回復期リハビリ病院での私の一日と最近のご褒美 | 顔面神経麻痺でもごきげんに過ごす方法

顔面神経麻痺でもごきげんに過ごす方法

2017年に顔面神経麻痺(重度)を発症。後遺症を抱えながらもゆるーく不定期更新中(*ˊ꒳ˋ*)「自分だけじゃない」そんな風に思ってもらえたらと同じ悩みの人との輪を繋いでいます。
*T大病院でボトックス。再建手術は未定
*LINEで交流してます

骨盤(寛骨臼)骨折
入院生活60日目
(転院12日目)


突然の業務上の事故で

骨盤の骨を折る大怪我をして

救急に運び込まれた私ですが


外傷センターの手術と

50日間の入院加療により

重症な怪我の状態の急性期を越え

回復期リハビリテーション病院に

転院してきました。

広いリハビリテーションルーム。


1日の流れは大体こんな感じです。

とある日のスケジュール

6:00 起床

7:00 血圧・体温・酸素濃度チェック

8:00 朝食

8:40〜9:40 リハビリ①

10:50〜11:50 リハビリ②

12:00 昼食

13:00〜14:00 入浴

14:55〜15:55 リハビリ③

18:00 夕食

22:00 消灯

空いてる時間はほぼ自由時間。


洗濯したり、自主トレしたり

好きなことをして過ごしたり。


日によっては面談があったり

レントゲン撮ったり、歯科に呼ばれたり。


案外忙しくて1日があっという間です。

面会の時間が取れないくらい。


回復期リハビリテーション病院で

行われているリハビリは

大きく分けて二つで


・急なケガや病気にかかり損なわれた機能や能力に対して行うリハビリ

・加齢や慢性疾患に伴い機能や能力の低下に対して行うリハビリ


今回の骨盤骨折や、顔面神経麻痺は上に当てはまります。


足を受傷した場合は

骨がある程度癒合するまで

骨折箇所には荷重をかけられない免荷期間が

設定されています。


私の場合は受傷後8週間が完全免荷なので

12/5までは足を常に宙に浮かせて生活しています。


免荷について

完全免荷=ケガした脚には体重を絶対かけない状態。 


途中からトゥータッチ(バランス取るためにつま先だけ接地。体重はかけない)がOKに

部分免荷=荷重コントロールして脚に少しずつ体重乗せていく状態

2週間ごとにレントゲンで確認しながら

1/3→ 1/2→ 2/3荷重へと移行

(1/2で左右均等の両足立ちが可能)

全荷重=荷重制限無し。片足立ちOK。


完全免荷の今は

マッサージ、ストレッチ、筋力トレーニングを

中心としたリハビリで荷重をかけずに

拘縮し機能が低下した筋肉を

より良い状態に戻すための訓練を行なっています。


骨を動かすのはあくまで筋肉なので、

骨が癒合しても筋肉の動きが弱ければ

正しい歩きの動作をすることができません。


筋肉は動かしていないと

みるみる弱く細く

固まっていってしまう。


にも関わらず落ちるスピードより

付くスピードのほうが格段に遅いので

動かせない期間があると

どんどん機能が低下していく一方

という恐ろしい事実に

日々直面しています。


思いがけずに大きな借金を負ってしまい

必死にマイナスを埋めたいのに

十分に働けないがために

元金が減らないどころか、気を抜くと

利息でじわじわマイナスが増えていく…


そんな状態が今。


少しでもマイナスを補填できるように

最悪でも負債が膨らんでいかないように

出来ることをすこしでもやるというのが

今行っているリハビリです。


使わないと1日1%低下する筋肉は

ほぼ10日寝たきり状態で10%消失。


山登りやそのための日々のトレーニングで培った

筋力や柔軟性の貯金なんて寝たきりの時に

あっという間に使い果たされました。


無くなった挙句に

わずかに残った筋繊維まで

拘縮して固くなるという…


顔の表情筋もそうでしたが、

麻痺して動かせない、

動き出しても迷入神経を防ぐために

動きを抑制していた期間

(今回で言うところの免荷期間)

どんどん拘縮していったことを

思い出しました。



このような悩みをまさか

再び抱えるようになるとは。


受傷箇所は違っても

あの時と同じなのは

筋肉の機能低下による

左右非対称の悩みだということ。


もはや私に課せられた

何かの宿命なのかも

そう思ってしまうほど。


きっとこの経験も何かの役に立つはず…


そう思いながら本日最後のリハビリに

行ってきます。


リハビリの痛みは

開脚する時のこれ以上は無理〜

というあの何とも言えないような

ピキピキした痛みで


目に見えた成果もすぐには出ないから

やりたくないなと思うこともありますが


何とか終了後のご褒美を自分の目の前に

ぶら下げて乗り切ります。


リハビリには手術の時などの

急性期とはまた違った

「辛さ」や「大変さ」がありますが、


悩む暇があるなら

目の前の動作に集中し

終わったらしっかりと休息、栄養を取る

ご褒美を設定して自分を労う。


乗り切るにはこれ一択のようです。


終わった後でいただく本日のご褒美は

差し入れの黒トリュフとチーズのマドレーヌと

焼きたてのクロワッサン。


リベルターブル

食べログ100名店の洋菓子店。

治ったらお店に足を運ぶのが目標。


後でこの差し入れをいただきながら

理学療法士さんに入院中の心の支えに

と激推しされた

『愛の不時着』第7話を視聴して

カロリーと共に忘れてかけてたトキメキも

ガッツリ摂取します。


面白いですね。

『愛の不時着』


ロスが今から心配…