6月22日
古い洋館の中に居た。
薄暗い廊下を歩くと人の声が聞こえ広間に向かった。
広間は畑となって耕されていた。
数人の老婆が手入れをしている。
おいでおいでと手招きをする。
小さな子供たちも現れた。
子供たちは暴れ私にまで襲いかかってきた。
凶暴だ。
私は逃げる。
その背中へ子供たちはとびかかってくる。
背後から首を絞める。
和室へ逃げ込み窓から外へ出ようと…
倒された。
その背中に子供たちが飛び乗りジャンプする。
やめろっ!
我慢できずに跳ね起きた。
辺りはだれもいない。
薄暗い畳敷きの部屋には布団と、タンスと、干された洗濯物。
赤い布張りの椅子にも女性の(年配風の)服がかかっていた。
そして誰もいない。
鳴き声が廊下から聞こえてきた。
だんだん近づいてくる。
入ってきた。
母だった。
いや。
その女性は首が無かった。
肩口から上が消えていた。
それでも母だという感じがした。
泣きながら部屋へ入ってくる。
さらにまた人影が…
母だった。
肩口から上の母が宙に浮いて、首のない無い母を追っていた。
私は肩口から上の母を支え首のない無い母に合わせた。
椅子にかかったの女性の服がバタバタ揺れる。
両足が出てきた。
母の足だった…という気がした。
それもつかむと肩口から上の母と首のない無い母に合わせた。
すすり泣きが止まった。
私はそっと母の方を抱き寄せた。
今日の最初の目覚め… AM03:55
1月26日
小高い山の散歩道を歩いていた。
突然、轟音と共に地面が揺れる。
地震?
立っていられず片膝をつく。
長い揺れ。
辺りが真っ暗になる。
…。
目が覚める。
自分の部屋。布団の中であった。
(再び眠る)
目が覚める。
広い…高い天井。
公民館か何かの施設か?
ベッドが幾つも置いてある。
そのベッドのひとつで眠っていた。
「目覚めたか?」
どこからかの声。
「目覚めたならどいてくれ。」
そう言われベッドから降りる。
白衣を着た男が立っていた。
側のストレッチャーから子供を抱え、
今まで自分が寝ていたベッドに寝かせた。
辺りを見渡す。
一面のベッドとその上に寝かされた人々。
ベッドの傍らにも蹲っている人や、直接床に寝ている人も。
怪我をしている人も多い。
自分の体を見る。
何処にも怪我は無い様だが…と、遠くの壁に鏡を見つけ近寄ってみる。
頭に包帯を巻いていた。
怪我をしたのか?
さっきの…地震。
今、運ばれてきた子供も怪我をしていたのだろうか?
元のベッドまで戻ってみた。
小学…1、2年生くらいの女の子。
血は出ていないものの胸から腹までえぐれた様に凹んでいた。
生きているのか?
微かに唇が震えているので生きているのだろう。
次から次へと怪我人が運ばれてくる。
私は追いやられる様に奥へ奥へと移動する。
一番端に和室の部屋があり、私と同じ様に頭に包帯を巻いた人たちが数人、テレビを見ていた。
微かに声が聞こえてくる。
報道番組の様だ。
「…爆発があり…」
「…テロの可能性も…」
「…政府発表の…」
「…まもなく総理の…」
爆発? テロ?
ひょっとして、今のこお状況のこと?
地震じゃなかったのか?
私も和室の中に入り、テレビのよく見える位置に座った。
「…ただ今、政府から速報が入りました…」
「…より、ミサイルが発射されました。…より、ミサイルが発射されました。…」
ミサイル? テロどころじゃなく?
「…迎撃ミサイルが発射された模様…」
アナウンサーの声は悲痛の叫びの様に。
「…失敗です…」
「…迎撃ミサイルが逸れました…」
「…のミサイルの到達予測時刻は…時…分。…」
「…到達予測場所は…○市○区付近…到達予測場所は…○市○区付近…」
ここの住所だった。
私も含め和室の皆は、思わず空を…天井に遮られた空を仰いだ。
( 起床。 AM 04:55 )
初夢
斎場に立っていた。
…誰の?
わからない。
あたりを見渡すが…よくわからない。
参列者も…知らない人ばかりだ。
遺影をさがすが飾られていない。
故人の名を示すものが見当たらない。
自分がここにいてもいいのか?
自分の体を見落とすと…ダークグレィのスーツを着ている。
誰の葬儀だろう?
思い当たる人がいない。
また記憶が飛んだのか?
わからない。
ちょっと外に出よう。
なんだか気分も悪い。
会場を出ると突き当りにトイレの入り口が見えた。
とにかくトイレに入ろう。
用を足したい訳ではない。
洗面台で顔でも洗って気分を整えよう。
そうすれば…思い出すかもしれない。
トイレに入る。
洗面台の前に立つ。
蛇口を捻ると水が勢いよく出る。
それを手ですくい、顔を洗う。
そえでも気分は優れない。
鏡に映った自分の顔を見る。
虚ろな目をした自分が立っている。
鏡は黒い縁で飾られていた。
まるで自分の遺影の様だった。
1月3日朝起床
6月15日
バス停。
バス到着の幾分前に着いた私は列の先頭で待っていた。
ただ、ぼ~っと立っていただけなのだが、気が付くと私の後ろは長蛇の列であった。
「まだかの?まだかの?」
とバスを待ちわびる声に交じって。
「あんたはどこから?」
「あぇ、そうかね。」
「私は事故で…」
「手術がうまくいかなくて…」
「ただの老衰ですよ…」
と、なんだか聞き取れる会話もおかしいが、指して注意を払って
聞き耳をたてている訳でもないので…
まぁ、ぼ~うっとして耳に入ってくるだけの会話。
それにしてもバスは遅いな。
そろそろ来る頃では?
「まだかの?まだかの?」
「まだ準備はできんのか?」
「だれがくるんだ?」
「だれかくるのか?」
「なにを言ってるんだ。…にきまってるじゃないか。」
「…なら、ほれ、もう…」
「まだかの?まだかの?」
「聞いてみたら?」
「聞いてみよう。」
列の皆が、一斉に私の方を向いた。
私は一瞬うろたえながらも「バス、遅いですね。」
と私をじっと見つめる老人に話しかけた。
「はぁ?何を言っているんだ?」
と、その老人。
「え?バ、バス…。」
ここ、バス停だよな…と辺りを見回す。
間違いなくバス亭だ。
「バスじゃないよ。わし等は…を待っているんだ。」
え?よく聞き取れない。
老人は少し苛立ちながら
「死神だよ!死神をまってるんじゃないか!」
え? 死神?
「その人がそうじゃないのか?」
と、列の後ろの方から誰かの声。
老人は目を見張る
「あんたが死神かっ!」
えっ? …私? …私…死神?
目覚め AM5:20
6月14日
夕暮。自転車で帰宅中。
交差点で人だかり。
赤く点灯する幾つかの光。
パトカーと警官達が見える。
事故か…。
事故車らしき車は見当たらないが…
まぁ、いい。
家路を急ぐことにしよう。
交差点を過ぎ、薄暗い脇道へと逸れる。
この道を進めば自宅もすぐそこ。
!
暗くてよくわからなかったが、道路一面が濡れている。
街灯の光で微かに赤味を帯びているのがわかる。
あれ?事故現場ってこっち?
警官の姿は見当たらない。
振り返ると…交差点の方には人だかりと赤い点滅。
こっちは違うのか?と思いつつ自転車のライトもオンにし走りだす。
道路に浮かぶのはやかはり赤い色。
?
今、自転車のライトに照らされたのは道路に転がる…足!?
ブレーキも掛けられないままさらに進む。
その先に浮かびあがるのは…もう一方の…足!?
流石にペダルを漕ぐのをやめる。
振り返ると…遠くの交差点。人影と赤いライト。
顔を戻すと、進行方向の薄暗がりに人影。
警官らしき2人。
やはりこちらも…そうだよなぁ。
警官の影は足元にうずくまる何かを調べているようだった。
「もうだめですね。」
「あぁ、だめだな。」
そんな会話が微かに聞こえた。
警官はこちらを振り向き、首をかしげると、私の方に向かってきた。
向かってきた…はずなのだが、渾然と消えた。
…。
目を凝らす。
辺りはすっかり暗くなってきているが、目を凝らしても警官の姿は見えない。
すると、先程警官が立っていた足元の何かが、もそりと動いた。
やはり人か?
立ち上がったその影は、青く…藍色に輝きだした。
目覚め AM3:55