伊勢参宮道で伊勢詣り Day2の2 | らんまるの街道歩き・暗渠散歩ブログ

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す10月3日(火)~6日(金)の伊勢詣での旅、旅程2日目(10/4)の旅の模様その2です。

ガイドブックは『ちゃんと歩ける伊勢参宮道 善光寺街道』。

 

Day2の歩行ルートは↓。今回は街道遺構が多いので、ポイントの記載は殆どしていません。

 

その1では、国道23号に架かる歩道橋を超えて、津宿場の南側の中心地に向かってゆくところまでをご紹介しました(↓再掲)。

 

再掲2枚目の写真の地点から左に曲がって行くと、、

 

「さつき」という大きな3階建ての美容院(たぶん上の方は住居)があり、そこで右折です。

 

道幅を除くとそんなに「街道の宿場町」って感じでもないですねえ。ままある事ですが。

 

その先で上部がびっしりと蔦で覆われた旧店舗を見かけ激写しました。

向かって左側は割とよい感じの和食の店だったようで、カウンターなどがそのまま残っており、現役の頃の様子がかなりハッキリと想像できる感じだったので、少々痛々しい感じでした。

 

その先で、もとから予定していた寄り道をするため、左折をして東方向に進むと、途中で見かけたのがこちら。

サン・モリッツという昭和感満点の喫茶店ですね。("カフェ"ではなく喫茶店!)Googleマップだと店名が表示されていますが(ふつうはそれだと現役)、どうでしょう。。

 

むっ!「津大門シネマ」!昭和の映画館じゃないですか!ここで映画を見る予定の人+見終わった人がさっきの「サン・モリッツ」でお茶をしながら、これから見る・さっき見た映画について語り合った様が目に浮かびます。

 

こちらの「りゅうちゃん」と書かれた、薄汚れてしまった黄色のテントが残る店舗はきっと飲食関係でしょうね。

 

さて、脇参道から目的地に到着したようです。

ここは「津観音」と呼ばれる、観音寺。

 

Wikipediaのこちらの超簡っ潔な記事でも確かに三大観音に数えられてます。

「誰によって(三観音と呼ばれてる)?」のツッコミもありますね。他の二つは、浅草観音は言うに及ばず、地元 名古屋の大須観音も商店街はそこそこ人出がありますが、この辺りは8時前後とは言え、ちょっと静かすぎる感じ。

 

ただ、上の「津観音」に貼ったリンク先のWikipediaでは、創建は奈良時代とか、一時はこちらに寄らねばせっかく伊勢詣でをしても片手落ちと言われた、的な情報があるので、かなり隆盛を誇った寺院なのが分かります。

 

 

門の外からも後ろ姿が見えていた仏様にまずご挨拶のお参り!

 

こちらは昭和20年の戦火でお寺の施設の多くが消失してしまったのを再建したのだそうで、本堂も比較的新しく立派でした。

 

五重塔。

 

映画監督の小津安二郎の母方の祖母や母親が津生まれの津育ちという縁から、記念碑が境内に立っていました。

 

街道に戻ります。がらーんとした感じですが、朝10時を過ぎたりすればもう少し賑やかになるんだろうか?

 

その先で一度左折した後、↓の地点で右折します。

 

この曲がり角の左外側には道標がありました(≧∇≦)。

「右 さんぐう道 左 こうのあミだ」

明治二十五年のものだそうで、そのおかげで江戸のものよりも字が読みやすいですね。

 

三重県ではかなり絶大な力があると思われた「百五銀行」の支店も街並みを意識したデザインになっていました。

で、それには訳があって、何とこちら、津の宿場の本陣跡なんだそうです。空襲で焼けちゃったのでしょうね。

 

こちらの「BARBER 横山」は窓の周りにも細かい豆タイルなどが使われているし、宿場らしく「ウナギの寝床」的に奥行きがすごく長い敷地になってますが、廃業して長そう。

左隣は元々店舗があったのを駐車場という名の更地にしたものでしょう。

 

床屋の入口も軽く激写しておこうと思って近寄ると、、あれ?

「FLOWER DESIGN ROOM COTTON TAIL」なんて書いてありますね。絶対に床屋とは異なる業態の店名ですよ、これ。床屋廃業後にフラワーデザインが入ったが後に廃業したか。

ドアも渋いし、豆タイルもいい感じだし、勿体ないなあ。

 

そのすぐ右隣はペラペラ看板建築の廃店舗。住居としては現役かも知れません。

さらにその右隣は取り壊されて空地ですね。。ちなみにGoogleストリートビューで2019年のこの2件の姿を見ると、、BARBER横山にはまださっき見たCOTTON TAILの店名は貼られていないし、右の店舗に至っては現役で巨大なリラックマ売ってます( ゚Д゚)。

 

その後しばらくストリートビューのまま、街道ルートをたどり、驚愕の事実を知りました。

 

それは、地元の方はどなたもご存じだと思うのですが、これ(↓)です。

 

ストリートビューって、一か所先に進むと、撮影年月が違うことがあるのですが、そのせいで急に2017年の画像に切り替わり、、

かつてここが屋根付きアーケード街だったことが分かったのです。

 

逆方向(津・四日市方向)を見てみると、、スマホの小画面だと分かりづらいですが、一番奥のアーケード終了地点の向こうに赤く塗られた寺院の門が見えています。

言わずと知れた先ほど立ち寄ったばかりの津観音の山門ですね。その前に見た「大門シネマ」という廃映画館もこの赤門があったから「大門」シネマなんですね。何のことはない、おそらくは賑わいまくった津観音の門前町のメイン商店街だった訳です。

 

それが寂れてアーケードの屋根も取っ払っちゃったので、必要以上にがらーんと寂しい感じになるのもよく分かりました。すっきりしたところで先に進みましょう。

 

そしてこちらの廃店舗、ニューマツザカヤが、津宿の脇本陣跡。面影度指数、ゼロ。

うん、風情たっぷりとは言い難い感じです。こちらも空襲で焼失かなと思います。

 

そのすぐ先の和菓子屋、「とらや本家」は再建でしょうが、ピシッとした構えです。

 

とらや本家のすぐ先で、中央分離帯で仕切られた広い車道=フェニックス通りを超えてさらに街道を進み、少々大がかりな寄り道に進みますが、続きはDay2の3でご紹介します。

 

つづく!