ウィーン少年合唱団ハイドンコア in 川崎＜Ａプロ＞

この時期になると、だんだんと感傷的になってきます。

東京おもちゃショーが開催されているから・・・ではなく、ウィーン少年合唱団・日本ツアーの千秋楽が近づいているからですね！ウィーン少年合唱団は毎年来日してくれます。でも今のハイドンコアのメンバーの歌声は今しか聴けません。

昨日６月９日、神奈川のミューザ川崎シンフォニーホールにて＜Ａプロ＞公演を聴いてきました♫

Ｂプロは５回聴いている自分でも、Ａプロは今回でまだ２回目。大阪のＡプロは行けなくなりファン友さんにチケットを託したので、サントリーホール公演以来の１ヶ月ぶりですね。

川崎チケットはかなり遅く買ったにもかかわらず良席がとれてとてもラッキーでした♪

最初の宗教曲は舞台袖から歌いながら登場。先陣をきるモーリッツ君の最初の１音からしびれました。
ミサ曲「Regina coeli」でのモーリッツ君、ヤン君、コウダイ君の３重唱も非常に美しい。
個人的に第一部最大の聴きどころは４曲目の「Salve Regina」。ソプラノとアルト４人ずつ前に出て歌います。モーリッツ君、シモン君、ヤノシュ君、カルチャック君、ガブリエル君、リシャン君、コウダイ君、シュテファン君だったかな？折り重なるハーモニー、真っ直ぐな歌声と眼差しに彼らのプロフェッショナル精神を感じずにはいられません。

「アニマ・ノストラ」ではモーリッツ君、ヤン君、コウダイ君の滑らかなハーモニーに合唱が加わったときの爽快感と言いますか、みんな気持ちのいいくらいに声がよく出ているのです。

モーリッツ君、シューベルトの「ます」のソロではドイツ語特有の巻き舌を使った歌い方でまるでお手本のような歌唱ですね。

コウダイ君が曲紹介してくれたヴィルト先生作曲の「慈悲、許し、内なる平和」この曲でもモーリッツ君、ヤン君、コウダイ君のソロがあり、３人の個性が活かされています。地声と頭声の切り替えや音の区切り方もおもしろい曲ですね。

第二部、動物にまつわる曲たちではシモン君も大活躍！

メンデルスゾーン「真夏の夜の夢」の曲ではモーリッツ君とシモン君がソロを歌います。軽快なメロディで楽しい曲。
「町から猫を連れてきた」という曲では一番小さいレオ君の可愛らしいソロが印象的ですけど、モーリッツ君やガブリエル君、バスティアン君たちのソロも増えていました！

この曲の前にシモン君が退場しますが、次の曲の準備なので皆さんご安心ください☆

「猫の二重唱」デュエットはシモン君とシュテファン君でサントリーホールのときと変わりません。しかしまず演出が違います！

シュテファンねこ君が舞台で１人歌い始めると、民族衣装を着たシモンねこ君が客席横の扉から登場。し、しかも僕の目の前ーー‼︎(◎_◎;)を歌いながら通って舞台に上がり、ケンカが始まりました。
２人とも歌唱力が上がっていたのはもちろんのこと、演技力も格段に上手になっていて衝撃を受けました！

シモンねこが「フー‼︎o(｀皿´ )o」って怒ったときのシュテファンねこのリアクションがおもしろすぎ(笑)最後のシモン君の声量にもびっくりしました。あ〜すぐにでもまた見たい‼︎この曲はいろんな合唱団が歌っていますがこんなに素直に笑える二重唱は初めて見ました。歌っているネコちゃんたちも楽しそう^^

昨日ＢＳで放送された「おんがく交差点」でも歌ったオーストリア民謡の「カッコウ」。モーリッツ君、シモン君、ヤノシュ君、ヤン君、コウダイ君、ガブリエル君、ハムザ君、リシャン君の８人が民族衣装レダーホーゼンを着て歌いました。サントリーホールでは６人だったような！？今年は豪華ですね☆
途中ヤン君のソロを止めるシーンやみんなの踊りが加速する場面がおもしろいです。
これだけの運動量でも次の曲で息切れしていないのがすごい！やっぱり若さですかね〜

アンコールは「千の風になって」と「ハンガリー万歳」でした。どちらもプログラムに入っていない曲で嬉しい♪ちなみに前日の埼玉公演ではアンコール３曲歌ってくれたそうですね^^

今回もフルメンバーで全ての曲を暗譜で歌ってくれたハイドンコア、声量のある本当に素晴らしい歌声でした。

響きに定評のあるミューザ川崎シンフォニーホールですが初めて行ったときはちょっと自分の耳には馴染めなかったんですよ。おそらく残響が短く、小ホールの音に似ているんですね。ただ何度か聴いてみると特徴が分かってくるもので、音が鮮明で合唱がとてもまとまって聴こえました。
今まで行ったなかで個人的に好みのホールと言えばサントリーホール、東京オペラシティ、愛知県芸術劇場コンサートホール、ハーモニーホールふくい、京都コンサートホール、大阪のザ・シンフォニーホールあたりですね。

よかったらサントリーホール公演のレポもご覧ください↓
『ハイドンコア in サントリーホール＜Ａプロ＞』