栗ヶ沢城跡を訪ねる その1 | らんまるの街道歩きブログ

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さて、この「人に遭わない」「交通機関(公共でなくとも)を利用しない」「施設に入らない」主義で近所の城跡めぐりをする散歩も5回目となりましたが、今回は5月16日()に、松戸市の「小金原」という街にある栗ヶ沢城という城跡を歩き回ってきました。

 

今回も「城跡」とは言っても、間違っても

こんな城跡(↑は竹田城跡)ではなく、私の地元松戸の各地にあった、複雑な凸凹地形を利用した砦のようなもので、殆ど城跡としての痕跡は残ってない事が多いので、実質は微地形散歩です(城跡を巡るよりも、冒頭の主義の方が主目的です)。

 

当日の歩行ルートは↓

 

 

この日は朝11時前くらいから雨が降るという天気予報だったので、そういう場合私が考えることはいつも「早起きして前が降る前に歩き終わっちゃおう!」です。

 

最近は近所巡り散歩が多いのをいいことに前日夜も「明日の散歩のシミュレーションだ」などと嘯いて、スマホのドラクエ(です)で夜更かしして遅起きになってましたが、久々に街道歩きに出かける時のように6時前に起き、6時半頃家を出発!

 

今回も国道6号線を柏方面(北方向)にいくのですが、毎回同じルートは飽きてきたので、少し初期ルートを変更。ほんの50mほど国道6号を一旦東京方面に逆走し、↓の地点で左折し、東向きの上り坂に入ります。

 

曲がるとすぐに、青い体にオレンジ色のお腹をした鳥がいたので、鳥の種類はその時点では分からなかったものの、すぐ激写!

帰宅後調べて見るとイソヒヨドリという外来の鳥であることが分かりました。ヒヨドリに似てるけど、実際はヒヨドリの仲間ではなく、またこのカラーリングはオスだけのものの様です。スズメ目の鳥らしいですが、スズメとは違ってずいぶんきれいですね。さすが外来種!

 

この坂道は、2年ほど前に、私の自宅マンションから至近距離にある上本郷城を歩いた際に、「上本郷城の空堀跡とも言われる」としてご紹介した道です。

 

向かって左側の階段のかなり上の方には歴史のありそうな庚申塔が立っています。

この階段、地面から上がるところがかなり高く設定されていて、手を突かないと登り始められないのでこの日はパス(若い人は勢いで行けると思います)。

 

暫く坂を登って行くと、Y字路に差し掛かります。

現在は見るからに右側の広い道の方がメインになっていて、クルマも殆どそちらを通るのですが、古くからあったのは左の細道の方。

せっかくなので古道の左側を進みます。

 

その後複雑に右→左と曲がった後、↓の右カーブに進み、、

 

その後すぐにまた左折して、先ほど分岐した車道に合流します。

 

この道を1900年頃の明治の古地図で見ると、こうなります。

かなり見づらいのですが、画面ほぼ中央のオレンジの線が古道、も緑で太目になっているのが、今の車道部分という訳です。

 

坂を登ったところの左側に明治神社があります。こちらはかつて千葉氏系の氏族が信仰する妙見菩薩が祀られていたところ。

このすぐ数百メートルほど北にあった、前回散策した中根城と同じく恐らくは高城氏辺りの城の一角か、すぐ近くにあった神社だったのでしょう。

 

参道の右側に立つ石仏・石塔群は寛政や宝暦などかなり年代物が多く、この地域に昔から人が連続して居たことがよく分かります。

 

拝殿でお参り。本日の道中も無事でありますように。

 

そこからそのまま北に向かいます。その道は、、

先日歩いたこの辺の真上あたりです。

 

更に進むと、、つい先週歩いたばかりの中根城に入城します。

 

そのすぐ先で左側を見ると、高低差の大きな階段の下に更に下り坂が。

これはあれですね。前回国道側から入っていた細ーい谷津(谷戸)、

「狭間」の一番上の部分です(狭間を歩いた時の写真はこちら)。

 

更に道を先に進むとやはり先週見た、中根城の郭の一つだった、安房須神社があり、ちょっと参道長いので、遠くからお参り。

 

せっかくなので国道に降りる前に中根城主郭(≒本丸)跡を通って、国道6号方面に向かいます。

 

国道が近づくとちょっと不思議な道が。うーん、何か覚えがあるような気がする。。

 

あっ、あれだ、上本郷の谷津地形を作った中津川の暗渠ですね。

(谷津で見かけた中津川の写真再掲↓)

 

国道近くに行くと、橋の名残みたいな車止めが。

長津川は国道6号の向こうで開渠に変わって、馬橋の下を潜り、少し先で主流の坂川に合流します。

(馬橋の風景再掲↓橋の下を流れているのが長津川です)

 

国道6号をそのまま柏方面に向かいます(旧水戸街道は少し離れているので今回はパス)。八ヶ崎の交差点で最近よく見ている水戸街道道標を通り過ぎます。

 

今回はその先にある、「壺垣」の見られる旧水戸街道は通らず、最短の国道を歩き、武蔵野線を潜ります。

さっき八ヶ崎のところで坂を登り、ここで下りてまたそのすぐ先で上り坂になってますから、この辺も大概MかW字の断面の地形になってますね。松戸は本当に坂だらけですよ。

 

その先の信号交差点で右折してけやき通り(21世紀の森と広場の真ん中を通っている道)に入ります。

↑でけやき通りを横切っているのが、旧水戸街道。最近は近所巡りばかりしているので、各回で歩いたところと何がしかリンクしてしまいますね。そしてすぐ先に登り坂が見えています。

 

坂を登っていくと、「上乗せ」の様な丘が左側にありました。

すごい地形してますね、この辺りも(^^;)。この辺り、家内の元々の実家のすぐ近くなので(今は豊洲に移転)、まだ結婚前の”交際相手”だった頃の家内に会いによく来ていた事からも、ある程度知ってるつもりでしたが、坂とか地形を意識してなかったので全然気づいてませんでした。

 

その先の右側には、かつて市場の寂れた建物があった筈でしたが、今は「テラスモール松戸」という大きなショッピングセンターに。

ユニクロとかTSUTAYAの入っている店舗のようです。

 

その先、↓の交差点で左折します。

 

左折した後はまず上り坂があって、、

 

頂上まで登ったらまた下って、

 

下り切ったらまた上り坂(^^;)というMなのかWなのかよく分からない地形になって来ましたが(Mかな)、

その上り坂辺りからがようやく本題の栗ヶ沢城に関連したエリアになってきます。んが、しかし、長くなってきたので、まだ栗ヶ沢城に到着すらしておらず何ですが、続きはその2でご紹介します。

 

(つづく)