できます。

ドライバーで代表的なモデルでXXIO7がありますが、こちらは非常に球の掴まりが良いクラブになっています。

数値で見てみましょう。

XXIO7  重心距離は37.8mm  重心角27.1° と 掴まりの良いスペックです。

球の掴まりの悪いクラブの代表として ロケットボールズステージ2 です。

RBZ2  重心距離は40.9mm  重心角17.1° と 掴まりの悪いスペックです。

この2本のクラブを同じようにスイングして同じような球を打つことは不可能でしょう。

またアイアンでは、ロングアイアンが難しかったり、右にいく人が多いと思いますが、これはロフト角だけではなく、重心角が大きく影響しています。実はショートアイアンは重心角が大きく、ロングアイアンは重心角が小さいため、ロングアイアンの球の掴まりが悪くなっています。このことを意識してロングアイアンを使ったほうが良いでしょう。

前回と今回で重心距離と重心角について説明しましたが、スイートスポットに当たっているのに球が曲がる人はたくさん居ると思います。

人気があるクラブ、売れているクラブが必ずしも自分に合うとは限りません。

クラブ選びの際には、このようなデータを活用してください。