涙、感動するハンドリングは「ステムメンテナンス」で決まる! | 誰にも何にも左右されず、時間に縛られる事なく己を貫き自由に生きる!

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見てわかるだろうが、毎回とても希少なものをメンテナンスしている。

こちらもまた別のショップでフォークをオーバーホール風をされているようだが、b-Garageシャーシ&サス、エンジンセットを行うにあたって、

フロントフォークの伸び側であるリバウンドのイノシャルが約16ノッチあるのに対してたったの3ノッチしかない。

916のショウワフォークも同じだが、リバウンド調整はキャブで言うジェットニードルのような繊細なテーパーシャフトのよって繊細な油の流れ(抵抗)を生み出して最高の動きを表現している。

このニードルを正確に組むにあたってフォーク内トップに無段階の調整ナットがついているこれをネジピッチを計算して正確にロックしないと、テーパーニードルのアジャスターは正確な油量を測れなくなる。

このマシンで言えば約16段階ほど微調整ができるのだが、

全閉からたった3ノッチでリバウンド機能が働かずビヨンビヨンになってしまう。

詰まる全く戻らない状態といきなりビヨンビヨンになってしまうのです。

おそらくですが、テーパーニードルの相手は硬質な素材なので、上の調整ナットを強引にゴリゴリ締めるとテーパーニードルは例えると汚いオヤジがシーシーとき使い切った先端ボロボロの爪楊枝のようになってしまってる可能性が高い

メカニック歴が浅く、密度の濃い仕事よりも、利益を産むために増員されたただの兵隊を増やしたために起きた結果だろう

今は倒産したけどな

しかし今になってその素人集団の

「見えない仕事」

が仇になってどんどんここへ来てる。

このマシンもサスの内部異常と共に、とにかく何もかも規定トルク以上で締め付けられており

先日危険だと判断してマグネシウムステムを一晩ストレスから開放させてあげたが、マグステムのクランプの隙間が無くなるほどバカトルクで締められていた。

昨晩ケミカルを拭いてボルトを緩め、ネクタイを緩めるかのように首を休ませてやった感じ。

ハリスやスポンドン、db1など歴代のマシンは現行の方法と違い、飛騨の木工職人が釘を一本も使わずに木の性質や特徴や伸び代、縮み代を計算した上で、酒の升のように「組子」と言われる職人技で、フォーク(ステム)を固定しているのです。リアのスイングアームハブなども同じです。

フォークの直径に対して、100/2ほど小さく内径を掘り、クランプを楔で少し広げてフォークをインサートしたら楔を外した時点でロックされる

だからこそこうしたスペシャルマシンのステムはM6の3本止めになっており、締め付けトルクも◯◯でOKなのだ。
※俺は基本トルクレンチを使用しない、全て金属を感じ感覚で締める。トルクレンチを過信すると破壊を招くから。エンジン内部はトルクレンチを使用(さまざまなトルクレンチ6本所有)

コルサも同じくM6ボルトで締め付けは、クッって程度なのだよ。

それをだ、クランプの隙間がなくなるほど締め付けており、クランプは隙間があるからこそホールドできるが、隙間が無くなればホールドもクソもないのです。

M6ボルトに対してキャリパーのM10ボルト並みのトルクで長年締め付けられていたこのステムはきっと辛かっただろうな〜って

しばらくフォークを外し、マグネシウムを日常に晒して金属なめし(ドイツの金属屋も金属を外へ掘ったらかしにして金属を均一に強くあたり出しをする、それにより歪が出ない金属密度の高い金属になる。木も同じこと)しながら休暇させてあげることにした。

まあ俺の頭には膨大なデータがありそれを躊躇なくお客様の愛機に投入している

組み方だけで走りが変わるからこそイタリアンバイクはやめられないってこと。

まずその当たり前がしっかりとできていなければ何をやっても無駄だってこと

素晴らしいバイクってのは、

弓矢の矢のように、ステアリングが上手に動きながら伸びのある弧を描いて的に向かっていく感じなんですよ。
※弓矢の動きをスーパースローで見てそれをわかりやすく例えると運転中小刻みにバランスを取るバイク(自転車も同じ)のステムの動きと同じで、鏃の重量と矢のしなりと鷹の羽根と弓で弾かれたスピードのバランスが一致した時に最高のパフォーマンスを示すのです。

つまりどれが欠けてもダメ

同じものを使ったとしても弓を引く人でこれもまたダメってこと

これだけ勉強して勉強して実際に世界で数台の車両をこれでもかと触っても毎日毎日勉強なんです。

そんな奥深いイタリアンバイクをその辺の成り上がりのメカニックが完全メンテナンスできるわけがないのです。

本当のDUCATI、AGUSTA、bimotaを死ぬまでには知って欲しいね。

我慢して乗ってる今って時間が無駄だよ。

無理に抜き差ししたのがわかる。


緩めてもキツイステム構造ゆえにそれを強引に取ろうとするとZ、Z、Zって小刻みにZの文字を書いて抜くからこそこうした傷がつくのです。


オーリンズオーバーホールしたからバッチリ!


ってオーバーホールしたから完璧だと思ってる人がほとんど。


オーバーホールが大事なのではなく、


オーバーホールされた最高のフォークを活かすための組み方がされていない車輌が多いからこそ


そのオーバーホールは無駄になってるってこと


スーパーバイクフォークで言えばアウターチューブはペラペラ。


つまり今回のようにバカトルクで締め付けているとアウターチューブは変形しインナーの動きが渋くなってしまうのです。


そんな知識も経験もなくいじってる連中は世の中にいるって、でかい看板出して肩で風切ってる人達がいるってバイク業界に限らずバカばっかりだな〜って


どんどん本物がいなくなる時代だよ。


人間で言う脊髄


ここがバイクの全てを決める


ここができていない車輌は話にならん


異常に気づけないで乗ってる人も残念でならないね。


ここの素晴らしさを知った数々のオーナーは「感動」「今まで何を乗って来たんだ?」って言葉を自然と発してます。


バイクの命


それが「ステムセッティング」です。


白いイタリアングロスがついたbimotaなど、グリスじゃなくてプラスチックです。


ステムがゴリゴリ、ステムがセンターで止まるなんて論外


最高のハンドリング生み出す自然のステア(左右に小刻みに)を失っていて、bimotaのフレームの素晴らしさなんて語るんじゃねーよって言いたいね。


うだうだ講釈言う前に治せっ。


ステム単体にすると、ステムの健康状態やセットアップ状態が一番よくわかる。


こちらも20年以上経過したバイクでステムはノンタッチ


ゆえに今の今とんでもない状態であるとわかった。


全部やり直す、また20年安心安全で乗れるように。


ステムが完璧でこそ、今回のフォークオーバーホール&チューニングが何倍も活きるのです。



こうやって外すと視界から見えない部分を細部まで見ることができる


b-Garageスペシャルオーダーのマイクロ研磨を施す。


これだけでインナーチューブはオーリンズ300万スーパーバイクフォークに近いレベルまでインナーが仕上がる。


余談だが、スーパーバイクフォークはインナーとシールのクリアランスは0またはマイナスに近い。


走り込んで摩擦熱等でシールが膨張して初めてシール効果が出るように最大限にフリクション抵抗を無くしているのです。


そんなフォークをストリートで漏れなくして欲しい!って言うほうがおかしいね。


シールのインナースプリングを強力に締めつけてフォークに組めば漏れは抑えられるが、シールでインナーは締め付けられて表面のチタンコートは一瞬で削れるよ。


あんたのチンチンをフルパワーで握ってシコシコしたらどうなる?


そんな状態で乗ってる(動きのバイク)ばっかりだってこと。


こうした道路のダストやキャリパーダストがシールを傷めて、オイル漏れとなりいずれそのフォークオイルがキャリパー、パッド→ローターに付着して命を落とすのです。


フォークオイルはエンジンオイルと違って粘性が高いので流れ落ちないのです。


つまり漏れ始めたらインナーチューブにダストが永遠につくので、インナーチューブは傷だらけになるんです。


そうなればお金でも解決できず、取り返しがつかないですよ。


酷い、、、、。


俺はこうなってしても手出しもしないし、作業も進めない。


それはオーナーが自ら自覚してこそだから


これに気づけないオーナーの車輌を繊細に触ってもその違いにも気づけないならやる意味はない


ただ「死ぬよ」ってサラッとだけ伝えてる


自分の命は自分で守れ。



これもまた酷い、、、。





オーリンズステダン固着大量発生

これに気づけていない人は、本当の916を知らないってこと。