長期企画 東海道歩きその25 桑名-四日市 1/3 | らんまるの街道歩き・暗渠散歩ブログ

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2015年7月11日(土)

久しぶりの旧東海道歩きです。
前回は名古屋の宮の渡しでゴールしました。かつて旧東海道は
宮の渡しから桑名の七里の渡しまでは海路を通っていたため、
その分は省略し本日は海路が終わった桑名から四日市までを
歩きました。

本日の歩行距離は19㎞(街道でない部分も含めた全歩行距離)、
歩行ルートは↓の通りです。


朝いちばんののぞみ1号で東京を出発し、七時半過ぎに名古屋に到着。
在来線の「快速みえ」に乗り換えます。
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20分ほどで桑名駅に到着。
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名古屋を出た船がたどり着く七里の渡しは桑名駅からおよそ1.5㎞ほども東に歩いたところにあるので、すでに気温も上がり始めた中、ひたすら東に向かいます。

途中ふと左を見ると堀の様なものが見えたのでそちらを通って七里の渡しを目指します。
03川や堀の景色が好きな私としてはなかなか幸先良い感じ♡。

やがて揖斐川沿いの七里の渡し付近に到着すると早速桑名の宿場に入ります。まず見える料亭「船津屋」は大塚本陣の跡。
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そのほぼお向いに位置する料理屋の「山月」は脇本陣の駿河屋の跡です。
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大塚本陣を回り込む様に道路が直角に曲がっていますがちょうどその曲がり角の突き当りには七里の渡し跡の碑が。

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この石碑の向こう側が渡し場跡公園の様になっているのでそちらに入ってみます。まず見えるのが蟠龍櫓という、桑名城にあった櫓の一つを復元したもので現在は水門統合管理所という施設になっている様です。
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また敷地には伊勢神宮の一の鳥居や常夜燈があります。

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四日市の少し先の追分で分岐するまでは伊勢参りの道と東海道は同じ道なので、ここが参道の始まりという訳ですね。

船から降りた旅人気分で南方向に向かう街道に出ます。すぐのところ左手に問屋場跡、舟会所跡の簡単な碑が立っているのを見ながら歩くことしばし、街道右手に見事な青銅の鳥居が見えます。09
これは春日神社の参道入り口で、鳥居は寛文七年(1667)建立との事。鳥居の左側には「しるべ石」という迷子の尋ね石があります。

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正面には「志類べ以志」、左右には「たずぬるかた」「おしゆるかた」と刻まれており、迷子の掲示板だった訳ですね。

更に少し南に進むと、街道の左側にはお堀沿いに作られた公園がありますがその公園、何と日本橋から三条大橋の東海道を模した超ミニ東海道が作られています。↓は沼津と富士山。11
 

この辺りでは桑名城の石垣が豊富に残っており興味を引かれます。12

桑名城跡も見る予定だったのですが、朝8時半程度なのにすでにかなり暑くなり初めており、時間のロスを防ぐため省略します。

街道公園のすぐ先で東海道は90度右折。しばし進むと石取会館という大正14年築の元四日市銀行桑名支店の建物があります。

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登録有形文化財に指定されています。

その後県道613号を跨いだら一本先ですぐ左折、その後複雑な桝形のルートを通って南下してゆきます。途中、街道右手に泡洲崎八幡神社という神社がありました。15
本日最初に見た神社なんで道中の無事を願ってお詣り。

その後しばらく旧東海道は南下を続け、時折昔の風情の強いエリアを通ったりします。
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その後県道613号に一瞬接触したなと思ったらまた右折。右折して比較的すぐの右手には天武天皇を祀った天武天皇社があります。
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非常に清浄な雰囲気の空間で厳粛にお詣りしました。

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清浄な雰囲気ではあっても蚊には食われました。。

その数百メートル先の右手にある中川梵鐘店では時間が早かったせいか、残念ながら鐘はすべてまだガラスの向こうでした。
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中川梵鐘店のすぐ先で国道1号を越え、さらに200Mほど先で旧東海道は左に90度曲がりますがその曲がり角の外側には矢田の立場跡と火の見櫓があります。
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立場というと宿場と宿場の間の休憩所ですが、ずっと宿場っぽい雰囲気が続いてそのまま立場に入った感じ。

300~400M進むと左側にある了順寺の山門は桑名城門の移築。22

300Mほど進んだ右手にある城南神社は、伊勢神宮の式年遷宮の余材を拝戴して改築されているそうです。

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小さいサイズの伊勢神宮の様に見えるのも道理ですね。

そのさらに300Mほど先の右手にある晴雲寺は、かつて江戸へ向かう参勤大名が桑名城下に入る前に衣服を整えたお寺であったそうです。
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桑名藩は(初期の本多家を除いて)、徳川家康の異父弟、松平定勝の家系が藩主でしたからやはり身だしなみを整えたんですね。

その先、国道258を地下道で越えしばし進むと員弁川のほとりに差し掛かり、そこには伊勢神宮の常夜燈がずんと立っています。

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右に移ってる道標は明治時代の里程標。

ここで左折⇒すぐ右折して員弁川にかかる町屋橋を渡りますが、渡る手前の右側の広場には町屋橋の説明板があります。説明板では江戸時代の町屋橋の姿も見ることができます。

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今の姿はこんな風。
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橋の素材は変わっても昔もこんな風景だったでしょうか。。

この員弁川は、鈴鹿山系の御池岳を水源として伊勢湾まで続く川なんだそうで、きれいな水の川でした。
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かなり暑くなってきましたがまだ夏全開ではなく、風が吹いたり日かげに入ると涼しかったりするので何とか四日市までは辿り着けるかな、と思いつつ員弁川を渡りました。

とりあえずここまでを1/3として次に続きます。