涅槃と聖胎 | 青年僧侶のシャカリキ奮闘記

青年僧侶のシャカリキ奮闘記

京都市にある日蓮宗・護国寺の僧侶です。
日々の活動を綴ってます!

本日2月15日は、

 

お釈迦様が亡くなられた日上差し

 

古来よりこの日を

 

釈尊涅槃会

 

と言います!

 

 

インドで降誕されたお釈迦様が

 

インドのクシナガラで

 

涅槃に入られたのですが、

 

法華経では、

 

肉体は滅していても、

 

その教えは常住し、

 

法身となって私達を

 

救い続けると説かれています!

 

衆生を度せんが為の故に方便して涅槃を現ず。而も実には滅度せず。常に此に住して法を説く

『如来寿量品第十六』

 

これを久遠(くおん)

 

と言います。

 

私たちは目に見える物しか

 

信じようとはしませんが、

 

じつは目に見えない物の方が

 

はるかに多いですね(゚ー゚)(。_。)ウンウン

 

そこに心を向けた時、

 

大いなる存在、大いなる悠久の時間

 

大いなる心の救済を感じることが出来ます!

 

・・

・・・

 

さてこの2月は、寒壱百日の間、

 

大荒行堂で修行なされた行僧上人が

 

修行を終えて出てこられる月でもあります。

 

 

体は痩せ、声は嗄(か)れ、

 

足はボロボロになり、

 

見るからに修行をなされたのだなと

 

思わず手を合わしてしまいます(。-人-。)

 

大荒行にはこんな言葉が掲げられています上差し

 

寒水白粥凡骨将死(かんすいびゃくじゅくぼんこつまさにかれなんとす)
理懺自悔聖胎自生(りざんじげしょうたいおのずからしょうず)

 

寒い中、冷たい水をいただき、

痩せ干した体はまさに死の極限までいくが
自らを見つめ罪を悔いあらためることで、

自然と尊い仏が自らの中から生じてくる

 

たしかに荒行を出てこられた行僧さんは、

 

とても目がキレイになってこられます!

 

まさに仏様を感得したような目です目キラキラ

 

 

まさに我が体を涅槃にいたる直前までに

 

追い込んだ時、

 

仏様の大いなる慈悲、大いなる存在、

 

久遠という時間の救済を

 

感じることが出来たのではないでしょうか!?

 

今度は荒行で積んだ功徳を

 

多くの人に与えていかれます(。-人-。)

 

どうぞご法体を大事になされますよう

 

お祈り申し上げ、
 
釈尊涅槃会と荒行成満の記事とさせて頂きます。
 
南無妙法蓮華経