地球の北欧に似通った惑星ウィンダミアⅣや北欧神話に由来するネーミングの多用など、北欧神話色の強いマクロスΔシリーズ

 

その劇場版2作目となる「劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!」

絶対LIVEは私にとって記念すべき初リアタイ作品 お祝い

私も友達と映画館に見に行きました🎬

 

 

まずはFの短編が終わっての絶対LIVE上映開始冒頭……Youtubeの予告編で見てましたけどw

いきなり北欧神話アース神族・白いアースことヘイムダルの名を冠した敵対組織が登場!!

どうして同じアース神族同士のヘイムダルとワルキューレが戦うの!?

アース神族の内紛!?

と混乱しながら、ついに北欧神話のあのエピソードが始まるのかと思いきや……初めに展開されたのは予想外の旧約聖書の物語!?

 

 

旧約聖書・創世記「失楽園」…狡猾な蛇の誘惑で「善悪の知識の木」の実である「禁断の果実」を食べてしまったアダムとイブが“エデンの園”から追放されてしまう超有名エピソード

 

ウィンダミアでの停戦記念ライブ後に訪れたレイブングラス村の林檎園は、ハヤフレにとってのエデンの園だったのかも🍎

 

失楽園 ボローニャの絵画 14世紀頃

 
 
フレイアの故郷レイブングラス村での宴の夜
怪しくも幻想的に描かれる林檎園りんご
 
 
禁断の果実……多くの古典絵画では林檎で表現されるそれは原罪の象徴
そして後に続く処女懐胎劇においては原罪を背負う救世主懐胎のシンボル
 
鈴なりの発光林檎を禁断の果実に見立てた林檎園で、脱いだブーツを両手に素足で大地を歩くフレイア……イキナリ大胆な😍
寒冷地の中世北欧では原則として室内靴履き、靴や靴下を脱ぐのはベッド上か湯あみをするとき
 
女性の素足で手持ち靴・靴下シーンは、濡れ場不可の古典演劇ではベッドシーン代わりになることも……
秘密の男女関係を示唆する表現……🍎
 
 
この場面で今スクリーンに映っているのは“失楽園”……禁断の林檎と恋の物語だということに気が付きました……“原罪”……重い話持ってきたなぁ……かなり驚きびっくり
 
ジョン・ミルトンの聖書を元にした叙事詩「失楽園」はこれまで実写映画化への挑戦があったものの、完成までこぎつけた作品は無かったかも🍎
 
 
 
続くシーンではフレイヤが採った林檎をハヤテに投げわたし、それをハヤテが齧るシーンが……これはハヤテが自分で採ったものではなくフレイアからハヤテの手に渡るところが重要🍎
サタンの化身である蛇にそそのかされたイブが禁断の果実を食し、さらに彼女がアダムに果実をすすめる場面の再現❓
 
フレイヤ……すんごく積極的かもハートラブラブラブラブラブラブメラメラ
“失楽園”感が盛り上がる絵ですメラメラ
 

 
「禁断の果実」はなぜ禁断だったのか……聖書研究者でも諸説あり……
でも多くの研究者がその意味を「禁じられた誘惑的な快楽」………ミルトンの叙事詩の解釈ならダイレクトに“欲情を伴う〇〇〇”
 
つまりこの林檎畑のシーンはハヤテ・フレイヤがすでに秘密の……もしくは禁じられた深い男女関係にあることを暗に示していることに……秘密
 
キャァーラブラブ…個人的には応援したいかもクラッカー
 
さらに続くシーン

 
夜空には巨大渦巻き銀河、二人がなぜか渦巻き銀河上での相瀬
渦巻き銀河は星の産卵地や星の子宮と呼ばれるほど、新しい星が生まれ出る領域
キリスト教古典絵画では天空の渦巻きは受胎告知の象徴だったり……
 
その子宮をあらわす渦巻きの中に入る二人、その意味するところは……フレイアもしかするとおめでたかもハートクラッカークラッカークラッカー
 
 
そしてハヤテの告白に対するフレイアの返答を遮るようにヘイムダルの攻撃で林檎畑は大炎上メラメラメラメラメラメラ
 
ハヤテ・フレイアの二人がレイブングラス村を追われたことで「失楽園」物語が完成🍎
ハヤテとフレイヤは何らかの原罪を背負って楽園を追放されたことに……
 
その手の匂いを一切感じさせない奥手なハヤフレで、濃厚な失楽園が描かれたことにビックリですびっくり
 
 
 
ここまで見た時点での神話的疑問点………多すぎる💦
 
ハヤテ・フレイアの関係が、“禁じられた関係”扱いなのはナゼ❓はてなマーク

ハヤフレの背負った原罪ってナニはてなマーク

 

ハヤフレの恋愛に何らかの障害が……まぁ地球人感覚で若すぎるとか、デビュー一年の新人アイドルの恋愛スキャンダルはバツレッド……っていうのは考えられるけど……おそらくそんなレベルのものではない❓

 

 

マクロス・サーガ的には北欧神話「ギュルヴィたぶらかし」の法則で、ハヤテ・フレイアはプロトカルチャー時代の重要キャラクターの再生のはず

 

もしかしたら二人はその重要キャラクターの遺伝子を引き継いでいる存在・子孫なのかも🍎

ハヤテ・フレイアには、本人たちも知らない何らかの秘密が……もしかするとケイオスは知っていたとか……秘密

小説版Δではハヤテ・フレイヤは被験体α・βとして、ブランシェット博士が目を付けていた描写も……


 

さらにはマクロスにおける禁断の林檎と恋」「失楽園」と言えば、シャロン・アップル事件……シャロンの意味は約束の楽園

人の手で作られたAIの恋の暴走劇にも北欧神話「ギュルヴィたぶらかし」法則が当てはまるはず……

もしかしてフレイアも誰かに作られたもの❓

 

高いところから飛び降りただけでプロトカルチャーシステムの支援を受けた風の歌い手・星の歌い手に勝利するんだからタダの林檎娘とは思えない🍎

あとテレビ版と劇場版で大きく変わる設定って怪しい設定なこと多いから、フレイアがワルキューレに加入した経緯は闇の中

ハート型ルンもったキャラクターって他にいたかな……

 

他には北欧神話アース神族の城壁の罪………おそらくラグナにある巨大城壁がそれ……少なくとも北欧神話では女神フレイヤに関するトラブルだったはず……

それらもハヤフレの原罪と関係しているかも……

 
等々………マクロス・ギガシオンによる脱出シーンを見ながら、頭の片隅で妄想しておりました……

 

アダム・イブを追い立てる大天使ミカエル・楽園追放 Ottavio Vannini 17世紀

 

 

あともう一つの疑問点は、そしてアダムとイブを追放する天使ミカエルの役割を、北欧神話におけるアース神族の光の見張番ヘイムダルが演じたこと……北欧神話ではオーディン(マックス)もワルキューレもフレイヤ(フレイア)もヘイムダルと同じアース神族で仲間同士のはず、これを敵対関係に描いた理由は果たして………

 
ただしロキ(ハヤテ)とヘイムダルは北欧神話でも一貫して仲悪いからねー……この確執は最終決戦ラグナロクまで続きそう💦
 
 
「劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!」はサーガ的ギミック盛り沢山なので、まだまだ続く予定🍎