『アマルフィ』 真保裕一 | らんまるの街道歩き・暗渠散歩ブログ
- アマルフィ 外交官シリーズ (講談社文庫)/講談社
- ¥780
- Amazon.co.jp
数年前に映画化され、その後もテレビドラマや続編の映画が
人気を博した"外交官 黒田康作"のシリーズ第一作です。
- この作品、元々映画の『アマルフィ』の原作、或いは
- ノヴェライズした作品なので、大まかな枠組みは映画と
- 同じで、海外の邦人保護担当のちょっと特殊な外交官
- 黒田康作(織田祐二が演じるもう一人の主人公である
"青島俊作"と対比した名前だと思いますが)が、ローマで - 誘拐された女の子の母親を助けて事件を追う内に、
- もっと大きな計画的犯罪にたどり着くというストーリーです。
誘拐された女の子の母親を演じたのは天海祐希ですが - スクリーン上ではひたすらこの人が美しかったですね。
- (その時も今もファンではないのですが)
- 映画も小説も有名なので細かいプロットなどは書きませんが、
作中では愛する妖精の死を悼んだギリシャの英雄ヘラクレスが、
- 世界で一番きれいな地にその亡骸を埋めて作った町が
- アマルフィとされており、犯人グループのリーダーである
- "ビショップ"が命をかけて遂行するに相応しい作戦を
- その伝説にかけて「アマルフィ」と名付けたという事になっています。
- こういう感想を持つ様に作者も書いていると思いますが、
- 人質を絶対に傷つけず、強い信念と十分な動機を持っている
- 犯人グループにも非常に感情移入をしてしまい、誘拐事件が
- 解決してよかったという感想以上に強い余韻を残して
- 読了しました。
- 既に同シリーズの作品があと2作出ていると思いますが、
- 文庫化を待ってまたじっくりと読みたいと思います。
- 2013年2月19日(火)アップ