伊勢参宮道で伊勢詣り Day1の6 | らんまるの街道歩き・暗渠散歩ブログ

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10月3日(火)~6日(金)の伊勢詣での旅、初日(10/3)の旅模様その6です。この日はたぶん寄り道併せて30㎞前後歩いたと思います。


ガイドブックは前回の善光寺街道から引き続き『ちゃんと歩ける伊勢参宮道 善光寺街道』。

 

今回は準備時間が少な目だったので、地図の見どころポイントの記録は大幅にカットしてます。

 

その5では神戸の宿場を出た後、県道を渡った先にあった山神をしげしげと眺めたところまでをご紹介しました(↓再掲)。

 

 

その先でも街道らしい緩いS字状カーブの道が続いていました。

 

その先辺りの街道左側に、津藩の大庄屋だったという服部家がある、とガイドブックに遭ったのですが、その付近と思われる区域には今時のこぎれいな合板(オフホワイトとか茶色とかのやつ)の壁の真新しい住宅が何軒か建っていたので、想像ですがその服部家が残念ながら土地を住宅用に売ってしまったのではないかと思われます。

 

その先で街道左から鍵状に入り込む路地の奥にある滝谷山不動院に略式でお参りします。

 

さらに進んで行くと平屋の凸型看板建築の製菓舖があったので、通りすがりに激写して先に進みます。

こちらは看板部分だけ割と新しいですが、建物自体は割と年季がはいっています。

 

25℃くらいだと思いますが、そろそろ気温も上がり暑くなってきたので、上の写真の自販機に遭った赤のデミタスコーヒーで涼を取ります。

普段は青い方を飲むことが多いですが、歩きの最中は当分多めのこちらがベター。

 

その先、街道が大きく右カーブする地点の道路左側に道標がありました。

刻まれている文字は読みにく~いですが、「從是 柳大師若松道」です。

右側中断の「柳」といか左側の真ん中よりしたの「若松」は比較的読みやすいな。

 

そのお向かいにもまた山神さん。

 

そういえば明日(Day2)は雨になるそうだから、今のうちに空の青多めの写真を多めに撮っておこう。

 

伊勢参宮道って決して山がちなところは通りませんが、西方向の山々はかなり頻繁に見えていました。

 

そんなこんなで歩いていると、東海地方でも指折りに交通量の多い国道23号(古屋と日市を結ぶので、私も含め地元では基本『名四国道』と呼びます)に突き当たります。ちなみにご存じの方もいると思いますが、この名四国道、三重県側の終点は伊勢神宮の内宮の真ん前なので、この先もずっと名四国道とは長い付き合いになります。

写真ではたまたまクルマが途切れていますが、横断歩道はなく、信号が青になったからと言って渡れるような道路ではないので、、

 

左方向を見ると歩行者や自転車の迂回用の地下通路がありました。谷間状に低くなったところに向こう側に出る通路があります。

 

地下通路で安全に反対側に出られました。名四から左に逸れる旧道に進んで行きます。

 

すこし旧道を進むと右側に天白神社があります。

こちらは伊勢神宮を祀っている神社で鳥居の奥には燈篭、山神さんなどがありました。

 

だいぶ行程も遅れがちになってきたので、天白神社を早々に後にしてキリキリ歩いてゆくと、厨子二階の住宅やら昭和の香燃料屋などのある通りに差し掛かります、

特に宿場とかではないですが、まとまった集落が昔からあったのではないかと思います。

 

 

そこからしばらく進むと、クランク上の桝形のような道筋になっていました。

ちなみに上の写真の画面左のミラーの足元に石標らしきものがあるのが見えるでしょうか?

 

それがこちらの(↓)道標です。

正しく「右さんぐう道」とあります。私が今回「伊勢参宮道」として歩いているこの街道、Googleマップでは「伊勢街道」とありますし、河原田小学校の小学生が書いたポスターにも「いせかいどう」とありましたが、道中の石標はほぼすべて「さんくう道」とあったこと(そしてガイドブックも参宮道と書いている)から、私の記事では「伊勢参宮道」の呼称で統一します。

 

桝形でカクカクッと曲がってすぐのところを左に入ると、正信寺とい寺があり、ガイドブックにはただ一言、「クスノキの巨樹がある」とだけ書いてあるのが却って気になって寄ってみることにしました。

高さが分かりやすいように、あえてクルマと一緒に撮ったので概ねの高さが何とな分かるでしょうか。

 

寄ったからにはきちんとお参りしてから街道に戻りましょう。

 

道幅とカーブでしょうかね、何とはなしに街道っぽい町並みが続きます。

しばらくは旧道を行くクルマも少なくて良い感じ。

 

数百メートル進むと、伊勢参宮道はぐーっと斜め向きに名四国道に寄った後、急にほぼ直角に左折して休息に遠ざかります。

この曲がり角からクルマが増えました。国道で信号に引っ掛かりたくないクルマがここからどんどん入ってくる訳です。

 

で、実際に自分が曲がる前にこの曲がり角の右外側の原っぱにある道標を見に行きます。

「左さんぐう道」!ん、余は満足じゃ(≧∇≦)。

 

曲がり角からすぐのところにY字路があり、進路は右ですが左側に彌都加伎(みずかき)神社という、すごい漢字の神社があり、一旦そちらにお参りに行きます。こちらは裏参道です。

 

式内社土神、とある通りこちらは土をつかさどる神様なんだそうです。

ガイドブックによると、(伊勢神宮の)内宮に麹を奉献することから味噌や醤油などの醸造業者の尊崇が厚いんだそうです。

 

近代的な拝殿の前に何やら雅にも和傘が置いてあって絵になるなあと思ったら、社務所から拝殿に入ってきたきれいなお姉さんがこちら向いてニコッ(*'▽')としてくれたので嬉しくなってしまうおじさんでした。

お賽銭投げ入れてお参りしたらまたニコッ(*'▽')とされてしまい、おじさんはすっかり「痛快ウキウキ通り」的な気分で彌都加伎神社を後にしたのですが、ウキウキし過ぎたのか道を間違え、神社手前のY字路を右に進むのが順路なのに、そのまま彌都加伎神社の真ん前を通るY字路左側を200mほども進んでしまったのです(;・∀・)。全く近頃のおっさんときたら┐(´∀`)┌。

 

若干焦りましたがスマホのGoogleマップで見ると、住宅街の細い道を300mも進めば街道に復帰できることが分かったので、そのまま脇道で街道に復帰すると、「式内彌都加伎神社」の社標に突き当たりました。

位置的に彌都加伎神社の表参道側のルートをそうとは知らず歩いてきたのでしょう。いやぁ、さすが俺だぜ o(〃^▽^〃)oアッハッハ!

 

社標から200~300mほども進むと再び鳥居の奥に山神さんが祀られていました。

 

ガイドブックで見る限り、この山神さんから500mくらいは街道遺構も無さそうなので、ちょっと飛ばし気味に歩いてゆくと、かなり巨大な、企業の工場か何かの設備らしき、四角柱状のタワーが見えてきました。

 

近づいてみると株式会社フジクラでした。フジクラさんと言えば 若かりし頃、電子部品の担当者だった時に、お取引には至らなかったものの何度かコンタクトをさせて頂いたたことがありました。

こちらに工場をお持ちだったのですねぇ。ちょうど30年くらい前の懐かしい記憶です。役職定年の区切りの休みで歩いていて、出会うのはちょっと感慨深いなあ(´-`) 。

 

フジクラさんの工場の前は真っすぐな長い坂道になっています。

急坂ではないのでスタスタ登ってゆくと、、

 

街道から左に入っていった先に、菅原道真を祀った菅原社があります。

何たって学問の神様ですからね、「頭良くなりますように!」などと必死で念じました。

 

境内にいた牛の像。隅田川沿いの牛嶋神社でもないのに、「頭と腰痛がよくなりますように」とやたらに頭と腰をさすってみました。

この記事は実際には1月ほど前に書いていますが、現時点でまだ効験は見られません(≧∇≦)。

ん?或いはお祈りしなかったらこの程度では済まなかった、とそういう事かな?

 

と、いうことで菅原社にお参りした効果を粘り強く待ちつつその7に続きます!