リハビリテーション病院で生きる | 顔面神経麻痺でもごきげんに過ごす方法

顔面神経麻痺でもごきげんに過ごす方法

2017年に顔面神経麻痺(重度)を発症。後遺症を抱えながらもゆるーく不定期更新中(*ˊ꒳ˋ*)「自分だけじゃない」そんな風に思ってもらえたらと同じ悩みの人との輪を繋いでいます。
*T大病院でボトックス。再建手術は未定
*LINEで交流してます

骨盤(寛骨臼)骨折
入院生活50日目
(転院2日目)



無事リハビリテーション病院に

転院しました。



8:00に朝食を済ませ

荷造りを仕上げたり

最終の回診を受けたり

向こうで飲む薬や

転院先に渡す書類を

受け取ったりした後

お世話になった沢山の人たちに

挨拶を済ませて旅立ちました。



最後、入院中長い期間身に付けていた

リストバンドを切る時には

事故、手術、今までの入院生活のこと

助けてくれた人や励ましてくれた人

色々なことが走馬灯のように浮かんできて

思わず泣きそうに。。



お世話になった全ての人に

松葉杖無しで元気に歩く姿を

お見せできるように頑張ろう

そう決意してタクシーに乗り込みました。



9:30に虎ノ門をタクシーで出発して

職場の横を複雑な思いで通過し、

六本木、青山、表参道を抜けて原宿へ。



久しぶりの地上。

49日ぶりのシャバ。



車窓から見える街並みは

すっかりクリスマス仕様。



元気だった頃には

自分の足で颯爽と歩いていた街。



折角外に出られたのだから

このまま松葉杖でもいいから街に出たい

お買い物やカフェに行きたい


何より家に帰りたい!


という思いが頭をよぎり

転院をやめるなら今!!

通いのリハビリでも別にいいのでは…


と本気で思いましたが


今の全く歩けない私には

どうあがいても質、量共に

十分なリハビリテーションが必須。



だから、お楽しみは3ヶ月後に

取っておこう。

その間にやりたいことを

沢山リストアップしておこう。

(お話会再開もそのうちの一つです!)


そんな風に思いながら覚悟を決めて

新しい病院のエントランスをくぐりました。



様々な入院手続きをして

病室に荷物を解いたら

すぐに昼食時間。



ここで食べる初めてのお食事は

前の病院とほぼ同じ。




味は「普通に」美味しいですが

優しい味や食感は

やっぱり「病院食」そのもの。



「うまっ!」などという感動はまず得られず、

すっかり飽きが来ているのは否めませんが

仕方がありません。



生きていくため、健康な身体作りのために

必要な薬だと思ってよく噛んで

ありがたくいただくのみです。



前病院と違うのは

デイルームという名の食堂に

出向いて行って食べている点。



部屋食も選べますが

狭い部屋にずっといるのもつらくて

気分転換したいのと

寝るスペースと食べるスペースを

分けたい派なのとで


食堂で食べることを選択し

私専用の決まった席として

窓際の一人用の席を

用意してもらいました。



このスペースで食事をしている人は

お手伝いや見守りが必要な

高齢の方がほとんどで

比較的若い人は部屋食を希望する人が

多いんですよとのこと。



確かに周りを見渡したら若手は私のみ。

(40代でもここではすごいヤング層)


急性期病院では見られなかった

介護施設のような光景に

なるほどな…と思いました。



確かに初めて目の当たりにする環境の

その中に自分が入るというのは確かに

慣れるまでに時間がかかりそうです。



でも、歳を取るのは

いつかは通る道。



早くからから介護施設を

体験しているようで

なんだか勉強になります。



お世話する人、される人

どちらもお手本を見せて

くれているようなありがたみ。



転院前の看護師さんたちにも

感じていましたが、医療や福祉など

人のお世話をお仕事にしている人は

本当に凄いなと思いますし


お世話されている人もまた、

生きる力と生き様に

尊敬を覚えます。



長生きなんてしたくないな…なんて

安易に思っていた自分がなんだか

恥ずかしくて。



これは急性期病院でも

癌などの闘病中の方と

沢山出会って感じていたことなのですが


生きている限りは

その時々のベストを尽くして

色々なことを体験し尽くして

ただひたすらその日まで生きる。



そういうものなのかもしれない。



どうやって生きていったらいいのか

よくわからなかった私でしたが

今は何となくですが

そんな風に思っています。



今のベストは

ここでのリハビリを日々頑張ること

今ここでしかできない体験をし尽くすこと


だから



退院までの最長3ヶ月間、

ここで生きていきます。



頑張ります。

真下はJR。奥は代々木体育館。

電車好きが絶対喜ぶ光景。



銀杏が色付いていることに

今年初めて気付きました

すっかり秋が深まっているのですねイチョウ