青梅街道歩きを振り返って | らんまるの街道歩きブログ

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旧街道、暗渠、廃線跡、坂道などの散歩ブログ
最近は殆ど街道がメイン

2013年2月10日(日)に青梅街道を青梅まで歩き終えました。
日本橋から青梅までのルートを書いたマップがこちらです。

距離は53kmとなっていますがこれは、自分で想定した部分も
含めて旧街道ルートを(なるべく)そのまま結んだもので、
実際に歩いた距離は、神社やお寺に立ち寄った分や、途切れた
旧道を行きどまりまで辿って戻った分、それに鉄道の駅と街道間の
行き来などが有り、合計で60kmくらいになるかと思います。
6回に分けて歩いたので平均すると1回につき10km前後、腰痛にも
優しく適度に運動ができた気がします。

青梅街道の由来は、徳川家康公が江戸入りした後に、江戸城
大改築(太田道灌の江戸城から、徳川幕府の江戸城への改築)を
する際に必要な石灰を、青梅の成木村から江戸まで運ぶために
開かれた、現代で言うところの産業道路でした。

それが後に甲州街道のサブ街道としての役割を果たす様に
なったそうで、メインの甲州街道経由で行くよりも距離で言えば
甲州が近かったそうです。また御嶽山参りの方も多く、街道として
それなりに繁盛したそうです。
(ただ甲州街道よりも、難所が多かったと昨日見学した青梅宿の
旧稲葉家住宅の説明の方から伺いました)

青梅街道を歩こうとする人はほとんどの場合、私と同じように
青梅の宿場までを歩いて完歩とする事が多いのですが、実際は
上で触れたとおり、青梅街道は本当は甲州まで続いています。
ただすごい山道である上、歩道も無く、トンネルだらけの登山車道を
歩いて行くのは無理があり、みな青梅を終点とする事が多いのです。

歩く前の印象では延々と都道を歩いて全く面白みが無いのでは
ないかと想像していたのですが、楽しめるスポットもけっこうあり、
今でも印象が強いのは、まずは初回の新宿追分だんご!!33抹茶だんご

景色としては井草八幡宮の長く美しい参道や、
08井深参道

中国風情満載の黄檗宗の円成院
05円成院

街道の前方に聳えるきれいな冬の山、
04歩道橋から

名主さんの住宅をそのまま伝える旧吉野家住宅や
商家の旧稲葉家住宅
10旧吉野家

27稲葉家外観 


時折見られる、道標などの街道風情
15道標

などなど、振り返ってみれば結構旅情を楽しんでいたと思います。

これで今まで完歩した街道は、水戸街道、成田街道、川越街道、日光街道と
そしてこの青梅街道の5本となりました。もともとは歴史的なもののみを
求めて歩いている部分が大きかったのですが、最近は自動車でも自転車でも
なく、自分の足でどこかに進んで行くこと、自分の足で歩いているこの道が
どこか遠くの目的地に繋がっていることがとても楽しくなってきました。

甲州街道、奥州街道、五日市街道、大山街道などなど、歩いてみたい
街道はまだいくつもあります。まずは次に歩く街道選びを楽しみたいと
思います。

2013年2月11日(月)アップ