伊南房州通往還(房総東往還、単に房総街道、とも)の最終区間として小湊から館山までを5月1日~2日の二日間に分けて歩いた歩き旅の記録、2日目のその5(初日と併せ通算でその15)です。
今回歩いた区間は↓。
歩いた距離は神社仏閣などへの寄り道は含めずに44~45km程度でした。
その4では吹き荒れ始めた強風に慄きながら、気丈にも遠方に見えた房総スタイル大型住宅を抜かりなく激写したところまでをご紹介しました(↓再掲)。※その4の末尾に貼り忘れていたので、先程改めて貼りましたm(__)m。
国道を進んで行きます。しばらくの間さほどの街道風情は無し。閉じたままのガソリンスタンドが寂しい感じでした。
丘のような低山に囲まれた風景です。空が広いのはこの上なく気持ちいいですね。
その先、国道から左に逸れて田んぼの中に入って行くような細道が、一応旧道の痕跡と言って良いことをアプリ「古地図散歩」で確認できたので、クルマが途切れたのを見計らって脱兎の様に左側に渡り、旧道跡を歩きます。
まあ、普通は居ないですよね。わざわざ国道をダッシュで渡ってまでこの道を歩きに行く輩(^^;)。
100Mほどで旧道は終わってしまうのですぐにまた国道をダッシュして渡り戻ります。
そこから街道右側(ここでは北側)数百メートルのところに日運寺という日蓮宗のお寺があったようで、一度向かおうとしたのですが、この時てんで出鱈目なほどの強風が日運寺に行かせまいとしているとしか思えない方向に吹き荒れ、私は本気で抵抗したので体が館山方向に流されてしまったので、そのまま館山に向かうことにしました(・・;)。ちなみにこの先、赤信号で止まらないといけないのに、本気で後ろ方向に倒れ込もうとしない限り余りの強風で全く止まり切れず、クルマに轢かれかねないという事が2度ほどありました。あれは初めての経験でちょっと本気で怖かったですね。。
この先で峠に差し掛かります。坂の名前は加茂坂。その下なのでバス停が「加茂坂下」なんですね。
分かり易い!!
上のバス停の写真の後方でちょっとボケが効いてる建物は、大屋根の房総スタイル。細部が見えないので、茅葺トタン被せなのか、それ風のトタン屋根なのか断言しきれない感じです。
この辺りは隆起で斜め方向になった地層の露出の多いところらしく、街道脇の崖でも地層観察が可能!
内房の房総往還でも上総以南でよく見かけた岩に穴をあけて倉庫や祠にするパターンです。
加茂坂。元々はかなりの難所だったのでしょうが、現代の造成技術で坂もだいぶ勾配がラクになってるんではないかと思います。
↑の中央よりやや上に工場(こうば)の様な建物が見えていますが、その手前を奥に入って行くと、、
坂の途中だから必ずしも農業用の堰とは言えませんが大きな池がありました。
その横っちょには、お題目を刻んだ石塔と「請雨塔」という案内板がありました。あっ、雨乞いに関連してるってことはやはり農業用水の堰か。。
そして、、街道に戻って坂を上がり切ると、、とうとうゴールのある館山市に入りました。
僅かな凸凹のある道を進んで行きます。S字カーブだし一応街道っぽいとは言えますか。。
あれ?市境はだいぶ前だった筈だけど、今ウェルカムか。
↓の地点で伊南房州通往還は右に曲がります。
右折して進んで行くと、、おっ、前方右側にも地層が露出してますねえ(^^)。
おお、ここにも岩屋に石仏が収められてます!
!! これよく見ると貝の化石らしきものがフツーに混じってますね。うーん地層の露出が多いと、街道歩き中にこんなことまで楽しめるのか。。おトクだな( ̄ー ̄)。
↓の地点で左に曲がります。
曲がり角の内側に「トゥルシー」書いてあるな。。
高ーい生垣の切れ目に何か書かれてます。
Tulsi、、あっ、↑の写真にあった「トゥルシー」か。何かと思ったらオッシャレな森のレストランじゃん!!
中途半端に登山的な恰好をしてレストラン脇を通る私を、ご夫婦で食事に来ていると思しき、店内のお客が怪訝そうな表情で見ていたのでニコッ(*'▽')と満面の笑みで爽やかに去ってみました(^^;)。
この辺めっちゃ地層見えてるなあ。農作業い勤しむおじさん(↓写真中央から西南西方向、紺のシャツ)、カッコいいですよ!!
グルーっと弧を描くように曲がり国道方向に向かう辺りの民家の前に石像や石仏がありました。
地層丸見えの岩をくり抜いたところにお地蔵さんが安置されて、その上に石塔が立っとる。
その先で国道に再合流します。クルマも少な目で何と言うか、「道を歩いてる」感が高いなあ。
軽~く登りながらカーブする街道。
カーブの奥に石仏が三体。何となく尊い感じがしてかなり丁重にお参りして更に館山に向かいます。
更に進んで行くと、いかにも郊外にありそうなパチンコ屋がありました、が解体中の様な感じでした。
うーん記事の最後の写真にするにはイマイチな感じですが、続きはその6でご紹介します。
たぶんあと3回くらいつづく