どん底から見つけたもの | 顔面神経麻痺でもごきげんに過ごす方法

顔面神経麻痺でもごきげんに過ごす方法

2017年に顔面神経麻痺(重度)を発症。後遺症を抱えながらもゆるーく不定期更新中(*ˊ꒳ˋ*)「自分だけじゃない」そんな風に思ってもらえたらと同じ悩みの人との輪を繋いでいます。
*T大病院でボトックス。再建手術は未定
*LINEで交流してます

骨盤入院生活39日目。 



手術からひと月越えましたが

リハビリ病院への転院を…と

思ってからが長い。。



コンディションが山あり谷ありで

ゴーサインが出しにくいみたい。



私のせい。



ちょいちょい

熱出したり落ち込んだり

するものだから。



原因不明の発熱や

メンタル不安定など

絶不調真っ只中の時は


美味しいおやつを食べる気力もなく

ただひたすら布団をかぶって

時間が過ぎ去るまで

じっとやり過ごして

いるだけの日もあります。



人生は本当に色々で。



晴れの日もあれば

雨の日もあり。



どしゃぶりの日の自分も

間違いなく自分。



割と波瀾万丈な人生を

送ってきたほうだと思いますが


今は一二を争う

「どん底期」。



一、は重度の

顔面神経麻痺に罹って

後遺症が残ってしまった時



二、は骨盤骨折で

大きな手術跡を

二本も作ってしまって

歩けなくなってしまって

家にも帰れず

仕事もできなくなってしまった

まさに今。



このところ

紆余曲折ありながらも


ようやく色々なことが

軌道に乗って

穏やかに前向きに

生きて行こうとしていた矢先の

突然の骨折、手術

長期入院。



手術は成功したものの

今回骨を痛めたことで

周囲部位は脆くなり、


宿命的に股関節変形症の

高リスクも負ってしまいました。



股関節変形症を発症するまでの月日は

神のみぞ知るのようで

明日かもしれないし

5年後、10年後、20年後かもしれない。

 


発症したら駄目になった股関節を

人工股関節に置き換え手術。



それも入れた時期によって

死ぬまで持つかもしれない。

持たないかもしれない。

何度も手術したくない。



もちろん顔のほうは相変わらずです。

左側に麻痺の後遺症は顕在。



現実は時にとても残酷です。



今回、

複数の大きな病気や怪我を抱えたり

一度克服したのに再発して二度以上の治療を

余儀なくされるということは

より絶望感が大きいことを学びました。



ここで知り合った方も

腫瘍と戦うために顔面神経麻痺になったり

他の難病や困難を抱えていたりする方も

いらっしゃって。



これまでは大変だな、辛いだろうな

そんな浅い理解しかできていませんでした。



自分も今こうなってみて

そのことの大変さつらさを

身を持って深く感じています。



こういうことだったのか、と。



それなのにみなさん本当に

前向きで。人にも優しくて…。

涙出そう。



私もかくありたいと思いながら


必死で大きな山を乗り越えたと思った先の

再び立ち塞がる更に大きな山に


あんなに頑張ったのに

何でだろう

何でこんなことに

何で私ばっかり

私が何をしたと言うんだろう

もう無理だから…

ってやさぐれて。


色々な大切なものが

自分の中からごっそりと

「無くなってしまった」

そんな風に感じて。



大きな障害を乗り越える度に

これ以上につらいことは

ないだろうと思って

頑張ってきたのに…



ある日突然再び

変わってしまった世界で

自分の努力だけでは

どうすることもできないのは

毎回同じ。



私の人生はどうしてこうも

うまくいかないんだろう

何がいけなかったんだろう

この先どうやって生きていこう。



そんな風につらい時は

マイナスなほうにばかり

思考が傾いてしまうし


失くしたもの、無いものにばかり

目が向いてしまうけれど


これはもう仕方ない。



性格もあると思うけれど

どん底の中で落ち込むのは

人として当たり前の反応だから

無理に元気を出そうとせず

きっぱり諦めています。



八方塞がりでお手上げ状態で


闘病なんて言いながら

もはや闘う気力を無くして


降参して白旗を抱えて

戦陣の中でぽつんと座って。



なんかもういいやって。



体だけでなく

思考も停止の



そんなどん底。



そんな中で

あるものを目にしました。



過去の私が初めに書いたブログの一節。


笑っても、泣いても

過ごしていく時間はおんなじだから。

どうせなら楽しく過ごしたい。


自分が幸せかどうかを決めるのは

他の誰でもない自分の心。


そうか、心…。


あの時、そんな風に思ったことを

きっかけに始めたんだったな。



目に見えるものは
なくなってしまっても
感じられる心は
無くしていないし、

心で感じられるものだったら
数えきれないくらい
沢山ある。


あるんだなって思ってしまえば
いくらでも浮かんできて。


心配して応援してくれる人の優しい心
元気な体にしようとサポートしてくれる人の心
不自由な私を支えてくれる様々な人やモノ
それを感じ取れる自分の心…


心があれば十分。


生きていたらなんとかなる。


どん底で見つけた「心」


心のありかたが
どう現実に作用してくるか。


今回のどん底を機に
改めて残りの人生で
試してみようと思います。


初心回帰。
このループは上に向かう螺旋形だと信じて。


ここからは
「どう生きるか」

一度死んで生まれ変わったと思って
心のままに自由に生きてみたいし

逆風を受け流せるくらい
しなやかでいたい。

そんな流れの中で自然に
優しさや自分らしさを表現できる
人間でありたいです。