ゆっくり中山道を歩く18 上松-三留野(南木曽)その3 | らんまるの街道歩き・暗渠散歩ブログ

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年末に中山道歩きをしたばかりだというのに、年始早々の1月2日(木)から再び中山道歩きに出かけ、3日(金)に上松宿から三留野(みどの)宿=南木曽までの区間を歩いた街道ウォーキング記事のその3です。

 

今回の歩行ルートは↓。

街道筋から離れた、初期中山道に残る一里塚などを見に行った往復分などを合わせると、34KMほどの長いウォーキングとなりました。

 

その2では、かつては急流の滑川(なめりかわ)に架かる、珍しい刎架橋だった、滑川橋からの冬の絶景を橋上から見て、「いとをかし」と感じ入ったところまでをご紹介しました(↓再掲)。

 

上流方向を見るとまさしく渓谷。いかにも急流が地面を削って谷を造ったような地形をしています。

左岸(向かって右)などは花崗岩(かな?)が見えていますね。

 

橋を渡るとすぐの左側には古い石仏が立っていました。

あちこち白くなっていて読みづらいですが、なんとか屋文左エ門さんが立てたものの様です。

 

まだ日の当たらない下り坂の街道をずんずん、と下りてゆきます。

 

やがて中山道とともに木曽古道と書かれた標識が現れます。

 

木曽古道の入り口はこんな感じでした。↓の写真の情報に変な物が写ってますが、逆光が激しすぎたのでガイドブックを庇の様に使っていたのが写り込んでしまったものです(^_^;)。

木曽古道、ものすごく歩きたいのはやまやまですが、ここはやはり中山道から浮気をしてはいかんところだと、自分に言い聞かせ先を急ぎます。

 

国道19号に近づくと、遠くまで連なった山が見え、山間の街道を歩く醍醐味のような景色です。

 

その先街道の道端に御嶽山と刻まれた石碑がありました。

御嶽講の方々が建てたものと思われます。

 

やがてJR中央線に近づき、ガード下を潜ります。


ガードの先で道路がヘアピンカーブ状になっているので、線路を潜った後は、一旦進行方向に対して反対側の上松側を向いて国道に下りて行きます。

が、これもいい景色だなあ。天気もいいし、最高だね。

 

国道に下りたらそのまま左方向(中津川、名古屋方向)に曲がり進んで行くと、すぐに次の名所に差し掛かります。

 

国道の歩道が、車道と離れた橋を通るここがそのスポットで、ここは浮世絵にも描かれた小野の滝です。

 

広重の描いた「木曾海道六十九次之内 上ヶ松」がこちら

utakawa

 

そして現在の姿は、、

これです!・・・・・・・・・・・・というのはもちろんたちの悪い冗談でして

 

こちらがホンモノです。

 

5秒ほどですが、せっかくなので珍しく動画も載せてみます。

けっこうな滝音がしていて、マイナスイオンをいっぱいに浴びたなあ、という感じでした。


国道の街道に戻り先を急ぎます。

 

グングンと1KM弱ほど歩いてゆくと、中山道は国道から左の旧道に入り旧荻原村に進んで行きます。

 

上の写真にも写っていますが、Y字路の又の部分に榎と紅葉が合体した木が生えており、、

 

その根本部分に荻原の一里塚跡碑があります。江戸日本橋から数えて七十三里目。京からは六十四里。

この地点から考えるなら、京まであと十回分の歩きといった距離ですね。

 

旧荻原村の風景。いい意味で町というより村という語感の方が似合う感じがします。ここにはかつて立場(たてば)がありました。

 

街道左側の民家の前に常夜灯が立っていました。

 

こちらは懐かしい感じのする民家。

 

宿場ではないですが、休憩地点である立場だったためでしょう、枡形というには緩いカーブですが、宿場的な雰囲気が残っています。

 

その先の広場の前には、廿三夜塔と”南無妙法蓮華経”の題目碑が並んでいました。

 

ほどなく旧荻原村も通り過ぎて国道に戻ります。左側は崖状になってますね。国道の時に少し削ったせいでしょうか。

 

その先の左側で、JRの高架を潜って国道に合流して来る道は、冒頭近くで歩くのを我慢した木曽古道の様です。あの時標識に「木曽古道3.2KM」とあったのは、ここに繋がっていたということでしょうね。

近所なら必ずこの道を歩きに再訪もするでしょうが、松戸から来るのは差し控えたいと思います(^_^;)。

 

その先、国道の左側に「阿寺渓谷」の案内標識がある辺りの↓の地点で、国道から斜め左の旧道部分に進みます。

 

この辺りからまたけっこう厳しめなアップダウンが始まりますが、続きはその4でご紹介します、、のですが、少々中山道記事が続き過ぎたきらいがあるので、2、3回違う記事を入れてから再開しようと思います。



 

(つづく)