勝負の世界
11/25~27のシニアツアー最終戦
いわさき白露シニアゴルフトーナメント
PGA会長の倉本昌弘プロがぶっちぎり優勝!
おめでとうございます!
これでシニアツアーの賞金ランキングも決定し、P.マークセンプロがこれも6千万円超えのぶっちぎりで賞金王。
一方でシードギリギリの30位で822万円ほど。
賞金獲得最下位の160位の選手の賞金額が68500円。
0円の選手がなんと48名。
日々、努力し、ランキング表に名前が載る全国で200余名のプロでさえこれ。
厳しい勝負の世界をまざまざと見せつけられる思いです。
”振りやすい”と”打ちやすい”
世の中にはゴルフクラブに関するまことしやかな「嘘」が蔓延していますので注意が必要だと思います。
ほとんどは「言葉のあや」。
表題にした言葉もその一つです。
20代、30代の頑健な男性がシニア用に適するような軽くて軟らかいクラブを購入されているケースがしばしばです。
ショップのトリカゴで試打させてもらったら振り易かったから。
振りやすいだけならいっそレディス用のクラブを振ればピュンピュン振れてヘッドスピードは上がるでしょう。
そのクラブでゴルフコースに出て、唯一無二の必勝不可欠の一球を、安心して自信を持って打てるでしょうか。
クラブをフィッティングするうえで先ず考えるべきは「重さ」だと考えています。
軟らかい、硬い、と言いますが、これらは全てそのシャフトの「しなり特性の一つ」と考えた方が良いと思います。
振動数やセンターフレックスを測るとレディス用並みの数値が出るのに振るとヘッドが振り遅れず、しっかりインパクトを走るというシャフトもありますし、
Xフレックスかと思うような数値が出るのに振ると頃合いのしなりが出てタイミングの取りやすいシャフトもあります。
そして、これらは全て「誰にでも」ではなく「その方にとって」という話でないとおかしくなるという観点がいつも巧妙に隠蔽されていることにお気付きでしょうか。
アイアンに関してもこういう話は沢山あります。当工房での実例ですが、
「もう少し易しいヘッドにしたかった」という理由で「1番手、2番手飛ぶ。捕まりが良い。」という謳い文句のアイアンヘッドを購入した方、
「ラウンドの終盤疲れが出てしまうので」という理由で軽い目のシャフトの物を選んだ方、
お二人ともそのクラブにして最初の内は「おおっ!これにして良かった」だったのが、しばらくすると
フックが止まらず距離感が合わず、ゴルフにならない。スコア壊滅。
大ダフリと大トップが出てまともに打てず、合わせに行って当ててるから距離は落ちる、5番アイアンすら打てない。
この話には実はもう一つ考えるべき「大前提」があって、それは
「その方のゴルフスタイル(ゴルフへの取り組み方、ゴルフとの付き合い方の深さ度)」ということです。
上述の話がラウンドは年に数回のコンペだけ。練習はその前に数回行くだけ。コンペだし”個人戦”もあるから出来ればミケタは打ちたくない。
というスタイルの方なら、ちょっと乱暴な言い方ですがそれはそれで良いと思います。
その方のゴルフにとってのクラブの「対費用効果」の問題もあるでしょうから。
でも、90打ったのではハナシにならない、勝負にならない。というレベルでゴルフに取り組む方にとっては最初に述べた「言葉のあや」にまともに引っかかった事例と言わざるを得ないでしょう。
良く捕まるヘッド・・・どうしてもスライスや右飛びが解消できない方には福音でしょうがフェードで距離と落としどころとスピンをコントロールしたい競技者にとっては左巻きが怖くて使えない=難しいヘッドでしょう。
体力・筋力が落ちてきて今までのシャフトでは硬すぎ・重過ぎでタイミングが取りづらくなり、距離も飛ばなくなった方にはそのシャフトは福音でしょうが、頑健な競技者にとっては本来合っているはずの物より軽いシャフトはラウンドの前半では抑え気味に打たないとコントロールが利かず、最初の数ホールを棒に振ってしまうことになるかもしれません。
まことしやかに溢れかえる言葉たちに惑わされず、しっかり「本質」を見抜くことが大切です。
難しくはありません。「一流メーカーが出しているクラブだから、しかも新製品だからきちんとしたクラブに違いない」という、まことしやかな暗黙の概念を捨てることです。
だって、そのショップの棚に陳列されているクラブ、だれが使うかではなく、こう作りましたが何か?っていうクラブでしょう。
クラブに関する話はちょっと立ち止まってディベート的に考えてみれば誰にでもわかる「当たり前の話」ばかりですから。
