パリ五輪アジア2次予選、4組2か国づつ日本はB組2位で進出したベスト8の決勝トーナメント。
日本の決勝T初戦は開催地の優勝候補カタール。
結果は、個人的予想に反し、4:2で日本の勝利。
試合は、
前半2分に日本先制1:0、
前半24分に追い付かれ1:1、
後半4分に逆転され1:2、
後半22分に追いついて2:2で延長、
延前11分と延後8分の2点を取って4:2で日本が引き離しました。
決め手は、後半22分の木村のCKへのヘディングシュートゴールでしょう。
前半39分のカタールGKの右足裏での細谷への腹蹴りもしばらくしてVARで渋々レッドで有利になっても、
後半早々逆転され、心理的にも日本は押されていましたが、
次第にカタールのほとんどの選手が足をつっていた中、この同点ゴールは利きました。
主審の笛を読めない日本の特にJリーグの選手は手を使いすぎ。パリ五輪本番では注意が必要。
準々決勝、他の試合は、
韓国は、2:2で延長の末、PK戦で10-11でインドネシアに敗れました。
ウズベキスタンvsサウジアラビアは、2:0でイエロー7枚の戦い。
イラクvsベトナムは、後半PKでイラク辛勝。
ベスト4が出そろいました。
日本のカタール戦勝利も読めませんでしたが、韓国もインドネシアに不覚を取るとは。
U23はチーム力レベルが安定しないし、主審の匙加減で決まるゲームの勝敗は読めない。
次戦は、勝てば3.5枠のパリ行きが決まる準決勝戦。
日本の相手は、イラク。
イラクはアジアでサッカー強国の1つで、
U20アジアカップで日本に2:2でPK戦で勝利し、
代表ナショナルチームも今年2024年1月のアジアカップで日本に2:1で勝っているライバル。
日本との戦い方は知っているはずだ。
しかし試合結果は、2:0で日本勝利。
なんと日本はパリ行き切符を取得しました。
イラクは長身の188㎝のFW選手を先発CFに持ってきて、高くボールを放り込む作戦。
それにイラク7番の選手がドリブルで持つと日本DF陣は太刀打ちできないはず。
日本の相変わらず左右のサイド攻撃ばかりでは勝てないでしょう。
前半5分、イラク長身FWが競り合いで足を踏まれ、後に出血し前半33分に退場する。
おそらく爪が割れたか剥がれた様子。
結果的にはこれが放り込み作戦が多用できず日本に味方した。
更に藤田チマはボールドリブル多用。このドリブルとパスはイラクにかなり有効。
前半27分、日本は先制点。
センターライン手前から藤田が縦左前を走る細谷へ浮かしたロングフィード、細谷が上手いトラップでクルリと回って右足で巻くように蹴り込んだ。
1:0。
更に前半42分、日本に追加点。
左サイドで大畑が粘りドリブル、中央の藤田へ、藤田はダイレクトに優しいパスを前の荒木に、荒木はGKが股抜きシュートを1番に警戒しているので右足で巻くようにサイドに蹴り込んだ。
2:0。
後半弱い日本に、前半にこの追加点は心強い。
案の定、後半はイラク猛攻。
強さとスピードを2ランク上げてきた。
日本の後半の体力劣化と高さとバックパス狙うが、イラク高身長FWが前半怪我で退場してなければ、日本は後半の猛攻に耐えられたかどうか?。
後半耐えて、試合終了。
2:0。
藤田が自由に持てたこと、細谷が機能したこと、終始メンバーが変わっても守備意識が共有され統一されていたこと、が勝因でしょう。
不安定だった日本U23を見直した良いゲームでした。
不利でも工夫すれば勝てる貴重な国際試合経験になったでしょう。
この試合の豪州主審のようにレベルが高ければVARや退場も無いのも証明されましたが、
アジアの主審采配レベルの不安定さも今後のアジア大会運営の課題。
VAR中断が各10分以上も有るようでは観客は気持ちが切れ、プロスポーツとしてファンが離れていくことでしょう。
決勝T準決勝もう1試合、
ウズベキスタンvsインドネシア 2:0でウズベキスタン勝利。
攻撃力は互角も、守備力の差が出た試合。インドネシア先制もVARで取消は大きかった。
3位決定戦
イラクvsインドネシア
インドネシアが先制、1:1の延長、2:1でイラク辛勝。
イラク楽勝かと思えばインドネシアの破壊力ある攻撃力が見事。
負けたインドネシアは5月9日にアフリカのギニアとパリ五輪出場決定戦最終枠1を争う。
決勝
日本vsウズベキスタン
決勝までの試合運びではウズベキスタンの方が強い。
と思っていましたが、日本は大会で成長し安定したのと、ウズベキスタン主力3人がクラブチーム貸出終了で帰国し不出場と、日本有利とみます。
結果は、1:0で日本優勝!。
試合は、ウズベキスタンが圧倒的に試合を支配しました。
スピード・量・質、日本は太刀打ちできず、藤田も余裕なくボールを全く持てない。
後半になって少し攻めることができ始めるも、チームの質は準決勝よりかなり低い。
ところがウズベキスタン選手が次々と足をつり出してくると勝利の女神が悪戯をします。
後半45分、日本に1点が入るのです。
中央で奪ったボールを、3人がダイレクトにつないで、山田が相手2人の股を抜いて右隅に蹴り込んだ。
1:0。
スゲー。
この時間に、縦に3つダイレクト1タッチパスをつなぐとは。
ATは11分、簡単に試合は終わらない。
後半50分の相手センタリングへの相手ヘディングボールが競った関根の後ろ手に当たったのが数分経ってVAR。
?、どっちだ?。
主審はPKを指示。
ウズベキスタン選手が速く正確に右足で左隅にPKを蹴る。
ところが。
これを小久保が右に横っ飛び、パンチングで防ぐ。
奇跡のセービング。
その後の、ウズベキスタンの連続CKも凌ぐ日本。
AT17分、ようやく笛が鳴って、試合終了。
1:0。
日本優勝。
後半は激戦になりましたが、圧倒的に優位だったのはウズベキスタン。
残念ながら負けてしまいましたが、実力なら優勝はウズベキスタン。
粘りと運での日本の優勝。
強い者が勝つのではなく、勝った者が強いのが勝負の世界。
日本のU23代表メンバーは強い。
おめでとう。
アジアの勢力図は、かなり変化が有り、東アジアでさえ新興勢力の伸びが大きく、
FIFAの狙いどうり今後盛り上がりそうな地域になってきた。
その現実を教えてくれたU23アジアカップカタール大会での日本の優勝でした。