初代マクロスはラグナログ最終決戦に相当する地球大炎上と延長された戦後復興の物語で、北欧神話劇としては一度完結済み🍎
 
玩具好調で延長を要請したスポンサーというかBANDAIは続編やる気満々💦
一方、制作サイドは大変な苦労もあって、やり切った感はあったのかな……?
 
でも延長部でも描かれたプロトカルチャー神話にかけた各種神話的ギミックは、続編は作らないという言葉とは裏腹に後継作品挑戦への伏線だったのかも🤔
 
 
そして北欧神話自体も内部に続編を作りやすい要素を内包🍎
それは北欧神話はその冒頭エピソード「ギュルヴィたぶらかし」で北欧神話が終焉と再生の物語であると示唆していること
 
 「ギュルヴィたぶらかし」とは北欧神話原典「エッダ」の最初の章
北欧神話とはギュルヴィがこのエピソードで3人の男から聴いた内容詳細を記録したもの……
 
はじめに太古に滅んだはずのアース神族の女神ゲフィオンが、初代スウェーデン王ギュルヴィの前に突然現れ、不可能に思われた条件で国土割譲の約束を交わしたところ、魔法で簡単にその条件を達成されて国土を奪われてしまうところから始まる
 
驚いたギュルヴィは、アース神族のことを調べるためガングレリという偽名を名乗ってアース神族の国アースガルズを訪れようとするも、いつの間にか再生復活していたアース神族の神々はそれを事前に察知……ギュルヴィに幻覚魔法をかける
 
ギュルヴィはそうとは知らずにヴァルハラの館に招かれ、そこでハール、ヤヴンハール、スリジという名の男性3人とアース神族の事象について各種の質疑応答をする
 
実はこの3人の男はアース神族の主宰神オーディン自身……おそらく幻覚魔法でギュルヴィには3人に見えている
 
そして最後の質疑が最終決戦ラグナロクに関するもの、ハールは「この後の話は誰も知らない。ここまでで満足せよ」と告げる
次の瞬間、そこには館も男の姿もなく、ギュルヴィ自身は何もない草原の上に一人佇んでいた……
唖然としつつ彼は自国に戻り、自身の体験を人々に語ったというエピソード

 

……このギュルヴィが語った内容が後の北欧神話になる……ということ

 

ちょうど太古に滅んだはずの神々が目の前に存在し、自分たちの経験した事象を昔話のように聞き手に説明するという、まるで神話演劇終演後の出演俳優陣によるカーテンコールでの談話会のようなお話
 
写本「ギュルヴィが神話を教えられる場面」1760年
 
 
太古に滅んだはずの神々が再生して似通った役回りで現存しているという世界観
 
これがマクロスの劇中劇的世界観や多次元宇宙観、プロトカルチャー神話構築との相性の良さもあって、ラグナロクは何度でもOK、フレイヤは何度生まれ変わってもよいというBANDAIが言うところのマクロス・サーガ的展開に結びついたのかも🍎
 
マクロスの主要キャラクター自身も50万年前のプロトカルチャー時代の誰かの再生であり、そのときにもプロトカルチャー人にとってのラグナロクに参戦していた可能性大✨
名前もそのまま惑星ラグナのバカでかい古代城壁群も恐らく古代のラグナロク決戦の名残
 
そしてマクロスシリーズはそれを早速実践……
マクロス7で初代に続いて二度目のアース・ヴァン戦争勃発……こちらの方が北欧神話原典により忠実な描写……
実はマクロスシリーズ、女神フレイヤ役を演じたキャラクターが複数存在…ミリアとかシビルとかフレイアとか…🐈
いつか記事にしたいかも🍎
 
さらに初代マクロスから分岐した二つの路線……
 
北欧神話路線の7Δ組ではオーディン・フリッグ・ブラギ・ミーミル・グルヴェイグ・ロキ・フレイヤ・ヴァールが登場……絶対LIVEでイズン・スィアチ・ヘイムダルが加わり……と次第に北欧神話の主要神に相当するキャラクターが揃いつつ……
 
一方、ギリシャ神話・神秘主義路線のゼロプラスF組もそろそろ北欧神話に寄って来るキャラも出てきそう…北欧神話にはインプラントっぽいエピソードがあったりする……
 
つまり確実に二度目の最終決戦ラグナロクに向けて前進している模様🤔
 
 どのキャラクターがどの神様役を演じてるのかを予想するのもマクロス・サーガの楽しみ方🍎
 
 
 
(追記)
神と巨人の戦いでは、ギリシャ神話でもティータノマキアとギガントマキアの2つのオリンポスの神々と巨人族の大戦が勃発
こちらはオリンポスの神々が超強力で戦後もオリンポスの神々の圧倒的支配権確立
初代マクロスでは地球人とゼントラーディ軍の力量差有り過ぎ、地球人側ゼウス相当キャラ不在、地球人ほぼ全滅という結果から、ギリシャ神話系神族巨人族対決要素は無いと判断……
こちらはむしろ50万年前のプロトカルチャー時代の戦争や、2090年代以降のマクロスサーガに反映されるかも🍎