今回はノームの娘たちのお話第三弾だけど彼女たちの大先祖様であるローイワカ様のお話
僅かな情報からの推測だから大外れ可能性も大だけど……一応は神話バレ注意かも
前回記事で触れたノームの娘たちに課せられたサーガ的役割のひとつ……
ギリシャ神話における最初に作られた人間女性という贈り物
パンドーラー
マクロスワールドにおいては……
パンドーラーとセットで送り込まれた「パンドーラーの箱」に相当する最終兵器「鳥の人」……とすると……
「鳥の人」から生まれたと伝わる最初の人間女性ローイワカ様が初代パンドーラーということに……
さらに生物兵器の一種と思われる「鳥の人」にはアルファ・ボンベイ型の地球人と同じ血液が流れていて……“風の巫女”であるノーム姉妹も同じ血液型……
このことから「鳥の人」から生まれた最初の女性とされるローイワカ様はおそらくノーム姉妹の大御先祖様……人的交流の少ない辺境地マヤン島内での近親結婚により維持されてきた希少血液型かも
ここでマクロスゼロのマヤン島に伝わる彼女を巡る伝説を確認すると……
まずはサラ・ノーム様と島の商魂たくましき長老ヌトゥク殿のお話
もともと地球にいた海にすむ「魚の人」が、星の海を渡ってやって来た「鳥の人」に尾びれを切断されて、代わりに足が生えて二足歩行の陸上人種となったのが最初の地球人ローイカヌ
ローイカヌが孤独で妻がいないことを嘆くと「鳥の人」は自らの首を切断し、流れ出た血液から最初の女性ローイワカが誕生……ローイカヌとローイワカは結ばれて多くの子を産んだ……
その後、ローイワカは海の彼方・星の向こうに帰り、妻の帰還を切望するローイカヌに対し、自分が戻るときは「天の定め」が崩れる日、「滅びの歌」が世界に轟く日だと告げる……
ハスフォード博士がサラ・ノーム様から聞き出した隠された言い伝え
マヤン島に人間を作った「鳥の人」に天の神プロカチャは「滅びの歌」を歌えと命じたが、鳥の人は自分の首をはね歌を食い止めた……
しかし人と人、人と大地の絆がひとつ切れるたびにその首と体は近づき、いつか「滅びの歌」の歌を歌うと言われている……
しかし人と人、人と大地の絆がひとつ切れるたびにその首と体は近づき、いつか「滅びの歌」の歌を歌うと言われている……
「鳥の人」は自らの首をはねることで……ローイワカ様を生み出し……「滅びの歌」を止めたという二つの異なる斬首伝説
まだプロトカルチャー人がいた時代に理由は分からないけど「鳥の人」は一度「滅びの歌」を歌って地球人を滅ぼす命令を受けたけど……
「鳥の人」自身の意思、もしくは取り込まれた「風の導き手」の意思で首を切断して「滅びの歌」を止めたことになる……
ローイワカはそのとき誕生したのか、それとも「滅びの歌」を止めたのが「風の導き手」がローイワカ様だったのか……
実際にどのような史実を反映した神話なのか良くわかんないけど……
そのとき「鳥の人」を動かしていた歌い手が「鳥の人」の首を切断して「滅びの歌」を止め、機能停止した「鳥の人」から大地に降り立った……その歌い手女性がノームの娘たちのご先祖様であるローイワカ様……ということになるかも……
そのローイワカ様もやがて宇宙に帰ることになる……
ギリシャ神話では主宰神ゼウスはパンドーラーを送り込む以前から人間に危険性を感じ、それを滅ぼすつもりだったと考える研究者もいる……神話劇と言うよりも学術的神話学劇と呼ぶ方が相応しいマクロスシリーズならそれが反映されてても不思議ではないかも……🤔
「滅びの歌」を止めて「鳥の人」を置いて宇宙に帰っていったローイワカ
「滅びの歌」を止めて「鳥の人」と共に宇宙に飛び立ったサラ・ノーム
恐らくこれは「ギュルヴィたぶからし」的な神話再現かも……
ところで……
マクロスゼロのメインメカは「VF-0 フェニックス」……
マクロスシリーズでは主役VFのペットネームが属する神話・叙事詩がそのタイトルのメイン神話だったりする……
フェニックスはエジプト起源だけどむしろローマ帝国の繁栄の象徴になる……ローマ神話における炎の中で焼死してからまた蘇る不死鳥のこと
マクロスゼロのメイン神話はもしかするとギリシャ・ローマ神話……特にローマ神話なのかも……
そう考えると……ローマ神話において文明文化を発達させるも争いをやめない人間たちを置いて地上を後にして星空に昇る女神の物語……
最後まで人間の善性を信じたかった女神の物語があるかも……
ローマ神話・正義の女神
星乙女ユースティティア
名前はラテン語で「正義」を意味し、英語ではジャスティス (Lady Justice) として知られる女神様……⚖
世界中で裁判や司法の女神ともされて日本でも最高裁判所に像があったりする……彼女の持つ天秤は弁護士会のバッチにもなってたりする……
片手に正義を量る天秤……もう一方の手に剣を持った姿が有名かも
ギリシャ神話における正義の女神アストライアーやテミス、ディケーと同一神とも言われているおとめ座とてんびん座の女神
フランクフルト・レーマーベルク
「正義の女神の泉」に建つユースティティア像
ユースティティアの神話は古代ローマの詩人オウィディウスの著作「変身物語」に収録されたエピソード
地上が主宰神サートゥルヌス（ギリシャ神話のクロノスに相当）に統治されていた時代は環境が豊穣温暖、文明が無くても人間は豊かに暮せた黄金時代だった……
ところがユピテル（ギリシャ神話のゼウス）が支配権を簒奪すると白銀時代となり四季が発生し、飢えと寒暑から逃れるため人間は文明を発達させ、やがて武器を手に争うようになった……
やがて鉄と金の二大地下資源を入手するようになった人間は文明とともに欲望も増大させて積極的な外征と支配を行い悪行がはびこるようになった
正義の女神ユースティティアは神々の中で最後まで地上に留まって人々に正義を訴え続ける……
しかし……彼女はついに人間に失望して地上を去り、天に輝く星となり「星乙女」と呼ばれるようになった……
彼女は最後まで人間の善性を信じていた……
彼女自身はおとめ座、また善悪をはかるために所持している彼女の天秤がてんびん座になった……
どうしてもこの神話物語を思い起こしてしまうかも🍎
星乙女ユースティティア（アストライアー）に注目していた理由がもう一つ……それは彼女が持つ正義を図るための天秤
「激情のワルキューレ」の時はあまり重視してなかったけど「絶対LIVE!!!!!!」で大注目になった謎多きイプシロン財団
その財団旗……
まぎれもなくこれは「天秤」……
しかもヘイムダルのクロムウェルが乗ってた艦はバトル・アストレア……まさに星乙女アストライアー由来の名前……
ということは……イプシロン財団の旗印は“正義”……
ギリシャ・ローマ哲学的解釈では一神教的な“絶対的正義”ではなく“相対的正義”……“公正”と呼んだ方が適切かも
「星の歌い手」やシドニーが使っていたゴールデン・コンパスなど、サブユニバースに関する知見の蓄積を感じさせるイプシロン財団……
また弱い側・不利な側……反統合系組織やウィンダミア人、ヘイムダルへの支援の厚さなど……強弱のバランスをとっているように思える行動
もしもローイワカ様がパンドーラー役だけでなく正義の女神ユースティティアの役割も務めているのなら……
統合戦争以前から地球で活動していたと言われるこの謎多き財団と星乙女となったローイワカ様には大いなる関係があるのかも🍎
そしてもしも……マクヲタ的には悪役キャラ役な……イプシロン財団が正義を標榜するなら……
“正義”とは何か……誰にとっての“正義”か……というような、ある意味、宗教対立や思想対立に似通った問題が浮上するかも……
人間同士でも正義の価値観は個人によって、育った環境や経験によって大きく変わって来る……
そして人間はどうしても自身の周囲、拡がっても人間の都合を“正義”と考える……
でも人間ではない別の存在からみるとそれは“不正義”かもしれない……
今予想中の神話展開が導入されるならマクロスワールドは大きく敵味方の関係が変わっていく予感……その原因は“正義”の定義になるかも
マクロスゼロ・EDの星空は……もしかして星座
おとめ座とかてんびん座とか……わかんないけど
