そろそろ卒業式シーズンでちょっとしんみりしているところですが少年合唱の分野でも残念なニュースが続いて切なくなっております。自分が踏み込んだ世界は、もともとそういう分野でもあるのでしょうね。
今年の4月にリトアニアから再来日する予定だった
ヴァルペリス青少年合唱団
渡航費用の目処がたたず、来日を中止にせざるを得なくなったそうです。共演する予定だった合唱団の先生のブログに書かれていました。とてもとても残念ですが、あと2ヶ月では寄付を集めるのも難しいでしょうし、仕方がないと思うしかないですよね。。
ヴァルペリス青少年合唱団と言えば2015年の11月に来日し、自分は岡山で開催された高梁コーラスフェスティバルで1度だけ聴きました。いろいろな合唱団が参加した合唱祭の中でヴァルペリスのステージは30分ほどの短いものでしたが、大好きなバッハの「クリスマスオラトリオ」の冒頭部分を歌ってくれたり「美しく青きドナウ」ではジャケットを羽ばたく(?)面白い演出を見せてくれたりして、とても思い出深いです。
青少年合唱団なので青年団員も多く迫力のある歌声を聴かせてくれ、ボーイソプラノのソリもありました。
リトアニアの曲を一緒に歌う予定だった共演団体の皆さんはきっと自分以上にショックを受けていることと思います。ヴァルペリスの子たちにとっても残念なことでしょうね。
また日本で「瑠璃色の地球」を聴きたかったです。
この曲は前回の来日前からリトアニアでのコンサートでたびたび歌ってくれている、交流の架け橋のような曲ですね。
春は無理でも、ぜひまたチャンスがあれば来日してほしい!
ヴァルペリスのように日本でコンサートをしたくても経済的な事情などから叶わない合唱団はたくさんあるそうです。
リベラやウィーン少年合唱団のようにスポンサーがつけば話は別なのですが、ほとんどの合唱団はそうはいきませんね。
昨年来日したゲッティンゲン少年合唱団やクライストチャーチ大聖堂少年聖歌隊はクラウドファンディングによって寄付を集めていましたし、来日できてもホテル代を節約するために真夏にキャンプ場で寝泊まりした合唱団もいました。
やはりそうした状況を知ると、マイナーな合唱団も応援したいと思えてくるのです。知名度と実力は決して比例しません。世界的に有名な合唱団にはもちろんそれなりの魅力があると思いますが、有名でなくても魅力あふれる素敵な少年合唱団はたくさんあります!
感動的な素晴らしいコンサートだったのに会場はガラガラという悲しい場面を今まで何度も見てきました。
もっとたくさんの方に少年合唱・ボーイソプラノの素晴らしさを知ってほしい。そういう想いでずっとブログを書いています。
まだまだ拙いブログですが少しでもトレブルの世界に恩返しできるよう邁進していきますので、これからもお付き合いくださると嬉しいです♪