クラブ職人の徒然草~2 -46ページ目

ゴルフフェアで惚れたパター到着

今年3月のゴルフフェア、僕自身のテーマの一つがパター探しでした。


そしてMASDA GOLFさんのブースで発表されていた、これ。


定評の高いSTUDIOシリーズの新作

STUDIO-5

ジャーマンステンレスとも呼ばれる高品位SUS303ステンレスインゴットからの完全削り出しヘッド。


トゥ•ヒールタイプのスラントネックでワイドボディ


引きやすく、出しやすい。を求めて各部の寸法や重量配分の絶妙な組み合わせを探した結果。との事でしたが、

実際に試打した感想は「フェイスの中心だけが動きたがる」でした。

トゥハング角は35〜40度くらいあるので重心距離を持つヘッドなんですが、引く時にフランジのサイトラインを引かれるような感覚、

フォワードスイングの時にフェイスの中心から出ていこうとする感覚。

アドレスでの見た目に安定感もあって構えやすい。

転がりが綺麗で距離感が揃いやすい。

少し多い目のロフトと市販品ではあまりないヘッド重量の重さ、この2つもその要素の一つかと思います。

国産のマスダオリジナルスチールシャフト+マスダオリジナルグリップで税別78000円。

当工房ではグリップを装着しない半製品で入荷し、当工房内でフィッティングして長さとライ角を調整して、グリップを装着して納品致します(フィッティング、仕上げ工賃は無償です)。

別途カーボンシャフトを装着したい、別の気に入ってるグリップを付けたい、という場合は別途お見積り致します。

パターのエエのん無いかなぁ、というアナタ!是非一度転がしに来てください!

BETTINARDI パターフェア開催


当工房の取り扱いパターブランドお勧めの一つ

ベティナルディ。

ジャーマンステンレスと同じ組成のSUS303高品位ステンレスの削り出しで柔らかい打球感と伸びのある転がり。

また、全モデルでトゥハング角(シャフトを水平にした時フェイスが何度下を向くかの角度でシャフトからの重心距離によって異なり、ストロークのフィーリングに関わる要素)が管理されており、見た目の好みだけでなくフィーリングの好みも裏付けを持って選べます。

今回はメインになるBBシリーズ6モデル、クイーンシリーズB4モデル、スタジオストックシリーズ5モデルを揃えました。
シリーズだけはサンプルクラブ数の事情からイノベイ6.0のみなります。

実際に試打して頂いて、お買い上げが決まりましたら半製品で入荷し、別の日に長さとライ角をフィッティングしながら決めて、シャフトカットしてグリップを装着して納品。という流れです。

フィッティングの日には1時間ほどの余裕を持ってお越し頂きます。

フィッティング料金はパター価格と別途には頂戴致しません。

価格は
BBシリーズ:85,000(税別、以下同)
クイーンBシリーズ:85,000
スタジオストック:75,000
イノベイシリーズ:75,000
です。

渡米したバリバリの頃の丸山茂樹プロやマット・クーチャー、フレッド・カプルス等、感覚の鋭いプロ達に愛されてきたパターです。

是非一度ご検討下さいませ!

本日から6/23(日)まで

シャフトフィッティングって「何」にシャフトを合せるの?

世の中に弾道測定機やスイング解析機が溢れてますね。

弾道測定機ならトラックマンやフライトスコープ、スイング解析ならGEARSなんかが有名で、どれも何百万円もする高額で高性能な設備です。

この高額・高性能な機械を導入して、「クラブフィッティングを致します、正確な数値を基に貴方にぴったりのクラブ仕様を出します」
みたいな謳い文句でフィッティングを行うのはクラブメーカーだけでなく、シャフトメーカーやヘッドメーカーも行ってますね。

さて、トラックマンを使う場合もGEARSを使う場合も、実際に球を打っていただいて、その結果のありとあらゆるファクターを数値化し、最もよく飛んで最も曲がり幅が小さくて最もスピン量と打出し角が適正な結果の出たシャフトを
「貴方にはこれが一番合ってます!数字が証明していますから!」


これ、統計学の最も初歩的な基本の話ですが、相関を取る場合データ数値のバラツキが大きければ大きいほどそれらの平均的数値は信ぴょう性が無くなります。

右へ高~いスライス球を打ち、次に低~いチーピン球を打てば、その平均数値は理想的な高さのストレートボールという事になるわけですから。

ある程度以上の精度で打球を飛ばせられる上級者には非常に有効な部材選定手段だと思います。
良い球の結果の中で最上を見つければ間違いなくそれは信ぴょう性のあるベストでしょう。

では、これからゴルフを始める方、これからスイングを習いに行かれる方はどうなるんでしょう?
フィッターの判断の基礎になる打球データを出しようがありません。

数値が無い以上、フィッターはフィッティングにならないので、貴方に合わせるクラブスペックはありません。とでも答えるのでしょうか?

もし、その方が男性なら「多くのクラブメーカーが標準的に採用しているシャフトですので、まぁこれでも使うといて」とモーダスプロ120Sを選ぶ、なんてことになったら何のための何百万の機械やねん、要らんやん!て話で笑い話にもなりません。

このことが証明することは、クラブフィッティング、特にシャフトフィッティングは「スキルフィッティング」ではなく「フィジカルフィッティング」である、という事です。

その方の体格、筋力、体力、運動能力などに対して適切な重さ、硬度、しなり性質のシャフトを選んで差し上げることが、その方が上達に向かって最短コースを歩める方法だと、僕は信じています。

もしそうでないのなら、これから始める中肉中背のオジサンにも、陸上競技を引退した室伏浩二氏にも同じモーダスプロ120Sを「これでも使うといて」と渡すことになりません?

貴方は初心者ですから軽くて柔らかいRシャフト、なんて室伏氏に言ったら笑い話じゃなくて怪談ですよね。