重心深度
今日は重心深度についてお話しましょう。
少し難しい言葉ですが、重心の深さであり、重心位置からフェースまでの距離を言います。
では重心深度とはどのような影響があるのか説明していきましょう。
深重心ヘッド
深重心になると慣性モーメントが大きくなりミスヒットに強くなり、高弾道になり球が掴まります。
またインパクト時にヘッドが上を向きやすくなるので球があがりやすくなります。
浅重心ヘッド
浅重心になるほどインパクトゾーンでギア効果が働き、ヘッドがアッパーに動きづらくなりますので打ち出し角度が低くなります。また重心位置が低くなるため、低スピンのボールが打ちやすくなり、ラフからフライヤーを打ったような弾道になりやすいです。
重心深度と関係の深い2つの数値をご紹介しましょう。
まず1点目は「慣性モーメント」です。あくまでもドライバーの平均ですが
重心深度が34.5mmのクラブの慣性モーメントは4100g・cm2
重心深度が40.0mmのクラブの慣性モーメントは4500g・cm2 です。
ミスヒットの寛容度合を示す値である慣性モーメントが400g・cm2の差がでています。重心深度が5.5mm変わることで約10%ほどミスヒットの許容範囲が増します。
重心深度が深い=ミスヒットの許容範囲が広いということになります。
ドライバーなどは重心深度が深いもののほうが良いと言われています。
2点目は「重心角」です。
重心深度が35.0mmのクラブの重心角は約21°
重心深度が40.0mmのクラブの重心角は約25° です。
球の掴まりやすさを示す値である重心角に4°の差があります。
また後日お話しますが、最近飛び系のFWが流行っていると思います。
代表例としては RBZ や X HOT でしょう。
この2つのFWの人気の影に「球が掴まらない」や「難しい」などと言ったことを聞いたことがないでしょうか?
浅重心すぎるので、慣性モーメントの値が低く、重心角も少ないので上記のような声が聞こえてきているのだと推測されます。
ドライバーは深重心が良いと言われていますが、フェアウェイウッドやユーティリティは浅重心が良いという識者もいらっしゃいます。しかし個人的には適度な深重心のFWが一般的には安定感のあるクラブだと考えています。
目的別にクラブを使いわけることが望ましいでしょう。
安定した飛びを実現させるには 深重心ヘッド
一発の飛びを実現させるには 浅重心ヘッド
私でしたら スコアをだしたいときに深重心のクラブを選び、ドラコンを取りたいと思ったり、絶対に2オンさせたいロングホールがあったら浅重心のクラブを選ぶと思います。
1996年のドライバーの重心深度の平均は 31.2mm
2013年のドライバーの重心深度の平均は 37.2mm となっており
この17年で6mmほど深くなっています。これはメーカーさんの努力によるクラブの進化の賜物でしょう。