クラブ職人の徒然草~2 -500ページ目

三浦技研CB1008

三浦技研社より2月18日発売予定の新製品の案内が届きました。


CB1008

三浦スタンダードの軟鉄鍛造、ノーマルロフトモデルです。









原点に戻るかのようなシンプルなデザインですが、実は多くの工夫が盛り込まれたヘッドです。



1:ヘッド下部に肉盛り(重量配分)を集中させる。


低重心にすることで球が上がりやすく、適度なスピン量と弾道で強い球質が得られると思います。


また、三浦独特のしっかりした鍛造鉄の打球感・手応えをしっかり得られるでしょう。


もうひとつの利点はソール幅。過去最大の19mm。三浦本来の絶妙のキャンバー+リーディングエッジのカットとの相乗効果で抜けがとても良いと思います。


ソールのデザインによる抜けの良さはスピン量の確保、飛距離の確保、ラフからの使いやすさ、に大きく関わり、「易しいヘッド」かどうかの最も肝要なポイントです。



2:キャビティ枠の切れ込み


低重心キャビティはフェイスのスイートスポットより上に当たると打球が弱くなり、飛ばなくなるという弱点がありますが少しでもフェイス上部周辺に重量配分することで解消しようとする工夫だと思います。



3:適度なオフセット


1000番台のモデルはアスリート向けと分類されていますが、ストレートではなく適度なオフセット(7番のFP=4.0mm)をつけることで上記の事柄との相乗効果で球が拾いやすく、上級者にもコントロールしやすいデザインだと思います。



4:やや小振りなヘッドボリューム


シャフト軸周りの慣性モーメントをやや抑え目にすることで上級者の求める操作性の高さ(扱いやすさ)を確保していると思います。



総括して思うことは


キャビティの利点とマッスルの打球感・操作性を兼ね備えている


使い手のスキルレベルを問わない対応性の高い設計


三浦本来の軟鉄鍛造ヘッドの良さが良く出ている


ということです。



MCW対応モデルですのでカスタムもお受けできます。



すでに各方面からネット上で紹介されており、当工房でもすでにカスタムでのご注文を承っております。


10年以上三浦技研社のへっどを扱ってきて、久々に文句無く納得できる嬉しいモデルが出ました。


乞うご期待です。

アイアンセットのメンテナンス




2012年11月に作らせて頂いた軟鉄鍛造キャビティのアイアンセットです。

年一回のグリップ交換でお預かりですが3年経っているので今年はロフト、ライもチェックしました。



ロフトはほとんど変化がありませんが、練習やラウンドでよく使われるのであろう6番は1°起きていました。

ライ角はフルショットする5~PWはすべてフラットに動いていました。

このヘッドは打球感が柔らかい分、変化量も多いのかもしれません。


当工房は当店で作らせて頂いたクラブのメンテナンスは永久保証です。
工賃は頂きません。

グリップ交換を承ればそれだけで終わらずロフト、ライのチェック、バランスの管理調整、番手刻印の色抜けの補修、ソケット浮きの補修、

自分の作らせて頂いたクラブに気を配り、責任を持って必要なメンテナンスさせて頂く。

それがメンテナンスという事、クラフトマンの心意気だと

僕はそう教わりました。

グリップ見本




現在の工房を開いた9年前から各社のグリップも随分入れ替わり

グリップ見本を新しく作り直しました。


後10本ほど作ってほぼ完成です。

台も変えて見て頂きやすくなりました。