カーボンとスチールのトウダウンの違いは | ゴルフ迷宮の館 3 FAIRWAY GANG GOLF STUDIO

ゴルフ迷宮の館 3 FAIRWAY GANG GOLF STUDIO

迷宮の館とは、ゴルフでしばし入り込む出口の見えない迷い。
その迷宮から脱出するための道案内を、平成4年よりゴルフスタジオ経営、大手量販店ゴルフコンサルタント経験からブログでご紹介しています。            muziik official shop

ご覧頂きありがと~~ございます
( ̄^ ̄)ゞ







19カーボンとスチールのトウダウンの違いは






一般的な認識はカーボンの方が金属のスチールよりしなりが大きくトウダウンしやすいというものではないでしょうか。







筆者は物理学に精通してるわけでも金属やカーボンのマテリアルの専門家でもないため、







専門的なご説明など出来るはずもありませんが、







クラブの専門家としての見解は、








単純に比較するのは困難だと言わざるを得ません。







というのも、スウィングタイプ(タメるタメない、ダウンブロー、アッパーブロー、レベルブロー、インアウト、アウトイン等)の様々なファクターの違いを考慮しないとならないからです。






但し冒頭の「カーボンの方が金属のスチールより…






と言うのは肯定出来ません。







なぜなら、同じ大きさ同じ重さ同じ硬さのスチールとカーボンと考えた場合、







同じ硬さに統一しようとすれば、スチールよりカーボンの方が肉厚になります。






これは双方の比重の違いによるものです。






一定の単位では、カーボンの方がスチールより比重が軽いため、







何層にも重ねなくてはなりません。







そうすると肉厚のカーボンと肉薄のスチールでは、







スチールの方が靭性があるためしなりは大きくなります。






ここまで来れば、一概に比較するのは困難という前提ではありますが、






スチールの方がトウダウンの度合いが大きいと言えるわけです。






大手メーカー純正の50g台硬度Rのカーボンならコストの上限のため低弾性カーボンを使うしかなく、







そのため、剛性が低くなるので、カーボンでもこのようなものは、







トウダウンの度合いも大きくなります。







でも、筆者がNGSに作ってもらったアイアン用カーボンシャフトは、







99g   トルク2.9硬度Xなのでしなり幅が極めて少なく、






実際に打っていてもトウダウンなんてものを感じることも考える必要もないのです。







それと比べれば同じ重量帯の95gの軽量スチールでは、







よりしなりが大きくなりますのでトウダウンしやすいとも言えるでしょう。







トウダウンを気にしている時点でインパクト付近のハンドアップが大きいと想像が付きます。






それじゃスチールの高硬度のシャフトにしてライ角をアップライトにすれば良いと思うのは、







早計と言うしかありません。





それだけハンドアップをクラブ側で抑えたいと言うのであれば、








筆者の使ってるようなスペックのカーボンをスタンダード~~ちょいアップライトなライ角のヘッドで使う方が、






改善されると言えます。







ですから単純にカーボンの方がしなり幅が大きいと言うイメージだけで決めない方が良いという事です。