VANQUISH BROTHERS 第壱夜(ノブナガ編) 感想 | しろくまをなでる〜腐女子的観点から〜

しろくまをなでる〜腐女子的観点から〜

乙女向けドラマCDとかゲームとかの感想を置く所。
……の他に腐女子的に考えたその日の事をメモ。
一個人の感想なので「フゥ〜ン」くらいに軽く受け止めて下さい。


※内容が内容なのでちょっと下品な感想です




VANQUISH BROTHERS


cv.島崎信長が第六天魔王ノブナガになってRejet的エロスを爆走させるドラマCDです。

ノブナガはとある大富豪の息子、血の繋がらない6人兄弟の長男。
プライドは高く、欲しいものの為なら何でもする、鬼畜調教プレイの大好きな高校3年生。

……と言うとんでもない設定の男の子を演じている島崎信長さんボイスのノブナガ(ややこしい!)がドS鬼畜調教プレイをするなんともRejetらしいCDダナア~(棒)と思いました。
どうでも良い事なのですが、Rejetの民でない自分からするといつもRejetのCDを聞くと「これってアリなの!?」とびっくりします。

吉野さんの週刊添い寝CDもそうだったんですが、島崎さんの事をあまり存じ上げず、
いくつか知っている作品ではかっこいい中に清潔なイメージのある方だったのでまさかこう言う役をやるとは…!
ダイミダラーの時も台詞の下ネタ感と清潔な声のギャップが良いと思っていました…。
そんな島崎信長さんのノブナガは羞恥プレイ大好きなド鬼畜変態野郎でした。でも声は清潔なんですよ!凄い清潔感のある声なんです!!
あと俺様っぽい吐息感の溢れる声は聞いていてゾワッとします、良い意味で。
エロシーンでは「あれだけ自信満々だったのにいざエロシーンになるとどんどん余裕がなくなってる!こいつ童貞か!?」と妄想するのが楽しかったです。
後半のド鬼畜野郎のノブナガがセックス中毒になって行く様と主人公がそれによって壊れて行く様は聞いていて虚無感に溢れて良いな、と思いました。
ついでにノブナガは最後のトラックまでは主人公に対して殆ど恋愛感情はありません。支配欲=恋愛感情と言うならまた別の話なんですが……。
とにかく島崎信長さんの珍しい鬼畜ボイス、ドMの方、どことなく清潔感のある声で清潔感の無い台詞のギャップを楽しみたい方はこのCD面白いと思います。
あとエロシーンさえなければ特撮の俺様キャラ(特に仮面ライダー鎧武の戒斗とかそっち系の…)っぽいのでそう言うキャラが好きな人ももしかしたら聞いたら面白いかもしれません。



以下トラックごとのネタバレ











 壱、天下無敵

どこからともなくこちらを呼び止める声。
「おい!お前等、こんな路地裏で一体その女に何の用だ?見た所うちの高校の者ではないようだが…」
とりあえず、主人公は他校生に絡まれているようです。状況設定についていくのが精いっぱいです。
主人公は俺のモノだ、と余裕綽々に語りかけ、なんとなく偉そうで難しい事を言いながら他校生をバッタバッタとのしてくれます。
勝利こそ全て、力こそ全てだと講釈を垂れる様は悪役のようですがかっこいいものです。第六天魔王らしい台詞です。
この時まだ私は、主人公は普通にノブナガの彼女だと思ってたので結構いい人だと思っていました。
どうでも良いんですけど高校生なのに戦国時代の記憶を微妙に持っている風だったりして高校生で戦国武将…と言う謎の設定がじわじわきます。襲名制ノブナガなのかしら…。

しかし相手の生徒がライターを持ち出した所で状況は一変。織田信長は本能寺を焼かれて焼死したのでこのノブナガも苦手なようです。
この時の台詞が面白くて、
「っ!? ライター!?火か…!クソッ…まさかあいつ、俺が火に過敏な反応を示す事を承知で…!いや、そんなはずはない、考え過ぎだ…」
凄い説明口調です。
相手の生徒は下衆野郎なので女の子である主人公を盾にしてこいつの顔を焼いてやる!と脅迫してきますが、第六天魔王ノブナガの雰囲気に気圧され結局倒されます。
ここで戦闘シーンで刀を振るう音がするのですが、高校生が刀を持っていて咎められないとはとんだ世紀末です。

相手の生徒を倒し、刀をしまうと主人公に声をかけるノブナガ……ですが優しい言葉は一切ありません。
「お前はただ黙って俺についてくればそれで良い。お前は俺の所有物…俺がどうしようと勝手だ」
この辺から主人公はノブナガの彼女…と言う聞く前のイメージが崩れて行きます。さっきまで散々俺の女とか言ってたくせに!!
ドSで俺様なノブナガは主人公を引っ張りどこかに連れて行きます。
ヒーローになっても既にドSな顔を覗かせているのに清潔感がある声は高貴でプライドの高い彼の性格を表しているのかもしれないな…と感じました。


 弐、開物成務

ノブナガが主人公を連れて来たのは彼の部屋。主人公もまた、彼の家に花嫁修業として居候している身なのでおかしくはないのですが…ノブナガは何か言いたげな様子。
言いそびれてたんですが、大富豪のノブナガ達の親父は
「姫(主人公)の初夜を迎えたクソ息子どもに家督を継がせてやろう。あの娘とセックスすれば全財産、全地位を貴様にやるぞ☆」
とんでもない遺言をのこして死にます。ノブナガは家督を継ぐのは自分だと思っているので
「お前、この家に何の為に来たと思ってる?俺に初夜を捧げるためだろう?」
何とも自信満々です。兄弟の事も器が違うと敵視してさえいません。
しかも逆らえばさっき他校生をのした刀をちらつかせます。主人公、逃げられません。

そんな事を言われても先程他校生に追われたのを助けてくれたノブナガに感謝の言葉を述べる主人公……あんた今すぐ逃げるべきだよ!!
感謝するなら言葉でなく態度で示せ、と言いなんとなく状況を察する主人公はよくある天然主人公よりはエロスに興味があるのかな、と思いました。
ここで「俺はそこらの男とは格が違う。当然、普通で済むと思うなよ」謎の普通のセックスじゃ済まない宣言をされます。このノブナガはエロマンガやAVの見過ぎだと思いました。
でもそう言われて逃げようとする主人公を押さえ、お前俺の部屋に来た時点で気付けよ(要約)と言う彼は流石に言い得て妙だと思います。
この辺の耳元で吐息感の溢れる島崎さんの俺様ボイスは何か聞いてちゃいけない気分になります。
「お前の他愛無い祈りなど、瞬時に無意味だと俺が悟らせてやる…骨の髄までなァ!」
さっき絡まれた他校生から助けてくれたノブナガと同じ人物なのか怪しいレベルです。
しかも「本当は俺に征服されたいんだろう?(要約)」と言って来たり「泣くくらい俺に支配されるのが嬉しいんだな?(要約)」と良いように解釈してくるのでノブナガはウルトラポジティブです。
ここで勝者になって家督を継ぐ為にお前を手に入れる、と恋愛感情が全く無い事を宣言されます。好きでもないのにここまでやれるとは相当のものです。

「さあ、さっさと起きて服を脱げ」
流石第六天魔王ノブナガ、急にびっくりな要求をしてきます。
セックスする気満々のようです。主人公が恥じらっていると
「既に俺以外の愚弟と…!?はっきりと言え!!」
と急に焦ります。こう言う所にあれ?ちょっと可愛いかも…と思ってしまうようになっていたのでこのCDのテンションに呑まれつつある様です。
そんな事はないと主人公が言うと、だったら誰にも触らせてない証拠を見せろと服を斬りつけてきます。びっくりします。
そのまま服を無理矢理自分から脱がせたり、見られたくない部分を見せろとやりたい放題です。
寝首をかかれまいと怪しいものを隠したりしていないか身体中を舐め回すように実況する羞恥プレイもあります。
主人公が泣いても許してくれません。寧ろ泣かれた方が良いようで18歳の男の子の性癖としてはびっくりするしつらいです。
ノブナガの実況によると主人公はどちらかと言うと体型はスレンダー型みたいです。痩せなきゃアカンな…と思い知らされました。
耳元で俺様台詞を囁く島崎さんが聞けるのでそれは面白いな、と思いました。


 参、絶体絶命

※このトラックは羞恥プレイパートです。個人的に一番好きなトラックです!

いい雰囲気(あくまでノブナガ基準)になっていると召使いがドア越しに声をかけてきます。
裸のままそれに応対しろ、と言うノブナガは羞恥プレイが大好きなようです。
この辺から耳元で囁く声が心底楽しそうでノブナガの将来が心配になります。
島崎さんの声だと思うと吐息感と甘そうな声が凄い良いなあと思うんですけど……ノブナガが面白くて……。
召使いの用件は飲み物を持って来るだけだったんですが、
「俺は抹茶ラテだ。俺が茶に煩いのは知っているだろう?」
とドヤボイスで抹茶ラテを要求する所に若さを感じました。抹茶ラテはお茶の味に左右されるんでしょうか…。

ノブナガもテンションが上がって来たのか主人公に自分の触っちゃいけない所を触らせたり、耳元で囁いたり俺を求めろと言って来たりします。
主人公もとうとう彼の台詞に絆されて来ている辺り、結構ドMなのかもしれないなあ。


 四、落花流水

いよいよ本番、ノブナガのテンションも上がります。
主人公に服を脱がしてもらったりノブナガの刀(陰語)を触らせたり……やっぱりやりたい放題です。ソープランドじゃねーんだぞここは!
それでこのトラックからのノブナガは興奮している時の声が非常に若くてですね!
主人公に触ってもらってる時の声とかドSの俺様どこいったんだろう…って言うレベルで関係を焦ったりしてる所がまだ第六天魔王になりきれてないんだな~としみじみ感じました。
ノブナガはお前の全てを支配してるのはこの俺だ(要約)と説法してくれるんですが、
「お前から奪う事も与える事も出来るのは神や仏などではなく…この俺だ」
と言う台詞は俺様好きでなくてもぐっと来ました。
神さえ恐れないその姿勢は第六天魔王のプライドなのか、それとも若さから来るものなのか解釈が分かれる所だと思います。
っていうかさっきから(要約)ってめっちゃ言ってるんですけど、このドラマCD凄い口調が遠回しではっきりしなさいよ!!と思ってしまうのと同時に何でプレイの時だけそんなにはっきり言うのよ!!とギャップにブチギレたくなります。
そのギャップが良いんでしょうかね。

色々ありつつ、BGMが水族館で流れるみたいな曲になってからようやく本番が始まります。
「ついにこの家の当主の座を手に入れた訳だ!」
セックスした一番の感想がそれかよ!とつっこみたくなる所ですが、主人公の事よりも自分が家督を継げるかどうかで頭がいっぱいなあたりちょっとノブナガはアレなようです。
しかしセックスをしている内にノブナガも余裕がなくなり、吐息が甘くなったり声が可愛くなって行ったりする所はうっかり可愛いな、と思ってしまいました。
快楽に溺れてしまう辺りこのノブナガ若いです。快楽に溺れた所為で
「最初は家督を継ぐ為だと思っていたが…とんだ拾い物だったようだ」
とか言っている辺りちょっと主人公の事好きになりかけてる辺りがウルトラ若いですね。

今度は主人公を庭まで連れて来て、兄弟に家督を継ぐのは自分だと知らしめる為にセックスさせようとします。本当にノブナガは羞恥プレイが好きなようです。
口ごたえをすると躾だと言ってめちゃくちゃ良い音で主人公のお尻を叩きます。
このお尻を叩いてる時のノブナガが本当に楽しそうで割と無邪気な所が凄いです。
お尻を叩き終わるとご満悦な様子で
「大分美しく色づいたな。なるほど、丁度食べごろだと俺を誘っているのだな?」
だったり、庭でおっ始めると雰囲気の乗らない主人公に対して
「ほら、鳴け!鳴かないホトトギスには……死、あるのみ!」
とか言ったりします。
……お前ちょっとウマい事言ったみたいな気持ちになってるだろ!?
主人公の声が屋敷に響けば誰が家督を継ぐのか、彼女が誰のものになったのか一発で分かってしまう。誰が家督争いに勝利したのかを知らしめるようにして、彼等の悔しがる様を想像して興奮度も上がっている様子。
手に入った主人公を兄弟に自慢するノブナガはやはり若いと言うか、案外子供なのかもしれないと思いました。
いやあ、本当に興奮してる時のノブナガの声は年相応の可愛さがあって良いですね!
ところでリップ音が凄い大きくてこのノブナガは大層情熱的なキスをしているのだなあ、と何だかほっこりします。


 伍、極楽浄土

そうしてしばらくすると、全てが終わった頃に3トラック目で頼んだ飲み物がやってきます。
召使いのタイミングから「こりゃあお前の声屋敷中で丸聞こえだったな(要約)」と主人公をなじります。
でもこの辺から普通にピロートークをして「なかなか愛らしかったな」と結構主人公の事を好きになっている事にびっくりです。
愛してやっても良いが裏切りは許さないというノブナガ。公式HPでは”裏切りには慣れっこで何を言われても傷付かない”と書いてあるのですが、自分が認めてやっても良いと思った人に裏切られるのは堪えるのかもしれません。
お前を泣かせるのも笑わせるのも俺だけだしお前は俺のものだ、と言ってしまう独占欲も囲い込む事でせめて結婚する人くらいには裏切られたくないのでしょうか。
「俺はお前を誰にも渡さん、例え地獄の果てまでだろうと連れて行く」
「もし他の奴らに俺の命が奪われるような事があったら、俺はこの屋敷に火を放ちお前を道連れにしてやる」
「お前は最後まで俺に仕えて死ぬのだ」

凄いプロポーズです。
ですが彼を受け入れたのか、それとも壊れてしまったのか、ノブナガの言葉を聞いて彼女はうすぼんやりと笑っているようです。それにうっとりとした様子で応えるノブナガはまた支配欲に溺れます。
お互い、この二人ではないと満足出来なくなるのでは…とどこかどろりとしたおおよそ恋とは言えない意識の中で、
二人は誰かを支配する喜び、支配される喜びは確かに感じながら、また身体を重ねるのでした。


 ボーナストラック

ノブナガとは打って変わって元気でファンサービス満載の楽しそうな島崎信長さんのトークです。
ダミーヘッドマイクと息を吹く事に興味津々な島崎さんやノブナガ役に浮かれる島崎さん、ドSキャラのノブナガに対して語ってくれる島崎さんが聞けます。やっぱり抹茶ラテ面白かったんだなあ…
本当にこの人爽やかだなあ…とCD本編とのギャップを凄い感じさせてくれます。この人いいひとだ……。
最後にはサービス精神旺盛にとってもイイ声で囁いてくれます。
この人本当いいひとだ!!




このCD聴くまで全然知らなかったんですが、島崎さんは意外と吐息がセクシーだなあと思いました。
清潔感のある声が乱れて行くのは聞いていて面白かったです。
ただこう言うRejet!!!!!って感じのCDには慣れてないので慣れるまで時間が掛かりそうだなあと思いました。私の感想も大概なんですが。
俺様でドSだけどどこか不完全、と私が普段全く聞かないジャンルでしたが溢れる支配欲と若さは時に魅力的になるのだなあ、と感じさせられました。
あとこのノブナガは快楽に溺れて弟の誰かに寝首をかかれて殺されそうなフラグを立てていたので、もしそう言うCDがあったらまた聞いてみたいです。
広い屋敷のなか、火が放たれノブナガと彼女はセックスしながら死ぬ…みたいな……現代版本能寺の変みたいな……。
続編でそう言うのもありじゃない……ですか?だめ?