Athletics West ナイキとチャンピオンは蜜月関係だった!? | チャンピオンマニアの視点

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チャンピオンTシャツ、リバースウィーブを中心にマニアの視点で50~90年代まで幅広いアイテムの細部を詳しく解説していきます!また、チャンピオンの魅力をIVYに始まる東海岸のカルチャー、70sの西海岸カルチャーの中から当時の写真を交えながら迫っていきたいと思います!

今回紹介したいのはこちら

個人的にはこのバックの黒×ピンクの配色が好きです。

ナイキ好きにはおなじみのAthletics West。

 

タグはというとバータグの後期になります。

こちらはCotton100%ものですが

 

88のタイプも存在します。

@nikeotc

 

ではこのTシャツはいつ頃のものだったのか?

 

こちらの広告をみてください。

Athletics Westは1977年に設立された

 

大学を卒業し、社会人になったトップアスリートを

 

サポートするためにナイキが設立したトラッククラブ。

 

また、Lightningから出版されたナイキクロニクルでは

 

こちらが紹介されてます。

タグからmade in USAがタグの裏に

 

印刷されている前期トリコタグも存在してます。

 

よってこのバータグものは

 

1978~1881年の4年間のどこかではないかと推測してます。

 

そして、このAthletics Westのプリントが入った

 

単色や前期トリコタグのリバースウィーブも存在します。

 

それもほぼ同時期になります。

 

出現率からするとどちらもかなり稀ですが

 

個人的には消耗が早いTシャツのほうが

 

現存数は少ない気がしてます。

 

80s中期以降ではAthletics Westものは

 

ナイキのアパレル部門でオーダーされて

 

チャンピオンで見ることはありません。

 

しかし、この1978~1881年でも

 

ナイキのアパレル部門はありました。

 

ではなぜチャンピオンにオーダーしていたのでしょうか。

 

ここに面白いものを紹介します。

こちらは1974年のチャンピオンのアスリート向けカタログの抜粋ですが

 

ナイキのフットウエアが紹介されてます。

 

何やらコメントが書いてありますがこれを和訳すると

 

チャンピオンはユニフォームの一部であるフットウエアを扱う

 

ブルーリボンスポーツ社をサポートしている。

 

と書かれています。

 

現にこの頃のチャンピオンのカタログのモデルの人が

 

履いているシューズはナイキが多いです。

 

こちらはブルインでしょうか。

こちらはプリモントリオールとコルテッツ?

 

ナイキとチャンピオンが友好な関係だったことが

 

うかがい知れます。

 

なのでアパレル部門を立ち上げても

 

やはり信頼と実績のあるチャンピオンに

 

Tシャツもスウェットもオーダーしたんだと思います。

 

しかし、それも長くは続かず

 

80s中期にはその蜜月関係も解消され

 

それ以降のカタログにも

 

ナイキは一切出てこなくなります。

 

なのでこの70中期~80初頭までの

 

チャンピオンとナイキが蜜月であった

 

ごく短い期間に時を同じくして誕生したAthletics West。

 

そしてAthletics West×championっていう

 

偶然の産物が生まれたのは奇跡なのかもしれません。

 

それでは最後にAthletics Westの風景を

 

88の方のTシャツを着てます。

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@champion_mania