表層人間の半可通読書とゲームリプレイブログ(略称半読書リプレイw) -13ページ目

『荒野のホームズ』 スティーヴ・ホッケンスミス 早川ポケミス


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これは楽しい傑作。


1890年代の女っけ無しのカウボーイ生活が70Pほど続くが、


これが読ませる。


女率0のまま終わればもっと良かったが、


ヒロインもギャビン・ライアル のヒロインに通じる


ジェンダー問題を考えさせるヒロインで良かった。


凡百の現代ハードボイルドより遥かに本格ミステリしてます。


テヌキ・ヘタレン(誰?)より遥かに巧い。

『リーマン予想は解決するのか?』 黒川信重 青土社


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黒川先生は反ヒルベルト派と看破せり!


カントールをデデキントの二番煎じみたいに描写したり、


行列式(と言えばクロネッカーデルタ)の重要性を訴えたり、


クロネッカーの青春の夢という講演もしているのだ!


数学ネタと言うとゲーデルとフェルマーばかりがマンセーされる風潮にイヤンな人は必読。


物理ファンも超弦理論とゼータ関数の関係には楽しく読めるであろう。


絶対数学=足し算を使用しない掛け算だけの数学で


スキームを作るのが21世紀のナウイトレンドなのでR。

『真相』 ロバート・B・パーカー 菊池光 訳 早川ミステリ文庫


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スペンサーシリーズ30作目。


パーカーの作家生活30周年記念作品でもあるが、


今までで一番つまらないのが、


逆に変なリキが入ってないようで微笑ましい。


ジェシイ・ストーンと競演するが、


ストーンの魅力はほとんど伝わってきません。


スペンサーシリーズのレギュラーキャラでいうと、


バーニィクラスにしか思えませんw


ポールの女の知人が依頼人だが、


セクースフレンドでもガールフレンドでもない位置付けは、


ポールがホモに目覚める伏線だと思うw


シリーズ全て読んできて、以後も全て読む覚悟のある人の為の一冊。


8作目以降は飛ばして読んでいる人もいるみたいだが、


そういう人はこの30作目は読まなくていいです。

『ふしぎの国の犯罪者たち』 山田正紀 扶桑社文庫


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「襲撃」

「誘拐」

「博打」

「逆転」

「閃光」

「マリーセレスト・2」

「剥製の島」


エンタメの神、


正紀の天才技が爆裂した


二重三重にトリッキーなコンゲーム小説傑作集。


これを読んだら


誘拐犯と警官の単純な知恵比べの物語なんて


馬鹿馬鹿しくて読めなくなるざんす。


面白い小説が読みたければ


正紀だけ読んでいればいいざんす。

『赤い霧』 ポール・アルテ 早川ポケミス


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フランスの冒険小説大賞だが普通の本格ミステリ。


舞台が1887年なのは超有名作の版権に侵略する為w。


あの人を容疑者にしただけでも凄い!


オリジナルのトリックはポール・アルテ の他の作品には劣る。


というか『カーテンの陰の死』 『赤髯王の呪い』  『虎の首』 と微妙にネタが被ってる。


いつもの美男美女のラブラブファイヤーもトリックに組み込んでいるのはマシな方か。

『オイラー、リーマン、ラマヌジャン』 黒川信重 岩波科学ライブラリー


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表紙にゼータの鼓動と書かれているし、


ガンマとゼータの関係など、


ゼータガンダムのファンは必読。


富野監督って数学にも造詣が深かったんですねえ…。


悪役として数学史で小物扱いされるクロネッカーを、


離散数学(代数学)と解析学(微積分学)の


統一を目指していた先駆として捉えなおしているのも


クロネッカーファンは必読。


フェルマーの最終定理の100倍難しいと言われる


リーマン予想の解説があるゆえに、


この本で書かれているワイルズの証明法が目茶簡単に思えます。


フェルマーの最終定理の証明が理解出来なかった人は、


この本読めば明確になります。


サイモン・シン の『フェルマーの最終定理』 で、


小物の使い走りのおっさんみたいに描かれているフーリエの偉大さも、


この本読めば理解出来ます。


数学を離れて広く使われるようになったスキームに興味がある人も


楽しく読めるであろう。


『笑う未亡人』 ロバート・B・パーカー 菊池光 訳 早川ミステリ文庫


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スペンサーシリーズ29作目。


ホモが大量に出てくるジェンダーミステリで無ければ、


今までで一番つまらなくて読む必要がない一冊になるところであった。


懐かしいあのホモのカメラマンも再登場するざんす。

『50億ドルの遺産』 山田正紀 徳間文庫

ベトナムから消えたアメリカ軍の50億ドル相当の兵器を探せ!


となるのが普通の冒険小説だが、


天才正紀なので捻りが凄いです。


全7章だが、6章で任務は終了し、


ラストの7章はどんでん返しの嵐!


あのエピソードもこのエピソードも伏線だったのか!


という超絶の巧さに戦慄します。


冒険小説と言うと人間の敵以外に自然の猛威と闘うのもお約束だが、


対火山だがそれの捻りも凄いです。


五人乗りのロボットまで出てくるが、


SFではなくて見事な冒険小説です。

『七番目の仮説』 ポール・アルテ 早川ポケミス


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ツイスト博士シリーズ。


『狂人の部屋』 がポール・アルテ の最高傑作だと思うが、


ネタの密度はこっちの方が上か?


殺人の究極のアリバイは別の殺人だと


別現場で同時殺人する犯人の努力は凄いよなw。


山田正紀 に交通事故を殺人に偽装する常識の逆を行く犯人がいたが、


これの犯人もなかなかのキ○ガイでナイスでした。


だって演劇関係者ですものww

『海島の蹄』 荒山徹 祥伝社

「海島の蹄」

「真説・李舜臣」

「妖説・李舜臣」

「三別抄暴滅」


怪獣も妖術も忍法も剣法も無しで、


史書の解釈の面白さを追求した正統派歴史短編小説集。


「真説・李舜臣」と「妖説・李舜臣」のコンボ技が素晴しい!


真説読んで李舜臣マンセー!となっても


妖説でおいおいおい!と認識がひっくり返りますw。


これを長編群でやったら山田風太郎に並びます。


黄算哲が21世紀最高の歴史小説家になる日も近い。


黄英哲は実在人物だから、人名ギャグ書く時は皆の者間違えなきように。