毎日の情報源 distrowatch をグーグル翻訳で覗いていましたら、MX Linux のアップデート紹介がありました。Xfce / Fluxbox と KDE Plasma の2つのエディションで利用できるようになったそうなので、さっそく新規インストールしてみました。そんなこんなを簡単にメモりました。メモ

こんなことがリリースノートに書かれていました。

「MX-19.4 は、MX-19 リリースの4回目の更新であり、バグ修正とアプリケーションの更新で構成されています。すでに MX-19 を実行している場合は、再インストールする必要はありません。パッケージはすべて、定期的な更新チャネルを通じて入手できます」。余計なお世話ですよ。


 
今回のインストールメデアの作成は、antiX のライブ USB メーカーで USB へ焼いてみました。このツールはインストール用だけでなく、設定保存のできるライブ USB が作成できる優れものの一つです。


そうしているうちに USB が焼けましたので、早速インストール開始です。今回はこんなことをしてみました。

1.  新規インストール
2.  日本語化
3.  簡単なカスタマイズ

4.  デスクトップを Fluxbox へ変更

 

オリジナルの MX Linux はこちらです。インストール、手順の確認はこちらが便利かもしれません。ぜひどうぞ。

 


1.  新規インストール
それでは早速、新規インストールを始めていきます。

 

a.  日本語選択

USB から起動しましたら、F2 を押して日本語を選択し起動します。初期設定はこれだけです。



b.  インストール開始
ライブ版が起動しましたら、無線 LAN 設定等を済ませてから、デスクトップ上のインストールアイコンをクリックします。



c.  キーボード設定
キーボード設定を確認し、変更が必要か確認します。

 
 
d.  ディスクの選択
相変わらずマルチブートのため、一番下の「既存のパーテーション」を選択しています。


 
e.  パーテーション選択
 インストール先と swap を、表示される既存のパーテーションから選択します。home はそのまま root にしています。ラベルはそのままか、分かりやすい名前へ書換えます。

・root : sda3  ext4 
・home : root
・swap : sda6

 

f.  起動方法の選択
今回は古い BIOS マシンを使用しますので、そのまま MBR にします。
 

  
g. ネットワーク
そのままです。自宅ではネットワークを組んでいませんので変更はしていません。




h.  ロケール、タイムゾーン選択
最初のロケール設定で設定済みになっていますので、そのままです。時刻表示だけ選択しています。




i. ルート・ユーザアカウント
個人情報を入力しますが、Debian のように root を空白にして「sudo」にはできません。下の三項目もチェックし、オートログインに設定しています。

 
 
j.  インストール
インストール中です。割と短時間で終わり、高速インストールが実現されています。




k.  終了
ようやく完成しました。MX の夜明けです。



起動されると、最初にウエルカム画面が表示されます。内容までは踏み込む時間がないので、サラッと項目だけ眺めてお終いにします。




インストールが終わりましたら、最初の作業のアップデートに進みます。ツールバー右側に出ている緑色の箱アイコンをクリックし、ついでに画面下の2つもチェックしておきます。



2.  日本語化
次はこれをしないと使い物にならないという、一番大事な日本語入力設定に移ります。これに使用するのは「 MX tools」です。 

a.  パッケージインストーラー
最初に「MX tools」から「パッケージインストーラー」を起動し、一番下側にある言語を開いてから「ja」で日本語を検索します。



b.  パッケージ選択
表示される入力方式の中から、ここで使用するのは「Japanese _input_fcitx」ひとつだけです。その他の日本語化は、極楽はぜ的には不要なので何も選択していません。フォントもデフォルトで「VL ゴシック」がインストールされていますので、ここでは何も追加していません。



c.  再起動
インストール後は、再起動するだけで日本語入力ができました。ワンステップだけの簡単設定なので、親戚の antiX に比べれば雲泥の差です。ただ、かな入力に設定するためには、「mozc-utils-gui」の追加が必要です。



3.  簡単なカスタマイズ
 MX Linux の人気の原因の一つに挙げられるのがこの「 MX tools」という便利ツールだと言われています。大抵の設定がここからできるようになっており、一度全部試してみる価値があります。


この MX Tools の中から簡単にカスタマイズできるものを選んでみます。

a.  MX Snapshot

MX Linux の人気の秘密は実はこれだとあるサイトに書かれており、Debian へ移植したいと色々模索されている方もいるようです。これがあればバックアップ、レスキュー、インストール用 USB が数分で簡単に作成できます。

早速起動し、バックアップ用 ISO を作成してみます。



ここでは保存ディレクトリ、除外ディレクトリ、圧縮方式等が選択できます。



OK で ISO 生成開始します。



鋭意作成中です。少々お待ちください。


生成終了しました。


 

完成しました。/ home に snapshot の ISO ファイルが出来ていました。これがあれば、カスタマイズされた OS を他の PC へ簡単にインストールすることが出来ます。

 



b.  MX 起動処理の修正
ここでは、調子の悪くなった Grub の再インストール、Grub-cfg の再生成等ができます。

 

 

一番上の項目から GRUB bootloader の再インストールが出来ます。

 

 

二番目の項目から GRUB 設定ファイルの再構築が出来ます。

 


c.  MX Boot Options
ここでは起動時のオプションを設定できます。起動順位、起動パラメータ、背景画像が簡単に設定できます。あの有名なツール Grub Customizer とよく似ています。
 


d.  MX Conky
多くのウィジェットが用意されている Conky の設定も「MX tools」から簡単にできます。設定ツールの上方中央にあります Conky Manager がそれです。
 


今回は、フルバージョンの MX-KoO/MX-Full を設定してみました。設定方法はチェックするだけです。

 

4.  デスクトップを Fluxbox へ変更
実はこれが今回の本題です。以前から気になってしょうがなかった Fluxbox です。これは、antiX  にも搭載されているのですが、ちょっと見、使いづらそうなので今までスルーしていました。もうすぐ北国でも桜が咲きそうな季節になりましたので、意を決して前へ一歩踏み出すことにしました。そんな大げさなことでもありませんが。


a.  Fluxbox Setup
 最初に、メニュー / システム / MX Fluxbox からセットアップを開始します。クリックするだけ終了しますので、なにか拍子抜けです。



セッションを開始するには、ログアウトし、右上のフルダウンから Fluxox を選択し、再度ログインします。




表示されたログイン画面から再ログインします。



すぐに MX Fluxbox へ切り替わりました。地味な壁紙ですね。


ここからはいつものように少しだけですが、使い勝手を良くするために手を入れてみました。思いつきのままですので、順不同になっていますが、あしからず。

b.  時計表示変更

毎朝の日課になってしまった、「今日は何日だろう?、何曜日だろう?」を防止するために、見やすい時計表示へ変更しました。

 

 

ツールバーの時計表示を中ボタンでクリツク、一番下の「形式を編集」クリック、出てきたウインドウに下記設定パラメータを記入します。

 

%F (%a) %R

 

 

c. ツールバー、ドックの 自動非表示 

デスクトップを右クリック、out of sight / autohide をクリック、これだけでオートハイドに設定されます。

 

 

d.  従来のツールバー

デフォルトのツールバーは上部にありますが、これを従来のツールバーのように下側へ移動させる操作です。極楽はぜ的にはこの方がほっとします。設定はデスクトップを右クリック、Appearance / Toolbar / Traditional です。

 

 

e.  テーマ設定

お馴染みの設定画面です。ウィジェットは Raleigh 、アイコンテーマは GNOME に設定しています。設定はデスクトップを右クリック、Appearance / Theme です。

 

 

f.  スタイル設定

外観を変更できます。多数ありますが、全体に微妙な変化があり選択に苦労します。Fluxbox にこの辺を期待すぎても酷な話ですね。設定はデスクトップを右クリック、Appearance / Style です。

 

 

g.  壁紙設定

壁紙は簡単に設定できます。設定はデスクトップを右クリック、Appearance / Wallpaper です。

 

 

h.  Conky

嬉しいことに、Fluxbox でも Conky が利用できます。設定はデスクトップを右クリック、Appearance / Conky です。今回はシンプル第一に、一番下にある antiX の設定を使用しました。

 

 

i.  Dockmaker

デフォルトでデスクトップ左側に出現するドックもカスタマイズができます。設定はデスクトップを右クリック、Appearance / Docks / Docmaker です。




色々いじってみましたが、なかなか期待通りには設定できませんでした。そのため、既存のデフォルトを編集することで誤魔化してみました。アプリの追加、削除でプレビューのように作成し、保存、設定変更してみました。



こんな具合にイジることで、少しは使えるものに仕上げることが出来ています。しかし、antiX や SparkyLinux のような超軽量の専門家には到底及ばないというのが、本音のところです。

 

ついでにメモリテストの結果を見てみます。比較対象は、元々の Fluxbox へ変更前の MXLinux で、実は同じものです。数値を見てみますと、相当軽量化が図られていて軽量デスクトップが威力を発揮しています。


#free -h


HDD 使用量も見てみました。同じものなので数値は同じでした。LibreOffice は削除して Bleachbit でクリーニングしています。

#df-h


最後はベンチマークテストです。元は同じものなので当たり前ですが、全く違いは見つけられませんでした。ツールはいつもの Hard info をパッケージマネージャでインストールしています。


Hardinfo


世界中の人気者の MX Linux に、何故 Fluxbox を追加したのか全くの謎ですが、どう考えても成功しているとは思えません。設定が面倒くさい割には、ウィンドウマネージャの変更分しか効果が目に見えないのです。つらいですね。



近所のりんごの木は、間もなく発芽のようです。桜の開花よりは少し早く始まりそうです。


そんな中、地元新聞にこんな記事がありました。
「 地元観光協会監修の「アップルパイ・レシピブック」が出版されました。市内20店舗の個性豊かなアップルパイと、作る際のレシピを紹介、リンゴ品種、甘み、酸味などを記載し、材料や、作り方を詳しく紹介」しているそうです。一冊千二百円です。



最近の極楽はぜは、相変わらず元気にジム通いで運動不足解消に努めています。ところが最近、ジムのすぐそばにある「ヨガスタジオ」でコロナ・クラスターが発生してしまいました。エライコッチャと、通っているジムに感染が広がらないかと戦々恐々としている今日この頃です。では、また。

薄化粧してはみたけど今一つ