今回は万にひとつ以下の神話バレ注意な内容かも
今回は……私の個人的な見解では……
マクロス・サーガ全体に非常に強い影響を与えていると思われる神話エピソードのお話
マクロス・サーガに興味大な人はこの神話は押さえておくべきかも
この神話を巡る様々な学説や疑問……それらへのマクロス制作陣の見解が反映されたものがマクロス・サーガの主題になってる気がする……🤔
まずはいきなり初代マクロス……
ミリア様率いる巨人戦美女メルトランディ部隊が駆るクァドラン・ローがVF-1バルキリーに襲い掛かるところから……
マックス様とミリア様の星間結婚、さらに地球人とゼントラーディ人が限定停戦に至る展開……
時を下ってマクロス７船団が謎の武装組織バローダ軍の襲撃を受けるバローダ戦役……
この二つのドラマは時期は違うものの、おそらくこの同じ神話エピソードが元になっているはず……それが……
北欧神話 アース・ヴァン戦争(Æsir–Vanir War)
北欧神話のアース・ヴァン戦争は……北欧神話研究で最も重要な一次資料とされる原典『古エッダ』に収められた『巫女の予言』というエッダ詩を構成するエピソードのひとつ、他にも断片的な詩歌が残されていたりするみたい……
ヴァン神族の巨人女神フレイヤがアース神族に嫁入りする前……北欧神話では初期のお話
その名の通り……
北欧神話におけるアース神族とヴァン神族との間の戦いの物語……
かつて主宰神オーディン率いるアース神族はアース神族の国家アースガルドを建設……
黄金や宝石が大好きなアース神族は更なる領土拡大と黄金を求めてヴァン神族の支配領域ヴァナヘイムに侵攻を開始……
ヴァン神族と言う名前は古ノルド語で「光り輝くもの」……ヴァナヘイムは「光の国」……イルミナティ（ラテン語で光に照らされし者）とかと似てるかも
アース神族の侵略は順調に進行……でもしばらくすると……
アースガルドにヴァン神族の魔女グルヴェイグ(Gullveig)が侵入
魔女グルヴェイグはアース神族が誰一人として使えない“魂を直接操作する洗脳魔法セイズ”を駆使してアース神族の女神たちを中心に多くの神々を洗脳……
性的堕落と内部抗争の嵐に見舞われたアースガルドは大混乱
……
健在なアース神族たちはグルヴェイグをなんとか捕縛……
槍で串刺しにして火あぶりにして解体して食べるなどなど……
３度にわたって処刑を実行するも、そのたびに彼女は蘇り、結局彼女に逃げられてしまう……
……もはやホラー漫画「富江」……
実は……北欧神話研究者の多くがグルヴェイグの正体を女神フレイヤだと考えているらしい……セイズ魔法を縦横に使える女神はフレイヤしかいないし……
アース神族によるグルヴェイグ処刑 Lorenz Frølich (1895)
グルヴェイグの処刑（ぜんぜん処刑できてないけど……
）を契機としてアース神族とヴァン神族の抗争は全面対決に発展……ついにアース・ヴァン戦争勃発
戦争そのものは魔法や予知能力に長けたヴァン神族が終始優勢で、アース神族自慢のアースガルドの城壁は次々と破壊されてしまう……もともと城壁は柵みたいな簡易なものだったという説もあり……
戦いは長期間継続……そして突然の停戦……人質交換・フレイヤ嫁入りをすることで和睦成立
ヴァン神族が優勢なのに突然和睦した理由は……厭戦気分が双方に蔓延したから……という説が研究者の間では多いけど……私はそうは思っていないかも
その理由はまた別の記事で書くかも
このとき人質としてヴァン神族からアースガルドにやってきたのが超強力な三神
愛と豊穣の女神フレイヤ
→男なら種別を問わず誰もが欲しがる超美人の最強魔法女神
アース神族のオーズ(オーディンの青年時代説あり
)と結婚
豊穣の支配神フレイ
→フレイヤの双子の兄・眉目秀麗・妖精の支配者・ナニが超巨大
海を支配する祭儀神ニョルズ
→フレイヤ・フレイの父親、妹との近親婚でフレイヤとフレイは誕生
港や海上輸送、海産物の守護神
そして……女神フレイヤがオーディンはじめアース神族の神々にセイズ魔法を教えたらしい……つまりセイズ魔法に由来する杖魔法や洗脳魔法・操魂魔法はフレイヤ伝来ということ……
もしもフレイヤがいなかったら……ハリー・ポッターもマクロスも無かったかも知れない……
一方、人質交換でアース神族からヴァン神族に送られたのがヘーニルと知恵の巨人ミーミルの二人……
ところがヘーニルが無能杉と言うことでヴァン神族が激怒
なぜかミーミルが斬首刑にされてしまう……
切られたミーミルの首はアース神族の元へ送られ、主宰神オーディンはその首に魔法的蘇生処置を行って自身の参謀役に据えた……
常識的には人質交換の人質を処刑したりしたら戦争再開になるはず……それなのに何事も無かったかのように粛々と進む和平……
そしてアース神族にやってきたフレイヤ・フレイ・ニョルズを除いて忽然と神話からフェードアウトするヴァン神族……以後消息不明……ホントどこ行ったんだろうね……
このあたりの不可解な展開の連続……
……以上が北欧神話に伝わるアース・ヴァン戦争の概略
初代マクロスのミリア隊襲撃から星間結婚に至るストーリーは……
北欧神話アース・ヴァン戦争における全面戦争開始～人質交換・嫁入り休戦までの再現物語かも
バルキリーはアース神族の主宰神オーディン直属の戦女神集団を意味するもの……
ミリア隊はそれに襲い掛かるヴァン神族の巨人女神軍の再現……
最強女神フレイヤ（ミリア様）相手でも主宰神オーディン（マックス様）なら対抗できたはず……
フレイヤ嫁入り休戦が星間結婚・停戦のモチーフ
アース神族は“黄金”を求めてヴァン神族の支配領域ヴァナヘイムへと侵攻した……
ちなみに…マクロス・サーガでは黄金はスピリチアとほぼ同義だったりする……
つまり……
アース神族は“黄金”を求めてヴァナヘイムを侵略
プロトカルチャー人はスピリチア系エネルギーを求めてサブユニバースを侵略
操魂魔法セイズを駆使するグルヴェイグの正体は女神フレイヤが有力……しかも豊穣の女神フレイヤに悪精霊が憑依し吸魂鬼になった説もあるらしい……
しかもグルヴェイグの語源は古ノルド語で“黄金の途”……
これまたスピリチアと関連深そうなお名前……
異界出身・潜入・洗脳・操魂・悪霊憑依……マクロスワールドのグルヴェイグ……シビルちゃんだよね……たぶん……
そして……私が最も重要だと思う出来事は……
グルヴェイグ＝フレイヤが和解後にアース神族にセイズ魔法を教えたというところ……
おそらくバジュラ死骸ゲット以来の技術革命だったかも……
……このことはまた別の記事で……🍎
そしてアースガルドにやって来たフレイヤ・フレイ・ニョルズ……
女神フレイヤが乗るチャリオットを引く使い動物は二匹の巨大な猫
ニョルズは海産物・魚を管理する神
フレイの支配する国は“光の妖精の国”アルヴヘイム(Álfheimr)……
つまり……
ブリージンガル球状星団＝北欧神話アースガルド
……という方程式も成り立つかも
あと人質ミーミルの処刑もヴァン神族フェイドアウトもあまりに変な話過ぎるし……
これもマクロスの神話ギミックに組み込まれてるかも
さらに……
このアース・ヴァン戦争に続くアースガルド城壁の修復に関わる神話もスッゴク重要な物語……ブリージンガル球状星団の絶対防壁とかプロトカルチャー人の原罪とか……こちらもきっとマクロス・サーガに組み込まれると信じてる
次回もアース・ヴァン戦争に関係したお話かも