少し早い時間に覗いたらまだ暖簾が出てなかったが中から親父さんが声をかけてくれた
「もう少しかかるから中で待っててよ、新聞でも読んで」って
ここは食好きには知られた店はやふね食堂
最近は少なくなった正統派食堂で50余年前から続いている
この辺りは幾つかの町工場と住宅が混在する静かな場所でこの食堂もぽつんと一軒だけ存在している
江東区の森下か清澄白河の駅が最寄り
これはまさに食堂のつくりの店内だね
芝二丁目にある浜松屋食堂もこことほぼ同じつくりの店内だ
本来の食堂はおかずも小鉢も味噌汁もご飯も別々の単品メニューのみでセットメニューはない
好きなものを自分で組合わせるわけだ
これが食堂の王道なのだが最近はあまり見かけないスタイル
もちろんお酒におかずと小鉢だけという粋な使い方も出来るわけだ
気さくなおかみさんが更にスポーツ新聞出してくれたが店内をみているだけで時間が過ぎるよ
こんな味のある貼り紙や高校野球と駅伝の手書きの結果表などもユニークだ
大相撲の番付表は無かったけどね w
常連さんがやって来て瓶ビールを出して飲んでいた
単品だけのメニューの組合せはついついあれもこれも頼んでしまいがちなので抑え目にしておいたよ
アジの干物に牛モツ煮込、目玉焼き、あさりの味噌汁と御飯(並)
よく牛丼屋や定食屋などどこでも必ず味噌汁とお新香を頼む人がいるよね
バランスよくていいんだけど自分は味噌汁は付いてなければあまり頼まない
定食屋や居酒屋のランチなどの味噌汁は時に恐ろしく不味い事があるからだ
この日はおかみさんが「味噌汁は?」というから要らないと言ったんだけど、「あさりをたくさん使った味噌汁は家では作れないよ!」というのでやっぱり頼んでみたよ
こういう気さくなところが下町の食堂の良さだね
おかみさんも一緒に昔話で盛り上がっていた
おかみさんが言っていた
「昔は勝どきや月島あたりにもこういった食堂がたくさんあったんだけどね」
「今はすっかり無くなったねぇ...」
地方にはまだまだあるのだろうけど、東京では下町の食堂も少なくなった
はやふね食堂は昭和の食堂の景色がそのまま残る
この店は優しい親父さんと気さくでチャキチャキのおかみさんの顔と味を目当てに絶えずお客がやってきて活気に溢れている
この下町の食堂はまだまだ元気に続くだろうね
また、来よう
by YASS
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