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cv.森久保祥太郎の煮え切らないマメな青年が自由人でお嬢様の幼馴染みに振り回されながらドライブ任務を遂行するCDです。
”桜庭直樹くんは隣のお家に住んでる幼馴染みの男の子。今日は免許取りたてのアナタと一緒に初めてのドライブ。運転に振り回され、アナタに振り回され…今日こそ桜庭くんはアナタに告白出来るのか…！？”
……的な内容のドラマCDですが、このシリーズのvol.2の時より彼女が更に自由人です。Gakkenさんは自由な彼女が好きなのかな…！？
実家の車がベンツだったり桜庭くんに甘やかされている辺り、とってもお嬢様っぽい彼女に精神的にも物理的にも振り回される様はまるでディズニーランドのアトラクションを見ているようでした。
テンションの高い振り回され体質の森久保ボイスは一生懸命でとっても可愛らしいです。
また、vol.1なので他の同シリーズより展開がハイスピードだったり、タイトルコールが台詞と印象が変わらなくてどっちがどっちなのか分からなくなったりとか、そもそもタイトルコールはいらないとか色々惜しいCDではあるのですが、個人的には桜庭くんが頑張っていたので良し！って感じです。
彼女が大分特徴あるし、ずっと桜庭くん視点で物語が進むので夢女子感は少ないような気がします。
あと桜庭くんは口説いてる時より彼女の運転に口を出して来る時の方が凛々しくてかっこいい時があるので助手席に居て欲しいなと思いました。
彼女も相当天然でお嬢様ですが、桜庭くんの鈍さも大概なのでその辺の煮え切らない感も楽しめれば割と面白いCDだと思います。
振り回される森久保ボイスが聞きたい人、ドラマチックかつジェットコースターラブ的な展開が好きな人、ディズニーランドのジャングルクルーズが好きな人はこれ聞いたら楽しいんじゃないかな、と思います。
以下トラックごとのネタバレ
01.助手席にブレーキのついた車は借りられない
「おはようございます！隣の直樹です！」
最初から元気な挨拶、いいですね！
桜庭くんはどうやら彼女と隣同士のお家みたいです。幼馴染みだと鉄板の設定ですね！
彼女のお母さんと軽快なトークを交わしている辺り、彼女のお家の方には相当信頼されているみたいです。どうでも良いんですがお母様と話してる時の
「ほんと、晴れて良かったですよ。ドライブ日和みたいな！おばさんも一緒に行っちゃいますう？」
この台詞とってもチャラいです。
じばらくすると玄関前に彼女が。何と彼女、誘った側なのにまだパジャマです。桜庭くんは朝からシャワーを浴び、2回も歯を磨いて気を遣っていたのに……。
そんな彼女に
「オレに対していつまでも無防備な所が腹立つんだよな…いくら幼馴染みだからって、オレだって一応男なんだぞ？」
とちょっと怒って見せます。
しかし桜庭くんが「お前の顔なんか見飽きる程見てんじゃん、今更化粧したってそんなに変わんねえだろ」と言ってる辺り、おそらく彼女は化粧をしていたのでしょうし、思ったより早く着替えているのでお洋服は既に選んでたみたいです。しかも彼女の姿を見飽きているはずの桜庭くんもドキドキしちゃうくらいの勝負服。
幼馴染みの言葉がぶっきらぼうなのは鉄板ですが、桜庭くんはそれだけじゃなく本当に気付いてないみたいで「オレばっかり彼女の事が好きなんだ」と思っている割にすっごい鈍いんだな、と言うのがちょっとこの辺で分かります。
「急に綺麗に変身されたらどうしていいか分からなくなるじゃんか～！」
桜庭くん、結構自分の事で一生懸命です。
ようやく出発しますが彼女のお家の車はメルセデス・ベンツ。言わずもがな高級車です。
それに乗ろうとする彼女は相当大物です。どうやらお母様にレンタカーでよろしくね、とお達しを受けているのが彼女ではなく桜庭くんだけの辺り、彼女は母親からあまり信用されていないようです。
レンタカーを借りに行く道すがら、彼女が免許を取ってまだ2週間と言う超危険人物な事が発覚したり、教習所の車みたいに助手席でブレーキ踏めないんだから、と茶化しながらレンタカーを借りに向かいます。
02.スピンなんてお手の物？
レンタカーを借りに来た二人はそれぞれ車を選びます。
桜庭くんは赤い軽、と初心者らしいオーソドックスな選択ですが、彼女はスポーツカーを選びます。
初心者の車はこっち！と手続きして来たり、車に乗っても口を出して来る桜庭くんは免許を既に取っているのもあるんでしょうが、過ぎるレベルで甲斐甲斐しいです。
でもフリーダムな彼女と一緒に居るのだし、良いバランスを取れてるのかもしれません。
色々ありながらもやっと車が走り出します。目的地は海の見える場所、一般道から高速道路に乗って向かうそうです。
運転中口出ししないでほしい、と言う人も居ると思うんですが桜庭くんは結構始終口出しをする人です。実は桜庭くんは彼女とのやりとりより口説く台詞より、助手席で指示を出してる時が一番凛々しくてかっこよかったりするのです。
「思ってたより安全運転じゃん！安心したよ」と言ったのもつかの間、彼女が標識を見なかったりアクセルとブレーキを踏み間違えたりします。
高速に入る前にコンビニに寄ろう、ということになったのですが、彼女が若葉マークの軽をスピンさせながらコンビニの駐車場にツケます。
「おいおい、速度落とせよ…こんなスピードままコンビニ入るつもりか？」
「ばっ…ばか！そっちはアクセルだって！ブレーキはその隣！ちゃんとブレーキかけろよ！いや良いからウインカー出せ！」
「左！ひだりっ……歩行者に気をつけろ～！！！」
ここのジャングルクルーズ感本当凄いです。おすすめ。
あまりの運転技術に説教モードに入りつつ、無傷で帰りたい事を主張する桜庭くん。大好きな女の子と命が危ないドライブデートと言うのもなかなかのものです。
コンビニでは彼女が桜庭くんの好きなコーヒーとミルクティー2本をカゴに入れていました。彼女自由人だけど桜庭くんの好きなものはちゃんと分かってるんですね。
「同じミルクティーじゃなくてこっちの新製品にしたら？」
とか、実は桜庭くんは凄いマメなんですよね。こんなにマメだと気を遣っちゃう女の子も居るのかも…と思うのですが、前述の通り彼女はコンビニでも桜庭くんが奢ってくれると分かった瞬間お菓子を買わせたりする程度にはフリーダムで大雑把ですので…ありなのかもしれないです。
コンビニを出て再び車道へ。
桜庭くんいわく彼女はどうやら車線変更が苦手らしく、高速道路に入るまでの一般道でもひと苦労。そんな彼女に
「俺がついてるから大丈夫！」
とかっこいい事を言ってくれます。彼女は不安そうですが……。
いよいよ高速道路へ！と言う所では二人とも妙に真剣。
「良いか？気持ちを落ち着けて」
「車のながれを良く見て…大縄跳びに入るのと同じと思えば簡単だって！」
台詞が本当甲斐甲斐しい～！！励ましたり慌てたり怒ったりして忙しい彼ですが、助手席に居る桜庭くんは本当イイヒトです。
無事高速に入ると「慣れて来た所為か、なんか調子が出て来たね」と一安心。この時の「出て来たね」が凄い可愛いです。「出て来たな」じゃないんだ…！
トラックに抜かされたのがムカッとしたのか、軽なのに追い越し車線に入ってみたり痛車を見かけてテンションが上がったり、自分の車が欲しいと言ってみたりしながら彼女の運転は続きます。
しばらく運転していると高速道路の流れが悪い…どうやら渋滞になったみたいです。
「減速ー、ちゃんと車間取れよ」
このいちいち口出す所が本当っ…幼馴染み～～～！！って感じです。あとこの時の台詞の言い方が本当かっこいいんですよ。桜庭くんは本当助手席で口出ししてる時が一番凛々しいです。
トラフィックレポートを聞き、渋滞が凄いそこまで長くないのを確認してから近くのサービスエリアに一度とまることになったのでした。
03.俺だって、選ぶ権利ありますから！
無事にサービスエリアに着いた桜庭くんと彼女。色々ありましたし桜庭くん的には
「最初はどうなるかと思ったけど、とりあえずここまで無事に来たぞぉ…！！」
と本音だだ漏れ。全然無事じゃなかったんじゃないですかね…と言う突っ込みはおいておきましょう……二人とも怪我なく生きているのだから……。
サービスエリアに入ると助手席の時のしっかりした様子とは逆にテンションアゲアゲの桜庭くん。そんな彼を見て彼女も笑ってしまったみたい。
コンビニの時と同じくお支払いは桜庭くんに任せ、彼女は席を取りますが、この時彼女はうっかりナンパされます。
彼女は「彼と一緒なの」と切り抜けたと聞き、安心しますが次の瞬間には「彼氏ってオレの事だよな！？俺の…！よっしゃ！」と心臓バクバク。
しかし彼女的には断る為の口実だったみたいです。それに対して
「ふーん…別に？いや何も期待してませんよ？オレにだって選ぶ権利ありますから！」
とまたぶっきらぼうな返事…そんな事言うからいつまで経っても告白出来ないんだぞ桜庭くん！！！
自由すぎて気付き難いのかもしれないですけど、彼女絶対桜庭くんの事好きなんですよね…早く気付いてほしいです本当。マメな癖に鈍い！この鈍ちん野郎！！
サービスエリアを抜け、次は桜庭くんの運転。どうやら彼女の運転を見てずっと運転したかったみたいです。
桜庭くん的には運転がやっぱり楽しい！との事なんですが、助手席に居る時の君本当かっこいいよ、と言いたくなりますね。
助手席に座った彼女はお喋りで沢山桜庭くんに話しかけますが、
「運転の邪魔！」と言って桜庭くんはそう言って彼女のお喋りを一蹴してしまいます。
これには彼女もしょんぼり。思わず静かになってしまいますが、怒ってないと桜庭くんが言うとすぐ復活します。ここまで来ると本当フリーダムな彼女で何だかにっこりした気分になります。
でも多分フリーダムさに呆れながらもちゃんと対応してる桜庭くんって彼女の事が大好きなんでしょうね。
そんな事もありながら、ようやく目的地の海の近くまでやってきた二人。窓を開けると気持ちの良い潮風が流れます。
近くに停まってみようか、と桜庭くんが提案し二人は車を降りようとするのでした。このあと何が起きるのかも知らずに…。
04.ヤバッ！ 心臓バクバクしてきたっ
目的の海の近くまで来た二人。良い雰囲気になって彼女から腕を組んで来たり、ここでようやく恋人っぽい空気になれるのでは？と桜庭くんも心臓バクバクです。
「俺、ずっとお前の事が…」
いざ告白タイム！と目を瞑って深呼吸。(ここの深呼吸の声が個人的に凄いセクシーです！)
……していると、彼女がいつの間にか居なくなってます。桜庭くんドンマイ！
彼女はどうやら猫を追い掛けていた模様。かわいい顔で「この猫かわいいね♥」なんて言われちゃうと、告白のタイミングを逃してしまうものだそうです。
桜庭くんはいつもこうらしく、キャンプや修学旅行でも告白出来なかった事がバレます。結構片想い歴長いんだなあ、と感慨深い気持ちに。
しかし風が強くなり、さっと上着を貸してあげる桜庭くんはかっこいい。どうして、どうして好きの一言が言えないんだ桜庭くんっ…！！
「彼女の大好きな紅茶でも飲もう(ポイント高い)」とカフェに入る二人。人の目が気になるのか
「お前のその服、ちょっと薄くないか？」
とちょっと彼氏っぽい事を言ってみますが、彼女はこれを似合ってないのかと受け取ったみたいです。あーもどかしい！あーっ幼馴染みってもどかしい！！
彼女は
そんな彼女が桜庭くんにモンブランをあーんします。これには桜庭くんも恥ずかしそうですがそれに応えます。
「あとは自分で食べるからフォーク返せって」
「こんな人の多い所でいちゃついてたら、笑われるだろ？」
この一言で彼女、怒って店を出て行ってしまいます。桜庭くん視点で聞いてると本当意味が分からないんですが、彼女的には”私といちゃつくの嫌なんだ…”と言った所でしょう。気付いて桜庭くん！
お会計を済ませ、慌てて彼女を追う桜庭くん……どうでも良い事なんですけど、今の所桜庭くんが全部お金出してます。
彼女を探している最中、桜庭くんは色んな事を考えます。
「もしかして俺ってただの都合の良い幼馴染み？」
「本気で付き合ってるんだったら人前でのあーんだってキスだって…いや、キスは恥ずかしいな…あーんもちょっと……」
桜庭直樹くんマメとか繊細を通り越して女々しいです。結局どんな立ち位置でも怒らせてしまうのか、と女々しい事を考えつつ彼女にメールを打つと、教会の存在に気付きます。
どうやら教会では結婚式をしている模様。彼女の結婚式を想像しつつ、よく見てみると結婚式の参列者の中に彼女が。
ブーケトスまでちゃっかり参加してキャッチしているあたり、どこまでもフリーダムです。
そんな彼女から「花嫁さんからブーケ貰ったよ
」との返信。天然な彼女に呆れつつ、彼女を迎える桜庭くん。走って来る彼女も桜庭くんに会いたかったのかもしれません。
「俺だってブーケトスの意味くらい知ってるさ」
と言ってるのは彼女との未来を思い描いているんでしょうか。それとも彼女が自分に脈がないと諦めてしまったのか…。
05.……俺、お前に言いたいことが……
そろそろ帰ろうとする桜庭くんと彼女ですが、やはり海岸沿いは肌寒いみたい。
寒がっている彼女を引き寄せて
「良いからくっついてろ。その方があったかいし、俺もあったかいから…」
そう言う事言えるんじゃん！あと一息だよ一息！！聞いてて本当じれったいです。
帰り道は結局桜庭くんの運転で、彼女は爆睡。
「かわいい寝顔…キスしたい！俺の自制心がゆらぐ～！！」
運転しながら煩悩に苛まれる桜庭くんは本当面白いしジャングルクルーズジェットコースターラブ野郎です。
何とか彼女の自宅まで無事到着。起こそうとすると彼女が寝ぼけて抱きついた拍子に事故でキスしてしまいます。
「落ち着け俺…これはただの事故だ！」とか言いつつ「やわらかい…」とか感触確かめてる辺り桜庭くんも男の子ですねって感じです。
しかも桜庭くん、アクシデントついでに
「オレは…ずっと前から、お前の事好きだった…だから！俺の事見てくれないか？」
「オレと、付き合って下さい！」
と告白してしまいます。
しかしそのあとすぐ否定してしまうあたり、自分で自分の芽を摘んでる感が否めない桜庭直樹くん本当幼馴染みです。
前トラックから若干諦め気味な所とか考えると本当最初から告白するだけで満足するつもりだったのかもしれません。この時の言い方が凄い消え入りそうで桜庭直樹くん繊細な男です本当…。
ですがさっきから死ぬ程言ってるんですけど、彼女も桜庭くんの事好きなんだよ！ずっと待ってんだよ！！
フリーダムで空気の読めない彼女もようやく動き出します。
「え、今なんて言った？声小さくて聞こえなかった…」←デリカシーゼロです！
「もっと早く言ってくれれば良かったのに…？……オレ、本当馬鹿だな…」
やっと！やっと結ばれました！鈍ちんジャングルクルーズジェットコースターラブ野郎桜庭直樹くんとと超フリーダム彼女がようやく結ばれました！何か謎の感動です！！
そうして結ばれてから、ようやくちゃんとしたキス。
この二人何を今更…って感じなんですけど、桜庭くんが幸せそうなので良し！って感じです。
ながいながーい片想いがようやく実ったのでした。それは桜庭くんも、彼女も同じなんでしょう。
06～15.おまけ
このCD特有の謎の甘い台詞を吐いてくれるトラックです。
ですが甘い台詞だけでなく、「お前って子供だな～」とか、幼馴染みっぽい事も言ってくれます。
桜庭くんが言いたかったのに言えなかったであろう台詞がちょっと恥ずかしいし面白いです。
16.フリートーク
森久保さんが凄いいい感じに運転の話をしてくれます。
CDにまつわる運転あるある、自分が運転した時の話、桜庭くんを演じる時の話……。
結構実のある話をして下さって、桜庭くんのキャラ観は割とフリートークで掴んだ感じです。だって展開早いんだもん……。
桜庭くんも助手席に居ると相当口うるさく言ってしまうタイプでしたが、森久保さんもどうやらそうなってしまうらしいです。
今までお付き合いした女性は皆さん免許を持っていなかったから自分が運転していた…とそんな事言っていいの！？って事まで教えてくれる森久保さんですが、こう言う人には運転任せた方が良いんじゃないでしょうか…？
17.おまけのおまけ
桜庭くん、もう一回登場して恥ずかしい♥台詞を言ってくれます。
桜庭くんそんな事言えるの！？と思いました。いつか言えるようになれると良いんだけどなあ…。
展開の早さと諸々の荒さはあるCDですが、桜庭くんのジャングルクルーズジェットコースターラブ感とか、一人振り回されてるつもりが実際結構自分本位だったりとか、若さが弾けるCDでした。
森久保さんの声は特徴があって、凄いかれこれ20年間近く乙女に愛されてる風格のある声というか…。
フレッシュな若い感じの役をしてる森久保さんって何だか新鮮でした。
桜庭くんと言うキャラクターについては本当に、ほんっっとうに煮え切らない繊細ボーイで不安な所もあるのですが、幼馴染みの彼女だったらきっと上手く大雑把に捌いてくれそうで安心です。
ブーケトスのジンクス通り、次結婚するのは二人だったら良いですね！お幸せに！
このシリーズの他の作品の感想
助手席彼氏2 小林空良(cv.寺島拓篤)チャラくて元気でサブカルな彼と車で東京デートするCDです