アスレTのプリントから時代を探る | チャンピオンマニアの視点

チャンピオンマニアの視点

チャンピオンTシャツ、リバースウィーブを中心にマニアの視点で50~90年代まで幅広いアイテムの細部を詳しく解説していきます!また、チャンピオンの魅力をIVYに始まる東海岸のカルチャー、70sの西海岸カルチャーの中から当時の写真を交えながら迫っていきたいと思います!

本日紹介したいのはこちらの2枚のTシャツ。


























































上段はチャンピオンじゃないですが下段は61~63年までのランタグです。


文字は大文字。そのCHAMPIONの文字が上でランナーの絵がタグで下にあるタグです。


もちろん、universityと書いてあるのでカレッジ物のアスレTなのですが


ではどこの大学なんでしょうか?


ともの共通しているのはLong Islandの地図とA&Tの文字のみです。


ちなみにA&TとはAgricultural and Technicalの略。農業系の学校になります。


そして


Long Islandって書いてあるのでそのあたりにある大学であることは間違えないのですが。。。


A&T、Long Island、universityでググっても出てきません。


ということは廃校になった?


いやいや違います。


現在は名前が変わってしまっているからなんです。


今の名称は「Farmingdale State College」となっています。ちなみに2006年からです。


ではそれまではどうか。


実は何回も名称を変更している珍しい大学なんです。


設立は1912年で


その時の名称は New York State School Of Agriculture on Long Island


それ以降は

1920年~ New York State School Of Applied Agriculture on Long Island

1924年~ State Institute Of Applied Agriculture

1939年~ State Institute Of Agriculture

1946年~ Long Island Agricultural and Technical Institute

1953年~ SUNY Long Island Agricultural and Technical Institute at Farmingdale

1966年~ Agricultural and Technical College at Farmingdale

1987年~ SUNY College of Technology at Farmingdale

1993年~ SUNY Farmingdale

2006年~ Farmingdale State College


なんと10回も学校名が変更になっています。


そこで上のTシャツをもう一度見てみると


上段のTシャツはIslandが大きく出ているのでおそらく46年~53年までのどこか。


下段のものは66年以降はCollegeと名称が変更になるのとFarmingdaleの名称が入ることから


53年~65年までのどこか。


ランタグの採用時期と一緒なるので61~63年もので間違えないでしょう。


こんなところからもTシャツの年代っておおよその見当がつけられることもあるんですね。


面白いです。


それでは最後にビンテージアスレTのある風景を


カッコいいです。