フルZIPパーカーのデカTALONはオリジナルか? | チャンピオンマニアの視点

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チャンピオンTシャツ、リバースウィーブを中心にマニアの視点で50~90年代まで幅広いアイテムの細部を詳しく解説していきます!また、チャンピオンの魅力をIVYに始まる東海岸のカルチャー、70sの西海岸カルチャーの中から当時の写真を交えながら迫っていきたいと思います!

今回紹介したのはこちら

リバースウィーブのフルZIPパーカーになります。

 

タグはというと

タグ裏にMADE IN USAのプリントが入る前期トリコタグ。

 

なのでフードも単色期を踏襲して小さく

 

以前もblogで話しましたがヘザーグレーものでトリコ初期は

 

4位と紹介しましたがカラーものも生地感は本当にいいです。

 

 

プリントを拡大すると

こちらは何かというと

 

NACHURS liquid fertilizerという

 

液体肥料を製造販売するメーカーになり90年代まで

 

この雫に3つの矢印が描かれたマークは使われていました。

トウモロコシやジャガイモなどを栽培するアメリカ大規模農園

 

向けの液体肥料にを作っている現存するメーカーになります。

 

この頃のフルZIPパーカーの特徴は

 

丸環は潰しの単色と同じタイプ

そして、ジッパーはアルミのタロンが付きます。

なんですが通常はこちらのアルミのTALONが付きます。

この違い分かりますか?

 

今回のに使われているのはより簡素化された

 

おそらくちょっと安いタイプのものだったと思われます。

 

このタイプが付くのは珍しく、もしかしたら

 

棒タロンフルZIPパーカーの最終型かもしれません。

 

そして、通常の方のアルミの棒TALONですが

 

単色期のフルZIPパーカーも同じで

 

この棒タロンが使われるのは前期トリコタグまでになります。

 

これ以降は真鍮のYKKになります。

 

なぜか単色やこの単色直後のトリコタグ初期のフルZIPパーカーは

 

MAC TOOLや下の写真のものもそうですが企業ものばかりです。

今回のNA-CHURSもそれに違わずで

 

中でも数は最も少ない希少種になるかと思います。

 

このグリーンも特注色で当時のレギュラーカラーでは存在しないので

 

この会社の為に作られた特別仕様と言えます。

 

因みにポケットは単色期のように縦長で幅が狭いものを

半分に割っているのでほぼ手も入れられません(笑)

 

 

それではここから本題へ

 

たまにリバースウィーブのダブルフェイスの

 

フルZIPパーカーに下のような

デカタロンのZIPの付いているのが本物か?

 

とよく質問を頂きますが

 

私の現時点での回答は

 

NOです。

 

デカTALONだけでなく

 

下のようなデカIEALやデカYKKやものも

あったりしますがいずれも答えはNOです。

 

オリジナルのものでデカZIPが付くものは

 

現時点の私の見解では「存在しない」です。

 

当時の所有者がカスタムしているというのが回答です。

 

基本は下のように首回りに違和感あります。

こちらと比べれば歴然です。

また、オリジナルはダブルフェイスのフルZIPパーカーでも

 

やはり今回のような棒タロンになります。

 

また、裏を見るとよくわかります。

 

ジッパーがフードの縫製より上に来ることないですし

 

フードの縫製の糸とジッパーの縫製の糸が同じです。

それでは今回はこんなところで。