前回はリリース発表を受けて、Debian12- LXDE のライブ版を取るものも取り敢えず、急遽インストールしていました。ところがライブ版の特徴からか、どうしてもインストールサイズが大きくなる傾向があります。そこで少しでも軽くしてみようと、ネットワーク版をインストールしてみました。さて、どうなったのでしょう。簡単メモに仕上げました。メモ



「最小限の CD からのネットワーク インストール」について本家サイトにこんな説明がありました。


「ネットワークインストールCDは、オペレーティング システム全体をインストールできる 1 枚の CD です。この 1 枚の CD には、基本システムをインストールし、残りのパッケージをインターネット経由で取得するための最小限のソフトウェアが含まれています」。

ほとんどネットから取得するため、インストールにやや時間がかかるのが弱点です。



ネットワークインストールCDは、下記リンク先からダウンロードしましたが、サイズは約 700M と従来のものと比較してやや大きくなっています。

 

 

今回は「Ubuntu で最軽量の Lubuntu 23.04.2 LTS 」を使用して USB へ焼いてみました。Ubuntu の軽量版です。

 


それでは、この方法で焼いた USB を使用してインストールを始めていきます。


1.  インストール
2.  日本語入力  
3.  デスクトップ変更
4.  メモリテストまとめ


1.  インストール
Debian12 のインストーラーは他の OS に比べると少しややこしいでが、ゆっくり進めていきます。

a.  USB 起動
ここでは一番上にある Graphical install を選択しています。



b.  ランゲージ、場所、キーボード

次々と現れるランゲージ、場所、キーボード等は日本語を選択します。




c.  ネットワーク

面倒を避けるため有線接続にしています。ドライバが見つかれば無線でも可能です。




d.  root パスワード

root パスワードは設定しませんでした。コメントを読みますと、「root パスワードを設定しなかった場合は sudo パッケージがインストールされ、システムで作成された最初のユーザーが root になり、sudo コマンドが使えます」と説明されています。

 

最近の極楽はぜは「sudo」のほうが使い勝手が良いので、忠告を無視して root を設定しませんでした。




e.  user パスワード

前項では root パスワードを設定しませんでしたので、これが唯一のパスワードとなります。



f.  パーティショニング

マルチブートにするため、一番下の「手動」を選択しています。



g.  パーテーション設定

インストール先パーテーションを選択し、内容を編集します。ここは画面がややこしいので慎重に進める必要があります。

・利用方法  :  ext4
・初期化  :  初期化
・マウントポイント  :  /




h.  ディスクへの書き込み

パーテーショニングの設定が終了しましたら、慎重にパーテーションの設定内容を確認し、その後ディスクへ書き込みます。

 
 
i.  ベースシステムのインストール

 ベースシステムをインストールしています。



j.  ミラーの選択

近所のミラーへ設定しています。



k.  ソフトウエアの選択

ようやくこまで来ました。デスクトップの選択では使い慣れた LXDE、デスクトップ環境、標準ユーティリティを選択しています。

 

l.  インストール中

インストール中です。ここでインストールされるパッケージ数は 1,237 個で、軽量版になりそうなのが想像できます




m.  GRUB ブートローダ
ここでブートローダをインストールします。これはあとでライブ USB 等からもインストール可能です。お気に入りの起動画面が欲しい場合はそのほうが良いでしょう。



n.  完了

インストールが完了しました。USB を抜き再起動します。



o.  完成

完成しました。



アップデートがあればパッケージマネージャから済ませておきましょう。


次へ進みます。

2.  日本語入力  
何はともあれ最初にしなければならないことは、日本語入力を完成させることです。


a.  mozc

再起動しますと、何とツールバーの上に mozc アイコンが整列していました。そうとなれば確認が必要です。パッケージマネージャを見てみますと、日本語入力に必要なものが既にインストールされていました。デビアンに似合わず素早いですね。




b.  mozc プロパティ
そしてその結果、何もしなくても日本語入力が出来てしまいました。もちろん、かな入力もオッケーでした。デフォルトの日本語入力は uim ですが、お好みで fcitx5 等に簡単に変更できます。



次は、「デスクトップを変更して遊んでみましょう」というコーナーです。結構楽しいですよ。

3.  デスクトップ変更
ディスクトップを変更するには2つの方法があります。最初は Tasksel を使用する方法で、シンプルで使いやすいツールです。次は apt-get、synaptic等のパッケージ管理ツールを使用するものです。
 
a.  tasksel

今回はインストーラーでも採用されているは tasksel を使用する方法にしてみました。tasksel の使い方は簡単で、次のコマンドを実行します。

# sudo tasksel
 


スペースキーで目的のディスクトップを選択しますが、極楽はぜは「ディスクトップ環境」と「ノート PC」も同時に入れています。インストールには数分かかります。



 
いつものようにデフォルトで入れたのは LXDE 版なのですが、またもや「ディスクトップを交換したい病」が再発してしまいました。そこで、押入れマシンでも動きそうなものを選び、インストールを繰り返してみました。

b.  LXDE 

LXDEは、ミニノート・サブノートのように比較的処理能力の低いパソコンでもスムーズに動くように設計され、「省エネ」且つ「高速に動く」デスクトップ環境のソリューションであるとされています。

LXDE


メモリテスト結果です。これは省エネですね。


 

c.  GNOME 

GNOMEは、登場当初、WindowsやMac OS Xに似たインターフェイスを提供したため、Linux初心者の人気を集めました。その反面、高いカスタマイズ性を持ち、ユーザの好みの通りのデスクトップを構築できるという特徴もあり、またWaylandとの親和性も向上していることから、今なお多くの人が利用するデスクトップ環境です。

GNOME 
 

メモリテスト結果です。重量系の仲間入りしています。




d. Xfce
Xfce は UNIX ライクなオペレーティングシステム用の軽量デスクトップ環境です。魅力的なヴィジュアルと使い勝手の良さを保ちつつ、高速でシステムリソースの使用が少ないことを目指しています。

Xfce


メモリテスト結果です。中量級のためメモリ使用量が増えています。

 


e.  KDE Plasma

KDE Plasmaは、スキルレベルやニーズに関係なく、あらゆるユーザーが享受できるデスクトップ環境です。 このデスクトップには、ホームユーザーや学生、ビジネスユーザー、高齢者、開発者など、あらゆるユーザーがOSを簡単に使用できるようにするための工夫がたくさん施されています。 

Plasma


メモリテスト結果です。完全に重量級に仲間入りしてしまいました。


f.  MATE
MATE(マテ) は、GNOME 2 のコードからフォークされたデスクトップ環境です。MATE という名称は、マテ茶とその原料となることで知られる南米の亜熱帯地域原産の植物イェルバ・マテに由来しています。リネームは、GNOME 3 のコンポーネントとの競合を防ぐために行われました。

MATE


メモリテスト結果です。これはギリギリ中量級の仲間に踏みとどまっています。



4.  メモリテストまとめ

シコシコとデスクトップを変更した結果を、見やすい一覧にしてみました。やはり、愛用の LXDE が一番軽いという結果になりホッとしています。

 


 
実はカーネルが 6.0 にバージョンアップしてから、メモリ使用量が増えたように感じています。カーネルに割り当てるメモリ量が増えたのでしょうか。そんな技術的なことに疎い極楽はぜは、表示される数値に一喜一憂しています。軽量ということで愛用している LXDE が、倍もメモリを喰うように見えるようになったからです。最近の極楽はぜの悩み事です。


近所のりんごの木は、ようやく梅雨入りしたのが嬉しいのか、下草を刈ってもらったのが嬉しいのか、葉っぱを震わせていました。


新聞記事にこんな記事が出ていました。

「県りんご協会は、県内のリンゴ結実量調査をスタートしました。初日の調査では生育は良好で、担当者は「十分な結実量を確保している」と評価しました。同協会職員が4班に分かれ、今後、県内全域を調べる予定です」。

 

良かったですね。毎日りんごを食べている極楽はぜにとってはグッドニュースです。




最近の極楽はぜは、治験という名の新薬の人体実験に参加していますが、そのせいで、全身に「じん麻疹」が出てしまいました。皮膚科の先生の見立てでは「アレルギー性薬疹」とのことで、すぐに治験の投薬を中止することになりました。その後、極楽はぜはどうなったのでしょう。では、また。

 

化粧変えまだまだ使う古マシン