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■ ほころび始めた反日教育 中国政府に向かい始めた“ブーメラン”
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先月14日、中国中央テレビは日本での現地取材を内容とする報道番組を放送した。
いわゆる「歴史認識問題」がテーマである。
中央テレビ局といえば、中国における反日教育と反日宣伝の中心的な存在である。
この報道番組も当然、宣伝目的で作られたものだ。
日本取材の中、中国人記者は街を歩く中学生たちをつかまえて、
「日中戦争中に多くの中国人が死んだことを知っていますか」
「南京大虐殺を知っていますか」などの質問を投げかけた。
とっさのことで中学生たちが「知らない」と答えると、番組の解説者はすかさず
「なるほど、日本の歴史教科書は歴史を改竄(かいざん)して子供たちに侵略の歴史を教えていないから、こうなったのですね」と、日本の歴史教育への批判を繰り広げた。
中国では昔から、この手の反日報道が日常的に行われ、それなりの効果を上げている。今回も同じ繰り返しかと思えば、多くの視聴者から上がってきたのは意外な反応だった。
人民日報社が開設するミニブログ「微博」専用ページには次のようなコメントがずらりと並んでいる。
「中国人民は皆知っている。よく嘘をつくメディアは人民日報、よく捏造(ねつぞう)する教科書は中国の教科書だ。お前らこそ、毎日のように中国人民をだましているのではないか」
「文革以来、一体誰が多くの中国人民を惨殺してきたのか。日本人ではないぞ」
「自国の歴史さえ正視できないこの国が他国に正しい歴史認識を求めることができるのか。嘘ばかりをつくこの政府は、他人に真実を語れと要求できるのか」
などなどと現在もこのような辛辣(しんらつ)なコメントが書き込まれ続けている。
こうしてみると、政府の行う反日宣伝は完全に裏目に出ていることが分かる。
「日本の教科書が真実を教えない」と批判すれば、
「中国の教科書こそ嘘ばかりではないのか」との反論が返ってくるし、
「南京大虐殺が忘れられた」と騒げば、
「お前らこそ多くの中国人民を殺したのではないか」と突っ込まれる。
反日宣伝をやった分、それはすべて、政府自身に返ってくるのである。
8月に入ると、今度は「網易」という民間サイトが
「日本の歴史教科書と中国の歴史教科書、どちらの方が嘘をついているのか」
というネット上の討論を開始し、一般ユーザーにも意見を求めた。
その結果、「日本の教科書の方が嘘をついている」
と答えた回答者数が2730人であったのに対し、
「中国の教科書の方が嘘つきだ」と答えたのはその数倍以上の8949人に上ったのである。
ここまでくると、中国政府が長年やってきた反日教育が破綻し始めていることは一目瞭然である。
丹念に行った日本批判のすべてが政府批判展開のきっかけを作ったのにすぎないのであれば、
「それでは一体何のための反日だったのか」と、政府の宣伝担当者はさぞかし落胆しているのではないか。
それどころか、御用宣伝機関筆頭の中央テレビ局や政府発行の歴史教科書までもが多くの中国人民に「嘘つき」だと認定されているようでは、反日教育を含めた、政権が行う思想教育・統制、それ自体がすでに失効していることがよく分かる。
インターネットが発達する情報化の時代、市場経済の中で多くの人々が自立的な生活基盤を得て自由な思考を始めた「啓蒙(けいもう)の時代」、共産党政権が国民大半の頭と心をコントロール下におくことはもはやできなくなっている。
国民規模の「思想解放運動」はただ今展開している最中だ。
思想の統制が崩壊した暁には、政治の統制が後どれくらい維持できるのか。
それこそが、まさに今後の「見どころ」なのである。
( 石 平 )
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